セミナリー
マスター教義の復習9:真理を理解し,説明する


「マスター教義の復習9:真理を理解し,説明する」『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

「マスター教義の復習9」『モルモン書 教師用手引き』

マスター教義の復習9

真理を理解し,説明する

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福音の真理を説明する青少年

マスター教義聖句には,イエス・キリストとその福音についての重要な真理が含まれています。この課は,マスター教義聖句で教えられている教義を理解し,ほかの人に説明するのに役立ちます。

聖文にある真理を説明する

  • 聖文を理解して説明する能力が,だれかの人生に変化をもたらすことができる,またはこれまでに変化をもたらした状況には,どのようなものがありますか。

七十人のアルヌルフォ・バレンスエラ長老は,聖文を明確に教えることでほかの人を祝福することができた経験を分かち合っていますビデオ「イエス・キリストへの改心を深める」のタイムコード6:34-7:31を見てください。ビデオは次のウェブサイトにあります:ChurchofJesusChrist.org。または,以下の文章を読んでください。

「わたしは若い宣教師として伝道していたとき,聖文を使って教えることにより,多くの人の生活が変わるのを目にしました。そして,聖文の持つ力と,聖文がわたしたちの生活をどう変えるかを知りました。わたしたちが回復された福音を教えた人たちの悩みは様々でした。聖文,つまり聖なる預言者によって記された預言は,主を信じる信仰と悔い改め,心の変化をもたらしました。

聖文を読むと,彼らは必要とする霊感や導き,慰め,力,答えを受け,心が喜びで満たされました。そして多くの人が,生活を変えて神の戒めを守ることを決意したのです。」(アルヌルフォ・バレンスエラ「イエス・キリストへの改心を深める『リアホナ』2021年11月号,60)

  • バレンスエラ長老が教えた人々に,聖文がこれほど深い影響を与えたのはなぜだと思いますか。

  • 人から聖文を説明してもらうことで,あなたの人生が祝福されたのはどのようなときでしたか。

  • 人に聖文を説明することで,ほかの人を祝福することができたのはどのようなときでしたか。

聖文を理解して説明する能力をさらに高めるには,どのようにすればよいか深く考えてください。そうすると,なぜ,しばしば聖文を使って教えられた救い主のようになれるのかを考えてください(ルカ24:27ヨハネ10:34-36参照)。

モルモン書のマスター教義

モルモン書マスター教義の最初の12の聖句は以下のとおりです。その聖句と重要語句にまだ印をつけていなければ,印をつけるとよいでしょう。

最初の12のマスター教義聖句とその重要語句

『モルモン書 教師用手引き』(2024年)

聖句の場所

重要語句

聖句の場所

1ニーファイ3:7

重要語句

「わたしは行って,主が命じられたことを行います。」

聖句の場所

2ニーファイ2:25

重要語句

「アダムが堕落したのは人が存在するためであり,人が存在するのは喜びを得るためである。」

聖句の場所

2ニーファイ2:27

重要語句

「そして人は,……自由と永遠の命を選ぶことも,あるいは……束縛と死を選ぶことも自由である。」

聖句の場所

2ニーファイ26:33

重要語句

「すべての人が神にとって等しい存在なのである。」

聖句の場所

2ニーファイ28:30

重要語句

神は「教えに教え,訓戒に訓戒を加えて,それを人の子らに与え〔られる〕。」

聖句の場所

2ニーファイ32:3

重要語句

「キリストの言葉をよく味わ〔いなさい〕。見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」

聖句の場所

2ニーファイ32:8-9

重要語句

「あなたがたは常に祈らなければならない。」

聖句の場所

モーサヤ2:17

重要語句

「あなたがたが同胞のために務めるのは,とりもなおさず,あなたがたの神のために務めるのである……。」

聖句の場所

モーサヤ2:41

重要語句

「神の戒めを守る者〔は〕……すべてのことについて祝福を受ける。」

聖句の場所

モーサヤ3:19

重要語句

「主なるキリストの贖罪により,生まれながらの人を捨てて聖徒となり〔なさい〕。」

聖句の場所

モーサヤ4:9

重要語句

「神を信じなさい。……神はすべての知恵を備え……ておられることを信じなさい。」

聖句の場所

モーサヤ18:8-10

重要語句

「聖約を主と交わした証拠として,主の御名によってバプテスマを受けるのに何の差し支えがあろうか。」

以下のパターンを使うことで,聖文の真理をよりよく理解し,説明するのにどのように役立つか考えてみましょう。

  • ステップ1:聖文の文脈を理解し,自分の言葉でどのように説明するかを決めます。文脈には,その出来事が起きている場所と,だれがどのような理由でだれに向けて話しているのかが含まれるでしょう。章の見出しと前後の節を幾つか読むと,役立つでしょう。

  • ステップ2:聖文にある真理を説明できるようになるまで,十分に理解します。次のように自問自答すると役立つでしょう:書き手が分かち合おうとしているおもなメッセージは何だろうか。その聖句は,天の御父とイエス・キリストについて何を教えているのだろうか。どうすればこの真理を簡単に述べられるだろうか。このメッセージを理解することがだれかに役立つとしたら,それはどのような状況だろうか。

  • ステップ3:見いだした真理が,それを説明する相手にどのように役立つかを考えます。その人の人生の状態や直面している問題を考えましょう。真理と,その状態や問題につながりを作りましょう。

練習

  1. 以下の活動を行ってください:

    上の表から,あなたがよりよく理解したいか,自分自身または知っている人への祝福になると思うマスター教義聖句を,一つか二つ選んでください。今学んだパターンを使って,その聖句をどのように説明するかを書き留めてください。

    終わったら,以下の質問に答えてください:

    • このパターンを使うことで,どのように自分の理解が深まりましたか。準備して聖句を人に説明するうえで,このパターンはどのように役立ちましたか。

    • あなたが理解して説明した真理は,自分自身の状況にどのように役立つでしょうか。

    • 聖文を理解し,説明するのにこのパターンをさらに使うことで,もっと救い主のようになるうえでどのように役立つと思いますか。