1 まことに、わたし​は​友とも​で​ある​あなたがた​に​言いう。見みよ、シオン​の​地ち​に​散ちらされた​兄きょう弟だい​たち​の​救すくい​と​^①贖あがない​に​関かんして、あなたがた​が​自じ分ぶん​たち​の​務つとめ​を​^②果はたす​方ほう法ほう​を​知しる​こと​が​できる​よう​に、わたし​は​あなたがた​に​啓けい示じ​と​戒いましめ​を​与あたえる。

2 彼かれら​は​わたし​の​敵てき​の​手て​に​よって​^①追おい出だされ、打うたれた。それゆえ、わたし​は、わたし​自じ身しん​の​定さだめた​とき​に、激はげしい​怒いかり​を​これら​の​敵てき​に​限かぎりなく​注そそごう。

3 わたし​は​今いままで​彼かれら​が​そう​する​の​を​許ゆるして​きた。それ​は、彼かれら​が​その​罪ざい悪あく​の​升ます​目め​を​^①満みたして、その​杯さかずき​が​満みちる​ため​で​あり、

4 また、わたし​の​名な​に​ちなんで​自じ分ぶん​自じ身しん​を​呼よぶ​者もの​たち​が、わたし​の​与あたえた​訓くん戒かい​と​戒いましめ​に​完全かんぜん​に​は​^①聞きき​従したがわなかった​ので、しばし​の​間あいだ、ひどく​かつ​厳きびしい​^②懲こらしめ​を​受うける​よう​に​する​ため​で​ある。

5 しかし、まことに、わたし​は​あなたがた​に​言いう。わたし​の​民たみ​が、主しゅ​なる​彼かれら​の​神かみ​で​ある​わたし​の​与あたえる​^①勧かん告こく​に​今いま​この​時じ点てん​から​聞きき​従したがう​なら​ば、わたし​は、彼かれら​が​将来しょうらい​はっきり​と​理り解かい​する​一つ​の​定さだめ​を​すでに​下くだして​いる。

6 見みよ、わたし​が​定さだめた​ので、彼かれら​は​まさに​今いま​この​時じ点てん​から、わたし​の​敵てき​に​打うち勝かち​始はじめる​で​あろう。

7 主しゅ​なる​彼かれら​の​神かみ​で​ある​わたし​の​語かたる​すべて​の​言こと葉ば​に​^①聞きき​従したがう​こと​に​よって、彼かれら​は​絶たえず​勝しょう利り​を​得える​で​あろう。そして、ついに​は​世よ​の​もろもろ​の​^②王おう国こく​が​わたし​の​足あし​の​下した​に​従したがい、地ち​が​^③聖せい徒と​たち​に​^④与あたえられて、聖せい徒と​たち​は​とこしえ​に​いつまで​も​これ​を​^⑤所しょ有ゆう​する​よう​に​なる​で​あろう。

8 しかし、もしも​わたし​の​民たみ​が​わたし​の​戒いましめ​を​^①守まもらず、わたし​の​すべて​の​言こと葉ば​に​聞きき​従したがおう​と​しなければ、世よ​の​王おう国こく​が​彼かれら​に​打うち勝かつ​で​あろう。

9 彼かれら​は​世よ​の​^①光ひかり​と​なり、人々ひとびと​の​救すくい​手て​と​なる​よう​に​定さだめられた。

10 もしも​彼かれら​が​人々ひとびと​の​救すくい​手て​で​なければ、彼かれら​は​塩しお気け​を​失うしなった​^①塩しお​の​よう​で​あり、もはや​何なんの​役やく​に​も​立たたず、ただ​外そと​に​捨すてられて​人々ひとびと​に​踏ふみつけられる​だけ​で​ある。

11 しかし、まことに、わたし​は​あなたがた​に​言いう。わたし​は、散ちらされた​あなたがた​の​兄きょう弟だい​たち​が​その​^①受うけ継つぎ​の​地ち​に​帰かえって、シオン​の​荒あれた​所ところ​を​築きずき​上あげる​よう​に​定さだめた。

12 わたし​が​以い前ぜん​の​戒いましめ​の​中なか​で​あなたがた​に​言いった​よう​に、^①多おおく​の​艱難かんなん​の​後のち​に​祝しゅく福ふく​が​来くる​の​で​ある。

13 見みよ、あなたがた​の​贖あがない​と、あなたがた​の​兄きょう弟だい​たち​の​贖あがない、すなわち​彼かれら​が​シオン​の​地ち​に​戻もどされて、打うち立たてられ、もう​二に度ど​と​倒たおされる​こと​の​ない​こと、これ​が、わたし​が​あなたがた​の​艱難かんなん​と​あなたがた​の​兄きょう弟だい​たち​の​艱難かんなん​の​後のち​に​来くる​と​約やく束そく​した​祝しゅく福ふく​で​ある。

14 しかしながら、もしも​彼かれら​が​その​受うけ継つぎ​を​汚けがす​なら​ば、彼かれら​は​倒たおされる。彼かれら​が​その​受うけ継つぎ​を​汚けがす​なら​ば、わたし​は​彼かれら​を​容よう赦しゃ​しない​から​で​ある。

15 見みよ、わたし​は​あなたがた​に​言いう。シオン​の​贖あがない​は​力ちから​に​よって​成なし遂とげられ​なければ​ならない。

16 それゆえ、わたし​は​一ひと人り​の​男おとこ​を​わたし​の​民たみ​の​ため​に​立たてよう。その​男おとこ​は、^①モーセ​が​イスラエル​の​子こら​を​導みちびいた​よう​に​彼かれら​を​導みちびく​で​あろう。

17 あなたがた​は​イスラエル​の​子こら​で​あり、^①アブラハム​の​子し孫そん​で​あって、力ちから​に​より、また​伸のべられた​腕うで​を​もって、囚とらわれ​の​身 み​から​導みちびき​出だされなければ​ならない​から​で​ある。

18 そして、あなたがた​の​先せん祖ぞ​が​最さい初しょ​に​導みちびかれた​よう​に、まことに​シオン​は​贖あがなわれる​で​あろう。

19 それゆえ、あなたがた​は​気き落おち​して​は​ならない。わたし​は​あなたがた​の​先せん祖ぞ​に、「わたし​の​^①天てん使し​は​あなたがた​の​前まえ​を​上のぼって​行いく​けれども、わたし​は​^②一いっ緒しょ​で​は​ない」と​言いった​が、あなたがた​に​は​その​よう​に​言いわない​から​で​ある。

20 むしろ、わたし​は​あなたがた​に​言いう。「わたし​の​^①天てん使し​たち​は​あなたがた​の​前まえ​を​上のぼって​行いき、わたし​も​ともに​おり、やがて​あなたがた​は​良よい​土と地ち​を​^②所しょ有ゆう​する​で​あろう。」

21 まことに、まことに、わたし​は​あなたがた​に​言いう。わたし​の​僕しもべ​ジョセフ・​スミス・​ジュニア​こそ、わたし​が​あなたがた​に​述のべた​たとえ​の​中なか​で​^①果か樹じゅ園えん​の​主人しゅじん​の​語かたり​かけた​僕しもべ​に​たとえた​^②人ひと​で​ある。

22 それゆえ、わたし​の​僕しもべ​ジョセフ・​スミス・​ジュニア​は、シオン​の​地ち、すなわち​わたし​に​奉ほう献けん​された​金銭きんせん​を​もって​わたし​が​買かった​土と地ち​に​集あつまる​よう​に、わたし​の​家いえ​の​^①勇ゆう士し、すなわち、わたし​の​若者わかもの​たち​と​中ちゅう年ねん​の​者もの​たち​に​言いい​なさい。

23 また、すべて​の​教きょう会かい​は、賢かしこい​人々ひとびと​を​金銭きんせん​を​持もたせて​遣つかわし、わたし​が​命めいじた​よう​に​土と地ち​を​^①購こう入にゅう​しなさい。

24 また、あなたがた​が​わたし​の​敵てき​に​対たいする​証しょう拠こ​を​わたし​の​前まえ​に​持もって来きた​後のち​に、彼かれら​が、わたし​が​シオン​の​地ち​と​なる​よう​に​聖別せいべつ​した​良よい​^①土と地ち​から、すなわち​あなたがた​自じ身しん​の​土と地ち​から、あなたがた​を​追おい払はらう​ため​に​あなたがた​に​向むかって​来くる​なら​ば、あなたがた​は​彼かれら​を​のろわ​なければ​ならない。

25 また、だれ​で​あろう​と、あなたがた​が​のろう​者もの​を​わたし​は​のろう​で​あろう。また、あなたがた​は​わたし​の​敵てき​に​報ほう復ふく​しなければ​ならない。

26 わたし​を​憎にくむ​者もの​たち​の​三​代だい、四​代だい​に​至いたる​まで、わたし​は​あなたがた​と​ともに​いて、わたし​の​敵てき​に​^①報ほう復ふく​する​で​あろう。

27 だれ​も​わたし​の​ため​に​自じ分ぶん​の​命いのち​を​捨すてる​の​を​恐おそれて​は​ならない。わたし​の​ため​に​自じ分ぶん​の​命いのち​を​^①捨すてる​者もの​は、再ふたたび​それ​を​見みいだす​から​で​ある。

28 また、わたし​の​ため​に​進すすんで​自じ分ぶん​の​命いのち​を​捨すてない​者もの​は、わたし​の​弟で子し​で​は​ない。

29 わたし​の​思おもい​は、わたし​の​僕しもべ​^①シドニー・​リグドン​が、東ひがし​の​地ち方ほう​に​おける​会衆かいしゅう​の​中なか​で​その​声こえ​を​上あげて、シオン​の​回復かいふく​と​贖あがない​に​関かんして​わたし​が​諸しょ​教きょう会かい​に​与あたえた​戒いましめ​を​守まもる​よう​に、彼かれら​を​備そなえる​こと​で​ある。

30 わたし​の​思おもい​は、わたし​の​僕しもべ​^①パーリー・​Ｐ・​プラット​と​わたし​の​僕しもべ​ライマン・​ワイト​が、シオン​の​地ち​に​上のぼって​行いく​隊たい​を、十​人にん、二十​人にん、五十​人にん、百​人にん​ずつ​得えて、わたし​の​家いえ​の​^②勇ゆう士し​五百​人にん​を​得える​まで、兄きょう弟だい​たち​の​地ち​に​帰かえらない​こと​で​ある。

31 見みよ、これ​が​わたし​の​思おもい​で​ある。求もとめ​なさい。そう​すれ​ば、与あたえられる​で​あろう。しかし、人ひと​は​^①いつでも​わたし​の​思おもう​ところ​を​行おこなう​わけ​で​は​ない。

32 それゆえ、あなたがた​は、もし​五百​人にん​を​得える​こと​が​でき​なければ、三百​人にん​を​得える​よう​に​熱心ねっしん​に​努つとめ​なさい。

33 また、もし​三百​人にん​を​得える​こと​が​でき​なければ、百​人にん​を​得える​よう​に​熱心ねっしん​に​努つとめ​なさい。

34 しかし、まことに、わたし​は​あなたがた​に​言いう。わたし​は​あなたがた​に​戒いましめ​を​与あたえる。あなたがた​と​ともに​シオン​の​地ち​に​上のぼって​行いく​わたし​の​家いえ​の​勇ゆう士し​百​人にん​を​得える​まで、シオン​の​地ち​に​上のぼって​行いって​は​ならない。

35 それゆえ、わたし​が​あなたがた​に​言いった​よう​に、求もとめ​なさい、そう​すれ​ば​与あたえられる​で​あろう。わたし​の​僕しもべ​ジョセフ・​スミス・​ジュニア​が​あなたがた​と​ともに​行いき、わたし​の​民たみ​の​中なか​で​管かん理り​し、^①奉ほう献けん​された​土と地ち​で​わたし​の​王おう国こく​を​組そ織しき​し、あなたがた​に​与あたえられた、また​将来しょうらい​与あたえられる​律りっ法ぽう​と​戒いましめ​の​上うえ​に​シオン​の​子こら​を​打うち立たてる​こと​が​できる​よう​に、真しん剣けん​に​祈いのり​なさい。

36 すべて​の​勝しょう利り​と​栄えい光こう​は、あなたがた​の​^①熱心ねっしんさ​と、忠ちゅう実じつさ​と、^②信しん仰こう​の​祈いのり​を​通とおして​あなたがた​に​もたらされる​の​で​ある。

37 わたし​の​僕しもべ​パーリー・​Ｐ・​プラット​は、わたし​の​僕しもべ​ジョセフ・​スミス・​ジュニア​と​ともに​旅たび​を​しなさい。

38 わたし​の​僕しもべ​ライマン・​ワイト​は、わたし​の​僕しもべ​シドニー・​リグドン​と​ともに​旅たび​を​しなさい。

39 わたし​の​僕しもべ​ハイラム・​スミス​は、わたし​の​僕しもべ​フレデリック・​Ｇ・​ウィリアムズ​と​ともに​旅たび​を​しなさい。

40 わたし​の​僕しもべ​オーソン・​ハイド​は、わたし​の​僕しもべ​オーソン・​プラット​と​ともに​旅たび​を​し、わたし​が​あなたがた​に​与あたえた​これら​の​戒いましめ​を​守まもる​ため​に、わたし​の​僕しもべ​ジョセフ・​スミス・​ジュニア​が​彼かれら​に​告つげる​所ところ​へ​どこ​へ​で​も​行いき​なさい。そして、残のこり​は​わたし​の​手て​に​ゆだね​なさい。まことに​その​とおり​で​ある。アーメン。