「聖典にメモを残す」『聖文研究のスキル』
聖典にメモを残す
定義する
聖典を読むとき,わたしたちは読んでいることについて考えたりや疑問を持ったり,以前見たことのない事柄を見つけたりすることを説明します。そのようなときには,学んでいることや感じていることを覚えておくためにメモを残すことができます。印刷版聖典の余白に書き込んだり,福音ライブラリーのメモ機能を使ってメモを残すことができます。聖典へのメモには,以下のような例があります。
-
自分の考えや印象。
-
定義と説明。
-
預言者の教え。
-
相互参照聖句
-
リスト。
-
ほかの人から得た洞察。
メモを残すことは,学習するときに集中する助けとなります。学んだことを保存し,記憶にとどめる助けにもなりますし,さらなる啓示を受けることにもつながりきます。
注:「有意義なメモを取る」の訓練に関連してこのスキルを紹介するとよいでしょう。
モデルを示す
このスキルを示すために,数人の生徒に,自分の聖典に書き込んだメモの事例を分かち合ってもらうとよいでしょう。これらの生徒に,メモを残すことがどのように福音研究を改善したかを簡単に分かち合ってもらいます。
余白にメモを書いたり,付箋や紙に書いて関連する聖句の横に挟んだりするなど,印刷版の聖典にメモを残す方法を幾つか実演するとよいでしょう。
クラスの生徒を小さなグループに分け,福音ライブラリーのデジタル版の聖典にメモを残す方法を知っている生徒たちに,その方法を各グループで,手短に実演してもらいます。
注:福音ライブラリーアプリのヘルプセクションには,「福音ライブラリーユーザーガイド(iOS)」や「福音ライブラリーユーザーガイド(Android)」など,その他のリソースやヒント,ビデオがあります。
練習する
今週の聖文研究から聖句を一つ選ぶか,以下の例の一つを使って,生徒にこのスキルを練習してもらいます。生徒にアイデアを持ってもらうために,上記の「定義する」セクションから聖典にメモを残した事例を挙げてもらうとよいでしょう。練習した後,数人の生徒に,自分の聖典に書き加えたメモを分かち合ってもらいます。
練習のためのその他の聖句:
-
創世6:15。キュビトと呼ばれる古代の寸法の使い方に注目するとよいでしょう。生徒は『聖句ガイド』の「キュビト」の項に進み,その内容を創世6:15の横にメモを残すとよいでしょう。
-
マタイ11:28-30。生徒に,「キリストのもとに来る」,または「〔主の〉くびきを負う」とはどういう意味かを説明するメモを書き加えてもらうとよいでしょう。
-
アルマ32:21。生徒は,信仰に関する教会指導者の教えを福音ライブラリーで調べ,この聖句の隣に好きな教えをメモするとよいでしょう(必要に応じて,「聖文と福音ライブラリーを調べる」や「聖文を理解するために教会指導者の教えを活用する」のスキル訓練を参照)。
-
教義と聖約59:18-19。生徒に,神の創造物が自分にもたらす喜びを述べたメモを残してもらうとよいでしょう。
招き,フォローアップする
個人学習やクラスでの話し合いのときに,自分の聖典にメモを書き加えるよう生徒を励まします。フォローアップを行い,生徒に経験を分かち合う時間を取ることを忘れないでください。クラスでこのスキルを復習し,練習し続ける方法を考えてください。