障害
障害のある会員向けの活動


「障害のある会員向けの活動」『障害と奉仕:指導者』

「障害のある会員向けの活動」『障害と奉仕:指導者』

障害のある会員向けの活動

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Girl in wheelchair eating outside with others

障害のある会員向けの補完的な活動

障害のある会員は教会の集会や活動に歓迎されており,意義深い方法で参加し,貢献することができます。ワードの指導者と会員は,知的障害,発達障害,あるいは身体的障害のある人々を含め,ワードの管轄区域に住むすべての人々の必要に対処するよう奨励されています。

各ワードおよびステーク内の会員の必要を特定し支援するのを助ける,ワードおよびステーク障害者スペシャリストを召すことができます(『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』38.8.31.2参照)。必要であれば,指導者はワードの定例の活動やクラスを補完するための特別な活動やクラスを組織することができます。

複数のワードやステークを対象とした活動を組織する

知的障害のある成人会員の必要を満たすうえで必要であれば,ワードまたは複数のワード,ステークまたは複数のステークで障害者向けの活動プログラムを組織することができます(『総合手引き』38.8.31.5参照)。

障害者向けの活動プログラムは,通常18歳以上の人々を対象としたものです。18歳未満の人々に関しては,所属するワードおよびステークに溶け込めるようあらゆる努力を行うべきです。通常とは異なる状況の場合,指導者は青少年が12歳になる年の初めから参加できる青少年向けの補完的な活動の提供を決定することができます。

障害者向けの活動プログラムに複数のワードが参加する場合,ステーク会長は活動を監督する代表ビショップを割り当てます。複数のステークが参加する場合,地域会長会は活動を監督する代表ステーク会長を割り当てます。

代表ビショップまたは代表ステーク会長は,参加しているそのほかのビショップやステーク会長と相談のうえ,活動プログラムの資金をどのように賄うか決定します。

活動

活動は,障害のある個人とその家族が愛されていると感じ,彼らがキリストのもとに来て聖約の道にとどまるための努力を行う際に支援されていると感じられるよう助けることに焦点を当てるべきです。また,そうした活動を通して,家族が同じような人生の経験をしているほかの人々とつながり,支援体制を強化するための環境を提供することができます。

参加者が霊的,社会的,身体的,知的に成長できるよう助けるための,特別な活動やクラスを組織することができます。

目的には,歓迎され,尊重され,年齢に見合った環境の中で,福音を学ぶこと,社会的な交流を持つこと,友情を育むこと,新たなスキルを伸ばすこと,自立力を伸ばすこと,奉仕を提供すること,個人として成長することなどを含めるとよいでしょう。指導者は参加者一人一人が活動の成功に貢献できる方法を見いだすよう努めるべきです。

指導者は,参加者数,参加するための移動距離,およびそのほかの必要を考慮して活動の頻度を決定します。

指導者は,参加を希望する人たちが歓迎され,大切な貢献者として受け入れられていると確実に感じられるようにします。しかし,集中的な支援や監督が必要とされる複雑な医療上の必要や身体的な必要,あるいは行動上の必要を抱えているために参加できない人もいるかもしれません。指導者はそうした必要に対してミニスタリングをするためのほかの方法を探し求めます。

参加と安全に関する標準

指導者と参加者は,全員が歓迎され,尊重され,受け入れられていると感じることのできる安全で前向きな環境を保たなければなりません。

指導者と参加者は,適切な物理的な距離を保たなければなりません。

すべての活動には,少なくとも二人の責任ある成人がその場にいなければなりません。二人の成人は,二人の男性,二人の女性,または夫婦とすることができます。参加者を監督するのに十分な人数の指導者がその場にいるようにすべきです。通常の青少年の活動や成人の活動と比べて,障害のある会員のための活動を監督するにはより多くの指導者が必要です。指導者とボランティアはビショップから承認を受けなければなりません。(下記の「指導者」を参照)

参加者の安全を確保するための手段を講じなければなりません。その際,出席者名簿,名札,リストバンド,あるいはストラップが役立つかもしれません。

参加者は活動に出席する前に,『参加承諾および医療手当同意書』フォーム(Permission and Medical Release form)の記入を済ませなければなりません。親と介護者は,アレルギーや食事制限を含む参加者の健康上の問題を指導者に知らせなければなりません。この情報は内密であり,緊急医療を受ける際および安全な活動を計画する際以外に使用することはできません。指導者は薬の投与を行うことはできません。感染する病気を患っている人は,ほかの人々に安全な環境を提供するために,参加を一時的に見送るべきです。

親または介護者は,活動に参加するための交通手段を手配し,参加者が確実にクラスや活動が行われる部屋に連れて来られるようにする責任があります。参加者が建物内や駐車場で独りきりにならないようにすべきです。活動を終える際に,参加者は親,介護者,または親または介護者から世話を依頼された人に引き渡されるべきです。

不適切な行動が起きた場合,指導者が直ちに果たすべき責任は,弱者を守り,助けることです。指導者は虐待に関して,実際に起きたことだけでなく,すべての申し立てや疑いについて直ちに代表ビショップまたは代表ステーク会長に報告しなければなりません。代表ビショップまたは代表ステーク会長は,当局に虐待の報告をすることについての法律相談を含め,ヘルプラインに電話して支援を求めます。詳しい情報については,abuse.ChurchofJesusChrist.orgを御覧ください。

指導者

ワードおよびステークの障害者スペシャリストが必要を満たすことができない場合,高等評議員,既婚の夫婦,そのほかの成人および成熟した青少年を障害者向けの活動指導者として召すことができます。この奉仕をする人は,代表ビショップ,ステーク会長,または地域七十人によって,またはその指示のもとに,召され,任命されます。

障害者向けの活動指導者が召される前に,ビショップまたはステーク会長は,その人が性犯罪者名簿に載っていないことを確認します。アメリカ合衆国においては,ビショップ,ステーク会長,または書記は,nsopw.govでその人の名前を検索します。合衆国以外の国においても,同様のシステムが利用できるかもしれません。また,ビショップまたはステーク会長はその人の会員記録に虐待に関する注意書きがないことを確認します(『総合手引き』30.1.1参照)。指導者が注意書きのある記録または性犯罪者登録簿の名前に関して疑問がある場合,1-801-240-7887に連絡すべきです。合衆国以外の指導者はエリアオフィスの地域法務顧問に連絡すべきです。

障害者向けの活動指導者が召された後,ビショップまたはステーク会長はその活動指導者に,最初の活動を行う前に以下を行うように勧めます:

障害者向けの活動指導者は,会員の活動や達成に関する情報を所属ワードの指導者に伝えます。所属ワードにおいて,永久記録に残し,表彰を行うことができます。代表ビショップまたは代表ステーク会長から招待を受けた場合,障害者向けの活動指導者はステークまたはワードの指導者集会に出席することができます。