ビショップリック
レクリエーションキャンプ施設


レクリエーションキャンプ施設

レクリエーション施設の管理

教会のレクリエーション施設には,教会の活動のために専用に設けられた屋外スペースがあります。これらの施設の開発は,教会が定めた基準と計画に基づいて進められます。レクリエーション施設には,以下の二つのタイプがあります。

  1. レクリエーションキャンプ施設

  2. 地元ユニットレクリエーションセンター(LURC)

レクリエーションキャンプ施設のおもな目的は,若い女性が安全で健全なレクリエーションを楽しみながら,御霊を感じられるように助けることです。ステーク,ワード,教会員の家族,ゲストは,承認された活動のために,これらのキャンプ施設を使用することもできます。地域の団体や営利事業,ほかの宗派の人々のために,教会のレクリエーションキャンプ施設の予約を取るべきではありません。ただし,教会員は,異なる信仰をもつ友人を自由に招いて,一緒に出席しても構いません。

維持管理,修繕,または改良費用を賄うために,レクリエーションキャンプ施設の利用料を徴収することができます。レクリエーションキャンプ施設を利用する際はいつでも,camping.ChurchofJesusChrist.orgにある教会のオンライン予約システムを使用するべきです。支払いはすべて,システムを通じて,ユニットの予約についてはユニット間送金でのみ,個人の予約については個人のクレジットカードでのみ行うべきです。

LURCは通常,ステークの管轄区域内に設けられており,おもにそのステークや近隣のステークに属するワードが使用するために用意されています。一般的な例としては,野外活動のための大型テントエリアや追加の敷地があります。LURCを使用する際,ステークは教会員から利用料を徴収するべきではありません。

必要性が的確であれば,ステークは新規のLURCやレクリエーションキャンプ施設の取得と開発の申請を行うことができます。ステーク会長は,施設マネージャーやエリアオフィスに連絡を取ります。施設マネージャーやエリアオフィスは,検討を依頼する申請を地域会長会に提出する年次計画に含めることができます。

ただし,そのような申請を出す前に,地元のユニットは,利用可能な公共および民間の施設を使用するように奨励されています。教会が所有する既存の施設が,ステークの管轄区域を越えた適度に近い距離にある場合,追加の施設を申請する前に,これらの施設を十分に活用するべきです。

以下の内容は,レクリエーションキャンプ施設のみに当てはまります。

新規のレクリエーションキャンプ施設

レクリエーションキャンプ施設を取得または開発するための教会基金の申請は,実務ディレクターを通して行います。資格および開発基準を満たしている場合にのみ,レクリエーションキャンプ年次計画プロセスを用いて,教会の中央基金の申請を行います。検討のためのこのプロセスを開始するには,施設マネージャーに連絡します。

レクリエーションキャンプ施設を割り当てられていないステーク

地域七十人(地域会長会から指名された人)は,ステークの必要と,そのような施設への距離と使用状況に基づいて,その地域にある教会所有のキャンプ施設をステークに割り当てます。公営または民営のキャンプ施設を利用することも考慮に入れるべきです。

レクリエーションキャンプ施設を割り当てられていないステークは,オンライン予約システムを使って,ウェブサイトに掲載されている予約の優先スケジュールに従うなら,どのレクリエーションキャンプ施設でも予約することができます。

既存のレクリエーションキャンプ施設の改善用資金

各キャンプ施設には施設マネージャーが割り当てられており,すべてのキャンプ施設に対して直接責任を負っています。キャンプ基金は,年次計画プロセスに組み込まれており,それには,交換,改良,運営,維持管理用資金も含まれています。キャンププログラムの活動や資材にかかる費用は,利用料を使ってキャンプ施設が負担します(「キャンプのためのステークの財政」参照)。

運営と維持管理

キャンプ施設は,少なくとも半年に一度,メンテナンスの必要性や安全性を判断するための点検を受けます。また,強風や大雨,雪などの重大な気象現象が発生した場合にも,キャンプ施設や森林地帯の点検を行うべきです。

アメリカ合衆国およびカナダでは,集会所施設部の天然資源サービスを担当している施設マネージャーに要請を送ることで,点検とメンテナンスのためのリソースを利用することができます。

賃借している土地にあるレクリエーションキャンプ施設の開発と維持管理は,資本支出を正当化できるような長期賃貸借契約を交わしていないかぎり,最小限に抑えます。

既存のレクリエーションキャンプ施設の売却または賃貸借

既存のレクリエーションキャンプ施設の売却や賃貸借を希望する場合,ステーク会長会は,施設マネージャーまたはエリアオフィスに連絡します。ステークには,レクリエーションキャンプ施設の取得,賃貸,処分の一切に関して,自治体や代理人と交渉を行う権限は与えられていません。

管理

地域七十人(地域会長会から指名された人)は,キャンプ施設の管理を監督する代表ステーク会長を任命します。代表ステーク会長は,その施設がある宗務地域に住んでいるべきです。

免税資格

レクリエーションキャンプ施設の免税資格は保持するべきです。この施設を,営利目的や政治目的で使用したり,運営,維持管理,修理に必要な額を超える収益を上げる目的で使用したりするべきではありません。レクリエーションキャンプ施設が所在する地方自治体が,その施設に免税資格を付与しなかった場合,税金は教会本部が負担します。

キャンプのためのステークの財務

アメリカ合衆国およびカナダでは,代表ステークは,教会本部の財務サービス課を通して開設された,個別の「教会ユニット銀行取引システム」(CUBS)の口座を使ってキャンプの財務を管理します。代表ステークが,銀行に直接,当座預金口座や普通預金口座を開設することはありません。CUBS口座は,キャンププログラムに必要な活動や資材の支払いに使用します。利用料と分担金はすべて,CUBS口座に入金するべきです。アメリカ合衆国およびカナダ以外の地域では,代表ステーク会長は,自分の地域の財政部の職員に連絡を取り,口座の開設に関する指導を受けます。

代表ステーク監査員は,「地域監査資料ライブラリ」にある最新の「レクリエーションキャンプ施設監査」フォームを使ってキャンプ施設の運営の監査を行います。

代表ステーク会長は,収入と支出をすべて注意深く確認し,承認します。レクリエーションキャンプ施設において天然資源から収益を得ている場合,代表ステークは,集会所施設部(アメリカ合衆国およびカナダ)またはエリアオフィス(合衆国とカナダ以外)の天然資源サービスを担当している施設マネージャーに通知します。このような収益はすべて,教会の中央基金に入金します。

教会員は,労働力(軽度の修繕作業に限る),資材,用具を提供することで,レクリエーションキャンプ施設の維持管理,修繕,改良のための費用の負担に協力することができます。交換および改良作業はすべて,事前に承認を得た請負業者と承認済みの年次計画基金のみを用いて,施設マネージャーが行います。教会指導者は,レクリエーションキャンプ施設の改良に関連する費用を支払うために,特別な資金獲得イベントを行ってはなりません(「既存のレクリエーションキャンプ施設の改善用資金」参照)。

飲料水の供給

個人の井戸や水源から供給されている教会の施設にあるすべての飲料水システム(地方自治体や地域の水道システム以外)は,法律上の規則と教会規定の基準に従って設置,運営,維持管理します。施設マネージャーは,規制要件と最善の管理手順に従って,水のサンプルを採り,水質基準のテストを行う責任があります。

用具と車両

集会所施設部と教会は通常,レクリエーションキャンプ施設用の用具や車両を提供することも,維持管理することもありません。特別な用具が必要な場合は,ステークの予算で借りるか,ステークの会員から提供を受けるか,地元のユニットの予算交付金と利用料を使って購入します。

管理人

専任の管理人が1人または複数必要な場合,代表ステーク会長は教会奉仕宣教師を召して,その職に就いてもらうことができます。これらの教会奉仕宣教師は,ビショップから任命を受けます。

教会奉仕宣教師の召しに関する詳しい情報は,「総合手引き」の24.7を参照してください。