災害地の後片付けと教会ボランティアの安全についての指針


この指針は,後片付けのボランティア活動に参加する前に,ボランティア参加者が心得ておくべき一般条件ならびに健康および安全に関する指針について説明するものです。後片付けを開始する前に,指導者はこれらの項目に関してボランティア参加者と話し合い,可能であれば,このページの写しをボランティア参加者一人一人に渡さなければなりません。ボランティア参加者は,奉仕作業時間の記録を記入する前に,このページを読む必要があります。

一般条件

  • ボランティア参加者は自己責任で奉仕をします。 18歳未満の青少年は,保護者が同伴するとき,もしくは保護者の書面による承諾(『両親または保護者の承諾および医療許諾書』フォーム〔33810〕を使用する)がなければ参加できません。

  • 教会ボランティアは後片付けを支援するものであり,再建を手伝うものではありません。 教会ボランティア参加者は,危険判定を受けた建物の中,上,または周りで作業してはなりません。

  • ボランティア活動は家主の許可と監視がある状態で行うべきです。

  • チェーンソーは,使用経験のある大人以外使用してはいけません。木の幹や大きな木を切るためにチェーンソーを使うべきではありません。チェーンソーを使うときは,二人一組で行い,一人が監視者として常に安全を確認するようにしなければなりません。チェーンソーを使用する人は,安全眼鏡,聴力保護具,手袋,安全靴,およびチェーンソー対応の安全ズボンを装備しなければなりません。チェーンソー作業を支援しないボランティア参加者は,現在作業中の場所から安全な距離を保つ必要があります。

  • 事故は,速やかに教会の指導者に報告しなければなりません。事故の際は,ボランティア参加者の加入する医療保険がまず適用されます。

健康と安全に関する指針

  • 適切な衣服を着用してください。 作業の必要に応じて,ヘルメット,底が堅く,丈の長い靴または長靴(ぬれた場所での作業の場合),作業手袋,安全眼鏡,および聴力保護具を使用します。蚊の多い地域では虫除けを使用してください。 SPF30以上の日焼け止めを使用してください。

  • 清掃作業あるいは解体作業を行うとき,または粉じんの多い場所,灰の中,かびが発生しているところ,あるいは煙の発生している状況で作業を行うときは,N-95基準の呼気バルブの付いた保護マスクを適切に装着してください。

    • もし,ぜんそく,呼吸アレルギー,その他の呼吸障害,あるいは心臓病がある場合は,保護マスクを装着したり,微粒子を吸い込むかもしれない場所での作業はしないでください。

  • 過度の体温上昇や脱水症状にならないようにしてください。水分を十分に取り,必要な休息を取ってください。汚染水に気をつけてください。熱中症の兆候が出たら,速やかに病院で診察を受けてください。

  • ぬれる環境や寒い環境では,適切な服装をするように気をつけてください。ぬれる環境で作業するときは,防水長靴を履いてください。 衣服がぬれた場合に備えて,予備の衣類や靴を携帯してください。 衣服がぬれた状態で低温の場合,低体温症,ざんごう足炎,凍傷,霜焼けなどの低温ストレスを引き起こします。低温ストレスの症状が出たら,速やかに病院で診察を受けてください。

  • 有害化学物質,落下している送電線,通電中の電気回路,迷い出ている動物や野生動物には触れないようにしてください。

  • 不安定な建物,地面の凹凸,壊れたガラス,釘,その他の鋭くとがったものに気をつけてください。破傷風やその他必要な予防接種を受けておいてください。

  • 高所での作業または勾配が18度以上の急な屋根での作業に気をつけてください。 可能であれば,安全な建造物に命綱をつないでください。

  • 常にひざを曲げて持ち上げてください。二人で作業をし,自分の限界を心得てください。 持病を抱えるボランティア参加者は,特に,自分の限界内で作業をする必要があります。

  • かびが生えているかもしれない場所での作業には注意してください。ゴーグルと作業手袋とともに,N-95基準の呼気バルブ付き保護マスクを適切に着用してください。目に見えるほどかびが群生している場所(つまり,かびが一面あるいはまだら状に生えている場所)では,大規模な清掃作業あるいは解体作業(例えば,壁材3枚分以上の除去)はしないでください。かびが生えた場所での作業を終えたら,石けんと水で手と顔を洗ってください。かびの生えた場所での作業後,あるいは災害地での清掃作業後は,手と顔をよく洗い,清潔な服に着替えてください。

  • 1980年以前に建てられた家には,アスベストが含まれているかもしれません。 アスベストが含まれているかもしれない材料には,防音材または装飾材などの吹付け材,配管などの絶縁体,柔らかい質感の天井,補修材や接合材,テクスチャーペイント,床タイル,ビニール床材の裏側,セメント質の羽目板や外壁材,内壁材,床タイルをはり付けるのに使われた接着剤などがあります。清掃作業や解体作業の前に,家主にアスベストを含む材料が使われているか尋ねてください。アスベストを含んでいる疑いのある材料には何もしないでください。アスベストに遭遇したかもしれないと思ったら,その家を離れ,家主に知らせてください。

  • 傷口は石けんと清潔な水で洗い,入手できれば,抗生物質の軟膏を塗ります。刺し傷,および動物や蛇にかまれた場合は,直ちに専門治療を受けます。

  • その地域の車の通行には常に注意してください。車が通行する場所や重機を使用している場所で歩いたり,作業したりする場合は,通行する車両を正面にして歩いてください。可能であれば,明るい,もしくは反射する衣服を着用してください。

  • 健康と安全に関する注意事項の詳細はhttp://www.osha.gov/dts/weather/tornado/response.htmlまたはhttp://www.osha.gov/dts/weather/flood/response.html(英語)を見てください。

このテーマについての詳しい情報は,危機管理課または福祉サービス(緊急時対応部門)までお電話ください――

  • 1-801-240-4049または1-801-240-9726

  • 1-800-453-3860,内線2-4049(合衆国およびカナダでは無料)