総大会
祝福師の祝福は,いつ受けるべきか
2023年4月総大会


祝福師の祝福は,いつ受けるべきか

祝福を受けるとき,皆さんは御二方がどれほど自分を愛し,自分を心にかけてくださっているかに気づくでしょう。

昨日,わたしの愛する友人であるランドール・K・ベネット長老が,祝福師の祝福について話してくれました。すばらしいお話に,皆感銘を受けました。愛する兄弟姉妹の皆さん,わたしも祝福師の祝福についてお話ししたいと思いますが,よろしいでしょうか。祝福師の皆さん,祝福師の祝福の要請が増すにつれ,皆さんが引き続き召しを尊んで大いなるものとするときに,主が祝福してくださるように祈ります。

ステーク大会を訪問すると,わたしはステーク祝福師とその奥様にお会いします。祝福師は,神に召された,穏やかで,従順な,すばらしい指導者です。彼らは,数々のすばらしい霊的な経験について話してくれます。祝福を授けた会員の中で,最年長と最年少の人の年齢を尋ねたところ,いちばん若い人が11歳,最年長の人は93歳でした。

わたしはバプテスマを受けて2年後,19歳の新会員のころに祝福師の祝福を受けました。わたしの祝福師は大変高齢でした。彼は1916年に教会に加わった,日本の教会の開拓者でした。そのすばらしい主の弟子から祝福師の祝福を受けられて,大変光栄に思いました。彼の日本語はやや難しかったのですが,その言葉には力がありました。

わたしがお会いしてきた祝福師の皆さんの話によると,多くの人が,伝道に出る直前に祝福師の祝福を受けるそうです。愛する若い男性,若い女性,御両親,ビショップの皆さん,祝福師の祝福は伝道の備えのためだけにあるのではありません。バプテスマを受けたふさわしい会員は,ふさわしい時期に祝福師の祝福を受けることができます。1

愛する成人の会員の皆さん,皆さんの中にはまだ祝福師の祝福を受けていない人がいます。祝福を受けられる年齢に上限はありません。

わたしの義理の母は,非常に活発な教会員で,91歳で亡くなるまで扶助協会の教師として奉仕をしていましたが,祝福師の祝福を受けなかったと知ってわたしは残念に思いました。彼女は人生で多くの困難を経験しましたが,家庭に神権者がいなかったため,神権の祝福を受けることがそれほど多くありませんでした。母が祝福を最も必要としていたときに,祝福師の祝福が励ましとなっていたかもしれません。

成人の皆さん,まだ祝福師の祝福を受けていなくても,心配しないでください。それぞれの霊的な時間軸は異なります。35歳であろうと85歳であろうと,望むならば,祝福を受けることについてビショップに相談してください。

新会員の皆さん,祝福師の祝福について聞いたことがありますか。わたしは,教会に加わったときには,祝福師の祝福を受ける機会があるということを知りませんでした。しかし,バプテスマを受けた後に,愛するビショップが祝福師の祝福について教えてくれて,そのために備えるよう勧めてくれました。愛する新会員の皆さんも,祝福師の祝福を受けることができます。主は,皆さんがこの神聖な機会に備えるのを助けてくださるでしょう。

祝福師の祝福の二つの目的について考えてみましょう:

  1. 祝福師の祝福には,主から自分への個人的な勧告が含まれます。2

  2. 祝福師の祝福の中では,イスラエルの家における自分の血統が告げられます。

皆さんの祝福師の祝福も天の御父からのメッセージであり,皆さんの人生を通じて指針となる約束や,霊感された勧告が含まれます。祝福師の祝福は,人生の計画を詳細に示したり,すべての疑問に答えるわけではありません。人生の重要な出来事が告げられなかったとしても,その機会がないものと誤解しないでください。同様に,祝福で述べられたすべてのことがこの世で実現することが保証されているわけでもありません。祝福師の祝福は永遠のものであり,ふさわしい生活を送るならば,この世で果たされない約束は,次の世で授けられるでしょう。3

血統が宣言されると,自分がイスラエルの家に属する,アブラハムの子孫であることを知ります。4このことの重要性を理解するには,アブラハムを通して主がイスラエルの家に約束された事柄に焦点を当ててください。

約束には次のことが含まれます:

  • 「アブラハムは多くの子孫に恵まれる( 創世17:5-6アブラハム2:93:14参照)。」

  • 「アブラハムの種,すなわち子孫は福音を受け入れ,神権を持つ(アブラハム2:9参照)。」

  • 「アブラハムの子孫の働きを通して,『地のすべての氏族は……救いの祝福すなわち永遠の命の祝福である福音の祝福を授けられる……。』(アブラハム2:11)」5

教会員であるわたしたちは,聖約の子です。6わたしたちは福音の第一の原則と儀式に従って生活するときに,アブラハムの聖約の祝福を受けます。

祝福師の祝福を受ける備えをすることで,天の御父とイエス・キリストを信じる信仰を増すことができるでしょう。そして,祝福を受け,それを読み返し,それについて考えるときに,さらに頻繁に御二方に心を向けることができます。

トーマス・S・モンソン大管長はこのように説明しています。「リーハイに羅針盤をお与えになったその主は,今も,わたしたちの進むべき方向を示すために一つの非常にすばらしい,価値ある賜物を用意してくださっています。それはわたしたちの安全のために危険を示し,道すなわち安全な道を目に見えるように示して,わたしたちを約束の地ならぬ天の家へと導いてくれるものです。」7

愛するビショップ,御両親,長老定員会会長,扶助協会会長,ワード伝道主任,ミニスタリングブラザーとシスターの皆さん,まだ祝福師の祝福を受けていない,若い男性,若い女性,成人会員,新会員に,主の導きを求めるよう勧め,祝福師の祝福を受ける備えをするのを助けてください。

わたしは,度々,祈りの気持ちで祝福師の祝福を読み,その度に励ましを受けます。また,主が自分に期待しておられることに気づき,悔い改めて謙遜になる助けとなっています。祝福文を読み,それについて考えるときに,約束された祝福を受けるのにふさわしい生活をしたいという望みが湧きます。

何度も読んだことのある聖文が,後になって新たな意味を帯びることがあるように,祝福師の祝福もその時々で異なる意味を持つでしょう。今のわたしにとって,祝福師の祝福は,30歳のときや50歳のときとは異なる意味を持っています。言葉が変わるのではなく,捉え方が変わるのです。

ダリン・H・オークス管長は次のように宣言しています。「〔祝福師の祝福〕は聖なる御霊の霊感の下に与えられ,その同じ御霊の影響の下で読み,解釈されるべきです。祝福師の祝福の意味と重要性は,祝福をもたらした同じ御霊の力によって,時間をかけて,教えに教えを加えて授けられます。」8

兄弟姉妹の皆さん,天の御父と,御父の愛する独り子,主イエス・キリストは生きておられます。御二方はわたしたちを愛しておられます。祝福師の祝福は,御二方からの神聖な贈り物です。祝福を受けるとき,皆さんは御二方がどれほど自分を愛し,自分を心にかけてくださっているかに気づくでしょう。

モルモン書はイエス・キリストについてのもう一つの証です。生ける預言者ラッセル・M・ネルソン大管長に導かれていることに感謝しています。

救い主イエス・キリストに心から感謝します。この復活祭の日曜日に,主と主の復活に心を向け,主を礼拝し,主の犠牲に感謝をささげます。主はわたしたちを深く愛しておられるために,非常な苦しみを受けられました。わたしは,主がわたしたちへの愛のために復活されたことを知っています。主は実在の御方です。イエス・キリストの御名により証します。アーメン。

  1. 『総合手引き―末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』18.17, ChurchofJesusChrist.org参照

  2. 『真理を守る』 の112にある「祝福師の祝福」の項を参照

  3. 『真理を守る』の113にある「祝福師の祝福」の項を参照

  4. アブラハム2:10参照

  5. 『真理を守る』の5にある「アブラハムの聖約」の項

  6. 3ニーファイ20:25-26参照

  7. トーマス・S・モンソン「祝福師の祝福は光の羅針盤『聖徒の道』 1987年1月号,69参照

  8. ダリン・H・オークス「祝福師の祝福」 『世界指導者訓練集会』2005年1月8日,10