トーマス・S・モンソン大管長と妻のフランシス・J・モンソン姉妹は,1948年10月7日にソルトレーク神殿で結婚しました。彼らのコートシップと結婚,64年以上続いた関係に関する次の引用は,すべての夫婦に役立つヒントとなります。
「結婚するならこの人だと思いました」
「妻のフランシスを初めて見たとき,結婚するならこの人だと思いました。やがて,主がわたしたちを引き合わせてくださり,わたしは彼女をデートに誘いました。フランシスを迎えに自宅に行くと,父親に紹介してくれました。彼女の父親はこう言いました。『「モンソン」,スウェーデン系の名前だね。』
わたしは『はい』と答えました。
すると『やっぱり』という答えが返ってきました。
そしてフランシスの父親は別の部屋から,シルクハットをかぶってモルモン書を持った二人の宣教師の写真を持って来ました。
『このモンソンとは親戚かね。エライアス・モンソンだ』とフランシスの父親は言いました。
わたしはこう答えました。『はい。大おじです。大おじもスウェーデンで伝道しました。』
フランシスの父親は涙もろい人で,涙を流しながらこう言いました。『彼と同僚が,わたしの母,父,わたしときょうだいたちに福音を伝えてくれた宣教師だ。』フランシスの父親はわたしの頬にキスをしまし た。すると母親も泣きだし,反対側の頬にキスをしてくれました。わたしが期待を込めてフランシスの方を見ると,彼女は『コートを取って来るわ』と言っていなくなってしまいました。」(「豊かな祝福」『リアホナ』2008年5月号,111)
支持する
「『夫が主の業を行っているために,わたしたちが犠牲を強いられていると感じたことは一度もありません』とモンソン姉妹は言う。『わたしにとっても子供にとっても祝福でした。夫は,教会のためであれば務めを果たすようわたしが願っていることをいつも知っていました。』
モンソン大管長は,妻の支えなしでは務めを果たすことはできなかったと語ります。 『わたしの教会の責任についてフランシスが不平を漏らしたことは一度もありません。何日も家を空け,集会で隣に座ることもめったにありませんでした。彼女のような人はほかに一人もいません。妻はあらゆる面でわたしを支えてくれる,静かで,驚くほど強い信仰を持つ女性です。』」(「トーマス・S・モンソン大管長―主の足跡をたどって」『 リアホナ 』 2008年6月号別冊,8)
献身,愛情,ユーモアを示す
「数年前,愛するフランシスは病に倒れ,入院しました。妻は18日間,昏睡状態にありました。わたしは妻の傍らで看病しましたが,妻はまったく身動きしませんでした。子供たちは涙を流し,孫たちも涙を流しました。わたしも泣きました。妻はまったく動かなかったのです。
そしてある日,妻は目を覚ましました。わたしはこれまでにないほど急いで病院へ行き,キスをし,抱き締め,『戻って来たね,愛しているよ』と言いました。すると妻はこう言いました。『わたしも愛しているわ,トム,でも大変なことが一つあるの。』ずっと昏睡状態にあったのに,何を言っているのだろうと思っていると,妻はこう言いました。『第4四半期の所得税を郵送していなかったの。』
わたしは言いました。『フランシス,キスをして「愛しているわ」と最初に言ってくれていなかったら,君を置いて帰っていたかもしれないよ。』」(「豊かな祝福」『リアホナ』2008年5月号,111-112)
感謝と愛を表す
「すばらしい伴侶フランシスを与えられたことを,天の御父に感謝しています。……彼女以上に忠実で,愛にあふれ,理解のある伴侶はいないでしょう。」(「過去を振り返り,前進する」『リアホナ』2008年5月号,89)
「兄弟の皆さん,高潔さと敬意をもって奥さんに接しましょう。彼女たちは永遠の伴侶xだからです。姉妹の皆さん,夫を敬ってください。兄弟たちは皆さんの親切な言葉を必要としています。皆さんの心温まる笑顔や,心からの愛を伝える優しい言葉を必要としています。」(「豊かな祝福」『リアホナ』2008年5月号,112)