自立
自立への道


自立への道

はじめに

進行役

  • 祈りによって始める(賛美歌を歌うことも可)

  • ステーク会長会の一員が3-5分の導入を行い,証を述べてもよい

  • ステーク自立支援委員会のメンバーは,冊子の2ページを開くようグループ全体に呼びかけ,委員会メンバーが以下の3つの段落を読む間,目で追ってもらうよう伝える

『自立への道』ディボーショナルへようこそ。この集会の目的は,自立することがなぜ大切なのか,さらに自立するにはどうすればよいのかについて,あなたが理解するのを助けることです。一人の話者がグループに向かって話すのではありません。わたしたちはこれから小さなグループになって原則を話し合い,ともに読み,深く考え,考えを書き留めます。

この集会において最も重要なものは,主に似た者となるためにあなた自身ができることを主が示されるに当たって,あなたが御霊を通して受ける促しです。促しを受けたら書き留め,それに従って行動するようお勧めします。

この集会の最後に,あなたは以下のいずれかを達成するうえで助けとなる自立グループを選ぶよう求められます—

  • 仕事を見つける,もしくは現在の雇用状況を改善する

  • 個人と家族の財政をよりよく管理する

  • 教育の進路を選び,学校で成功を収める

  • ビジネスを成長させる

まずは,互いを知る時間を取りましょう。

進行役:テーブルごとに簡単な自己紹介をしてもらうよう参加者に伝える(それぞれの自己紹介に要する時間は30-40秒内にとどめる)

自立とは何でしょうか

読む:自立イニシアチブの目的は,自立しようとしている個人を助けることです。自立とは,単に良い仕事や食料貯蔵があること,もしくは銀行にお金があることではありません。自立とは,「自分自身と家族の生活における霊的・物質的な必要を満たす能力であり,決意であり,努力〔です〕。会員が自立するとき,さらによく人々に奉仕し,助けを与えることができ」,労働は生活を貫く原則となります。(『手引き第2部:教会の管理運営』6.1.1)

話し合う:自立している人にはどのような特徴があるでしょうか。自立している人は,自分の必要を満たすために働くことのできる状況下にありながら,行政や教会の援助に頼るでしょうか。

自立は救いに不可欠である

読む:トーマス・S・モンソン大管長はこのように教えました。「自立心を養い,独立しようでは〔ありませんか〕。この原則によらなければ救いは得られないので〔す〕。」(「個人と家族の福祉に関する指導原則」『聖徒の道』1987年2月号,3;マリオン・G・ロムニーの説教からの引用,Conference Report,1976年10月,167)

話し合う:さらに自立すると,あなたはどのような点で天の御父に似た者となるでしょうか。

霊的なものと物質的なものは一つである

読む:ディーター・F・ウークトドルフ管長はこのように教えました。「硬貨の表と裏のように,物質的なことと霊的なことは切り離せません。」(「主の道にかないて助けをなす」『リアホナ』2011年11月号,53)聖文の中で,主はこう宣言しておられます。「……わたしにとってはすべてが霊にかかわるものであり,わたしはいまだかつて,現世の律法をあなたがたに与えたことがない。……」(教義と聖約29:34

話し合う:仕事を見つけることや生計を立てることは,どのような点で物質的・霊的双方の側面に関連しているでしょうか。

あなたは物質的・霊的にどれほど自立しているでしょうか

さらに自立するにはどうすればよいでしょうか

1.主は自立しようとするあなたを助けてくださる

視聴する:「聖徒たちに必要なものを与える」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,本書を続けて読んでください。

2.聖文は自立しようとするあなたを助けてくれる

読む:わたしたちが主への信仰を働かせるときに,主はあらゆる方法でわたしたちを助けてくださいます。主がわたしたちに与えておられる方法の一つは,聖文です。預言者ニーファイはこのように教えました。「キリストの言葉をよく味わうように〔しなさい〕。……見よ,キリストの言葉はあなたがたがなすべきことをすべて告げるからである。」(2ニーファイ32:3

話し合う:あなたの生活の中で,聖文はどのようなときに個人的な導きを与えてくれましたか。

深く考える:より自立しようと努めるとき,聖文からさらに個人的な導きを受けるには何ができるでしょうか。

3.自立グループに参加することから始める

読む:あなたがさらに自立するのに役立つ機会として,ワードやステークの自立グループに参加することができます。自立グループとは,雇用,教育,財政管理の実用的なスキルをともに学び,実践する個人の集まりです。

自立グループでは通常,3か月にわたって週に一度,各回2時間ほど集まります。集会はこのディボーショナルと同様の方法で行われます。グループの参加者は,ともに読み,話し合い,活動を行い,個人的に深く考えます。そうすることで,どのように行動すべきかについて聖霊が霊感を与えてくださるのです。

自立グループは通常の教会のクラスとは異なります。教師がいないのです。代わりに,グループは評議の場として,聖霊は教師として働きます。グループの参加者は,新たなスキルを学び,問題を解決し,週の間に行う事柄を決意し,進歩を報告する間中,ともに評議します。

グループの参加者は,ともに参加する中で深い友情を育み,神の愛を感じることもできます。グループに参加することはあなたにとって益となるだけでなく,自立への道を歩む人々を助けるというすばらしい奉仕の場にもなり得るのです。

視聴する:「グループの力」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,本書を続けて読んでください。

進行役:可能であれば,以前自立グループに参加したことのある人を招き,そのときの経験を短く(3分以内)分かち合ってもらう

どの自立グループに参加するべきでしょうか

視聴する:「自立グループを選ぶ」(ldschurch.jp/srs)動画を視聴することができない場合は,11ページに記載のグループの概要を読みます。

グループの概要

4つの各自立グループにおいて,参加者は小冊子『わたしの礎—自立に向けて』から原則を学び実践します。この活動は,各回のグループミーティングの最初に行います。これらの基本的な原則とスキルを学ぶことは,選んだ道にかかわらず,グループの参加者が物質的・霊的に進歩するうえで役立ちます。グループの参加者は,祝福を与えてくださるイエス・キリストの力に対して信仰を増すことでしょう。時間管理,コミュニケーション,問題解決といった生活上のスキルも実践することになります。

より良い仕事を見つける

職やより良い仕事を探している人向け。グループの参加者は,機会を捉えること,ネットワーキング,適切な自己アピールについて学び,就職の面接に備えます。また,連絡や面接に向けた目標を設定します。

個人の財政管理

財政をより良く管理したい人向け。グループの参加者は,負債をなくし,経済的な困窮から身を守り,将来のために投資する方法を学びます。参加者は財政計画を立て,予算に従います。伴侶もともに出席するよう勧められています。

より良い職に就くための教育

就職するために,さらなる教育や訓練が必要な人向け。グループの参加者は,職業や教育の計画について調べ,作成し,発表します。効果的に学ぶために役立つスキルの実践にも,毎週時間を割きます。

始める,育てる,わたしのビジネス

すでに自営している人,または起業するリソースを持っている人向け。グループの参加者は,成功する小規模ビジネスオーナーの特質とスキルを学びます。簿記,マーケティング,金銭管理を実践します。ビジネスオーナー,顧客,仕入先と話し,ビジネスを育てる計画を作成します。

グループを選ぶ

これから自立支援委員会のメンバーが,皆さんが自立グループを形成する手助けをします。グループを選んだら,以下の情報を書き出してください。

わたしの自立グループミーティング

日付:

時間:

場所:

進行役の名前:

電話番号:

進行役:管理役員に短く証を分かち合ってもらってもよい

祈りによって閉会する

『自立への道』ディボーショナルの開催方法

ステーク自立支援委員会への指示

ディボーショナル前:

  • 本冊子を読み,実際に自分でやってみる◦

  • 参加者への配布に十分な部数の『自立への道』冊子を注文する(store.lds.org〔訳注—日本語版ウェブサイトへのアクセスはできるが,注文可能時期は未定〕)

  • 参加者用に十分な数の筆記具を用意する

  • ホールに十分な数のテーブルを設置する

  • 自立支援委員会のメンバーに,各ドアに立って参加者を歓迎し,参加者と一緒にテーブルについてもらう◦

  • 可能であれば,以前グループに参加したことのある人を招き,ディボーショナルでそのときの経験を分かち合ってもらう(9ページを参照)

  • srs.lds.org/reportにアクセスし,「ディボーショナル報告用紙」をダウンロード,ディボーショナル中に記入してもらう

ディボーショナル中:

  • 委員会のメンバーが各テーブルにつき,グループへの参加を励まし,経過を確認するようにしてもらう

  • 携帯をマナーモードにするよう参加者に伝える

  • 賛美歌や祈り,神権指導者もしくはステーク自立支援員会メンバーの短い歓迎のあいさつ(3-5分)でディボーショナルを始めることを検討する◦

  • 冊子に書かれているとおり,資料に従う

  • 各グループの進行役に,グループに加入した人の名前と電話番号を書いてもらう(最初のグループミーティングで,各進行役はグループ登録用紙の詳細の記入を完了させる)◦

  • ステークの管轄区域が地理的に広い場合,ステークの委員会はグループ参加者の所在によってグループを分けることを検討してもよい

ディボーショナル終了後:

  • srs.lds.org/reportにアクセスし,「ディボーショナル報告用紙」の情報を入力する