2017
インスティテュートとは何でしょうか?
2017年8月


インスティテュートとは何でしょうか?

友情,霊的な守り,福音の知識を逃さないでください。

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institute students

十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード長老はヤングアダルトに,「教会の歴史上最高のヤングアダルト」になるために,インスィテュートに登録するよう勧めています。そうすることにより,伝道や永遠の結婚,大人の生活に備え,霊感や御霊の導きを受ける能力が高まると約束しています。1

教会のインスティテュートとは何か,あるいはインスティテュートが高校卒業後の生活にどのような祝福をもたらすかを知らない人のために,幾つかの質問に答えたいと思います。

どのような人が出席できるのでしょうか?

ほとんどの青少年はセミナリーに出席します。卒業後,一部の生徒は,宗教コースが教育課程に組み込まれている,教会の運営する大学に進みます。なぜでしょう。学術的な教育とともに霊的な教育を受けることはきわめて重要だからです。

では,教会の大学に行かない人はどうすればよいのでしょうか。どこにいても大学教育と霊的な教育を並行して受けられることに,多くのヤングアダルトは気づいていません。一部の大学の近くではインスティテュートが開かれています。道を挟んで向かいの建物や,教会の建物で開かれているのです。大学構内でインスティテュートの授業を行うことが許可されている大学もあります。大学卒業後でもインスティテュートに参加できます。

また,大学生でなくても参加できます。既婚,独身を問わず,18歳から30歳までのすべてのヤングアダルトは参加できます。

最寄りのインスティテュートを見つけるにはinstitute.lds.orgを見てください。

なぜ出席するのでしょうか?

このプログラムは,アイダホ州モスコーのとある大学の近くで,たった57人の生徒で始まりました。現在では世界中に25万人以上の生徒が在籍し,力と祝福が生活に注がれるのを目の当たりにしています。最近,10か国のインスティテュートの生徒を対象に,インスティテュートがどのように役立ったかアンケートを取りました。なぜインスティテュートに行き,それがどのように役立ったのでしょうか?寄せられた何千もの回答から,3つの重要なテーマが浮き彫りになりました。インスティテュートは生徒が,(1) イエス・キリストとの関係を強め,(2) 霊的に成長し,(3) 人生の難しい決定を下すための自信を得るのを助けてくれるのです。

どのような決定を下す必要に迫られるか考えてみましょう。大学,伝道に出るかどうか,職業,友人,伴侶の選択など,非常に大きな決断ばかりです。トーマス・S・モンソン大管長は「数々の決断がその人の行く末を決める」と語っています。2これらの重要な決定は,必ず聖霊の助けを受けてなすべきです。必要とする天の助けは,御霊と交わり,聖文に親しみ,インスティテュートや教会の学校で開かれる宗教クラスを通じて価値観を共有する友人と交わるときに得られます。

ローラは,インスティテュートに助けられている生徒の一人です。カナダ,オンタリオ州の大学に通い始めてから,戸惑い,証が以前ほど強くなくなったと感じていました。そんなときにインスティテュートに通い始め,「自分を取り戻し,自分が何者であるか」を再び知りました。(ローラをはじめとするヤングアダルトの話は,InstituteIsForMe.lds.orgで読むことができます。)

自分が何者か,つまり自分が天の御父に愛されている息子,娘であり,すばらしい人物になることを御父から期待されていると知ると,幸せと成功をもたらす重要な決定を下すことができます。

セミナリーをはじめ,教会で学んだことに基づいて生活しながら,インスティテュートに出席することにより,人生の大切な時期にイエス・キリストとの関係を強め,霊的な成長を続けることができるでしょう。

天の御父はあなたを愛しておられ,あなたが引き続き,さらに御父のような人になるための道を備えてくださいます。インスティテュートは,その方法の一つであり,毎年何百,何千人もの生徒に影響を与えています。

  1. M・ラッセル・バラード「ヤングアダルト——最も偉大な世代の人々」『リアホナ』2015年5月号,68,69

  2. トーマス・S・モンソン「預言者に従う」『リアホナ』2015年1月号,5