聖文
モーサヤ書1


モーサヤしょ

第1章

ベニヤミンおう息子むすこたちにかれらのせんことげんおしえる。いろいろなはんがれたろくのおかげで、かれらのしゅうきょうぶんめいのこされる。モーサヤ、おうとしてえらばれ、また、ろくとほかのしなじなかんするせきにんあたえられる。げんぜんやく百三十ねんから百二十四ねんいたる。

1さて、ゼラヘムラのぜんでは、ベニヤミンおうしたがったすべてのたみなかに、もはやあらそいがこらなかったので、ベニヤミンおうのこしょうがいつづやすらかにおくった。

2さて、かれには三にん息子むすこがあって、それぞれモーサヤ、ヒローラム、ヒラマンとけられた。かれは、せんのすべてのことによってかれらが教育きょういくけられるようにし、それによってかれらがりょふんべつのあるものとなるように、またせんくちとおしてかたられ、しゅによってもたらされたかずかずげんについてることができるようにした。

3またかれは、しんちゅうはんきざまれたろくについてもかれらにおしえ、つぎのようにった。「息子むすこたちよ、これらのろくとこれらのいましめがっているこのはんがなかったならば、わたしたちはいまでもかみおくらずにのままでいたにちがいない。あなたがたは、このことをおぼえておいてほしい。

4このはんたすけがなければ、せんのリーハイは、これらのことがらをすべておもしてどもたちにおしえることなどできなかったであろう。かれエジプトじんことおしえられていたので、これらのきざまれたものをみ、それをどもたちにおしえることができた。そして、どもたちもまたそのどもたちにおしえ、そのようにしてげんざいいたるまで、かみめいれいたされてきたのである。

5息子むすこたちよ、わたしはあなたがたにう。これらのものがかみによってがれ、そしてのこされたのは、わたしたちがこれをんでかみおくかいし、かみいましめをつねまえいておけるようにするためであって、もしこれらのものがなかったならば、わたしたちのせんでさえもしんこうおちいっていたであろう。そしてわたしたちは、同胞はらからのレーマンじんのようになっていたにちがいない。レーマンじんはこれらのことについてまったくらず、たとえおしえられても、かれらのせんただしくないつたがあるためにしんじないのである。

6おお、息子むすこたちよ、わたしがのぞむのは、これらのことしんじつであり、これらのろくしんじつであることをおぼえておいてほしいということである。そしてよ、エルサレムをたときからいまいたるまでのせんろくことっているニーファイのはんしんじつである。これがいまわたしのまえにあるので、これがたしかであることがかる。

7さて、息子むすこたちよ、あなたがたはこれらのろくつとめてていねい調しらべることをわすれず、それによってえきるようにしてほしい。また、かみいましめをまもしゅがわたしたちのせんてられたやくそくどおりに、このさかえることができるようにしてほしい。」

8そしてベニヤミンおうは、ほかにもこのしょしるされていないおおくのことを息子むすこたちにおしえた。

9そして、息子むすこたちにおしえたのち、ベニヤミンおうとしいて、ぶんももうすぐにのすべてのひとみちかなければならないことをっていたので、おう息子むすこ一人ひとりゆずほうのぞましいとかんがえた。

10そこで、おうはモーサヤをぶんまえれてさせた。おうがモーサヤにかたったことつぎのとおりである。「息子むすこよ、ぜんのすべてのたみに、すなわちこのんでいるゼラヘムラのたみとモーサヤのたみに、みなあつまるようにこくしてもらいたい。それは明日あす、わたしのくちから、あなたが、しゅなるわたしたちのかみたくしてくださった、たみおさめるおうでありとうしゃであることを、たみせんげんするためである。

11そしてさらに、わたしはこのたみに一つのあたえ、しゅなるかみがエルサレムのかられてられたほかのすべてのたみべつできるようにしよう。わたしがこうするのは、かれらがしゅいましめをねっしんまもたみであったからである。

12そしてわたしは、かれらにあたえるが、それはいましめにそむかなければけっしてされることはない。

13また、わたしはさらにあなたにっておく。しゅあつめぐみをけているこのたみが、いましめにそむようになり、じゃあくたみとなるならば、しゅかれらをわたされる。そのけっかれらは同胞はらからのようによわなるであろう。そしてしゅは、これまでわたしたちのせんのこしてこられたように、もはやそのたぐいないおどろくべきちからでこのたみのこことはなさらない。

14わたしはあなたにうが、もしもしゅうでべてわたしたちのせんのこしてくださらなかったならば、せんはレーマンじんちて、かれらのぞうせいになっていたにちがいない。」

15そして、ベニヤミンおう息子むすこにこれらのことかたえると、おうこくせいのすべてにかんするせきにん息子むすこにゆだねた。

16そしてさらに、かれしんちゅうはんきざまれたろくと、ニーファイのはんと、ラバンのつるぎと、なかせんみちびいたたま、すなわちについても息子むすこせきにんをゆだねた。このは、せんがそれぞれしゅけたちゅうりょくねつおうじてみちびかれるように、しゅによってそなえられたものである。

17したがって、かれらがちゅうじつでないときには、たびじゅん調ちょうすすまず、またはかどらず、かえってもどされてかみきょうまねいた。そしてまたかれらは、ぶんたちのおもすようにうながきんと、ひどいかんなんなやまされたのであった。

18さて、モーサヤはちちからめいじられたとおりにおこない、ゼラヘムラのにいるすべてのひとに、みなってモーサヤのちちかたことくためにしん殿でんあつまるようにこくした。