また会う日まで
主はわたしたちの重荷を軽くしてくださいます
ロバート・D・ヘイルズ長老
十二使徒定員会
「キリストの特別な証人」『リアホナ』2001年4月号，12－13から。「イエス・キリストは従順の完全な模範です」というこのヘイルズ長老のメッセージ動画を視聴するには，prophets.lds.orgから入って，“Special Witnesses of Christ”を選んでください。
救い主の贖いの力は，本人が望むならばその人の存在を変えることができます。
絵／Getty Images
わたしは聖典をこよなく愛しています。イエス・キリストの地上での生活について読むのが大好きです。主の生涯は，必要なときにわたしたちを高め，鼓舞し，強めてくれるものであふれています。わたしにとって，すべての聖典の中で最も神聖な章の一つが，ヨハネによる福音書の第17章です。この章はその全体が，イエス・キリストが御父にささげられた執り成しの祈りとなっています。主は，実に「わたしがあなたを知っているように世の人々があなたを知ることさえできれば」と言っておられます。主は御父に，命じられたことをすべて行ったと述べておられます。
時々，わたしたちは救い主の従順さがいかに驚くべきものであったかを忘れていることがあります。主が行われたこと，また主が言われたことはすべて御父への従順さによるものでした。貧しい者を訪ねて世話をし，弟子を召し，パレスチナの地およびアメリカ大陸で教えられたのは，すべて御父が主に命じられたからでした。主御自身には個人的な動機はありませんでした。主は言われました。「わたしは自分からは何もせず，ただ父が教えて下さったままを〔行う〕。」（ヨハネ8：28）何と完全な従順の模範でしょうか。
人生において選択するときに，わたしたちは救い主を知る必要があります。「わたしに従ってきなさい」という主の簡潔な勧告は（マタイ19：21），本人が望むならばその人の存在を変えることができます。わたしたちが主に立ち返るなら，主はわたしたちの重荷を軽くする力を持っておられます。
主イエス・キリストの使徒として，わたしには救い主の証人としての証を述べる機会があります。わたしは自分の証が，それを聞く人の心を貫くように，この上なく願っています。
わたしは，イエス・キリストが生きておられることを知っています。主が今現在，預言者を通じて，啓示によって御自身の教会を導き，指示を与えておられることを知っています。救い主を信じる信仰を持つならば，主はわたしたちが試練や艱難を乗り越えられるよう助けてくださいます。そしてわたしたちは，最後まで堪え忍び，地上での生涯の後に主の前に戻ることができるでしょう。主は生きておられ，わたしたち一人一人を知っておられ，愛しておられます。主は，御自身のもとに来る者を祝福したいと強く願っておられます。