インスティテュート
福音の原則に従って生活する


福音の原則に従って生活する

『永遠の結婚 生徒用手引き』(宗教234,235コース),ⅶ-ⅷ

原則によって自らの生活を治める

エズラ・タフト・ベンソン大管長は次のように勧告している。「……皆さんにできる最も大切な事柄は,聖典を熱心に読むことです。一生懸命に研究し,キリストの言葉を味わってください。教義を学び,聖典の中に見いだされる原則を自分のものにしてください。」(「み言葉の力」『聖徒の道』1986年7月号,81)

十二使徒定員会会員のリチャード・ G・スコット長老は次のように述べている。「霊的な知識を求めるには,原則を探求することです。原則と,その説明のために用いられている枝葉的な事柄とを注意深く識別しましょう。原則は真理を凝縮したものであり,異なった状況に広く適応できるものです。真の原則は,最も混乱した,またどうしようもない状況においても決定を明確なものにしてくれます。集めた真理を組み立てて簡潔な原則を生み出そうと努めるのは,有意義なことです。」(「霊的な知識を得る」『聖徒の道』1994年1月号,97)

正しい原則を知り,それに従った生活をすることは,幸福な生活と幸福な結婚生活に欠かせない。福音の原則には,様々な教義,戒め,儀式,教えが含まれる。 ……

わたしたちは自らの責任を果たす必要がある

原則は多くの場合,大きく二つの部分に分けることができる。その二つとは,「もし……なら」という,条件を示す部分と「それによって……になる」という,結果を示す部分である。「もし……なら」という部分は,主から与えられる一般的な勧告であり,「それによって……になる」という部分は,その勧告に従った場合と,そうでない場合とに,どのような結果がもたらされるかという約束である。

神は「知恵の言葉」を「約束を伴う原則」と呼ばれた(教義と聖約89:3)。この聖句においては,「もし……なら」という条件として,肉体と霊とを清く保つようにとの勧告が与えられている。そして,その結果を示す部分には,健康,知恵,力,またその他に数々の祝福が約束されている。

主は御自分の約束を守られる。「あなたがたがわたしの言うことを行うとき,主なるわたしはそれに対して義務を負う。しかし,あなたがたがわたしの言うことを行わないとき,あなたがたは何の約束も受けない。」(教義と聖約82:10)わたしたちは,主の祝福にふさわしくなるために,自分のなすべきことを行わなければならない(教義と聖約130:20-22参照)。またわたしたちは,その後どのような結果となるかは,わたしたちの望みではなく神の知恵に従って神がお決めになることを覚えておくべきである。

全ての原則が「もし……なら,それによって……になる」という形で教えられたり,記録されたりしているわけではない。例えば,中央幹部は常に「もし信仰を持つなら,それによって生活の中で主の力を受けるようになる」と言っているわけではない。その代わりに,様々な実例を挙げることがよくある。

福音の原則は普遍的なものである

福音の原則には普遍性がある。どのような状況,どのような文化,どのような時代にあっても,変わることがないのである。創世の時代にアダムに明らかにされた原則は,この末日にあっても真実である。わたしたちには,正しい原則を知って実践できるよう,預言者と聖文,そして聖霊の影響力が与えられている。

要約

原則は永続的な真理,律法,規定であり,わたしたちは何事かについて決断をするときに,これを指標として用いることができる。また,原則はわたしたちが福音の教義を日々の生活の中で応用する助けとなり,ますます混乱と邪悪さを増し加える世界にあって,進むべき道を照らす光となるのである。