はじめに
天のお父さまの計画
わたしたちはちきゅうに生まれてくる前,天のお父さまといっしょに天にすんでいました。わたしたちはお父さまのれいの子どもで,れいの体がありました。わたしたちはお父さまをあいしていて,お父さまもわたしたちをあいしてくださっていました。
『預言者ジョセフ・スミスの教え』354
天のお父とうさまは,わたしたちのためによういされた計画について教えてくださいました。この計画はすくいの計画とよばれています。すくいの計画にしたがう人は,天のお父さまのようになることができます。この計画は,わたしたちがちきゅうに来て,こつにくの体をえるというものでした。神さまのいましめにしたがうかどうか,ためされるのです。
すくいの計画は,わたしたちが天のお父さまともういちどいっしょにすむための道をそなえてくれます。わたしたちはいましめをまもらなければなりません。しかし,たすけもひつようになります。つみをとりのぞいてもらい,ふっかつした体をもたなければなりません。けれども,わたしたちはつみを自分でとりさることも,体をふっかつさせることもできません。ですから,かわりにそれをしてくださるすくいぬしがひつようでした。
天のお父さまは,すくい主としてイエス・キリストをおえらびになりました。イエスさまは,天のお父さまをあいしておられました。また,わたしたちのこともあいしてくださっていました。イエスさまは,どうすれば正しい人になれるのかをわたしたちにしめすためにちきゅうに来ることをうけ入れられました。そして,すべての人がすくわれる道をよういしてくださり,わたしたちのつみのためにくるしむことをうけ入れられました。また,わたしたちがふっかつできるように,イエスさまはなくなって,ふっかつされるのです。
サタンもすくいぬしになることをのぞみました。けれども,サタンは天のお父さまのことも,わたしたちのこともあいしていませんでした。天のお父さまの力とえいこうを自分が手にするために,天のお父さまの計画をかえたいとおもったのです。
天のお父さまのれいの子どもには,サタンにしたがうことをえらんだものもいました。天のお父さまはそのことをふかくかなしまれました。お父さまはサタンとサタンにしたがうれいたちを天からおい出されました。サタンはあくまです。サタンとサタンにしたがったれいたちは,わたしたちにつみをおかさせようとします。
天のお父とうさまは,わたしたちのためにちきゅうをつくるようにイエスさまにめいじられました。イエスさまはそのとおりにされました。イエスさまはたいよう,月,星をおつくりになりました。ちきゅうのしょくぶつやどうぶつもつくられました。こうしてわたしたちがこつにくの体をえることのできるちきゅうができたのです。
たくさんの人がちきゅうに生まれてきます。神のいましめをまもることをえらぶ人もいれば,そうでない人もいます。こだいのよげんしゃは,人びとに天のお父さまの計画やイエス・キリストについて教えました。
よげんしゃは,イエスさまの父親は天のお父さまであられ,母親はマリヤという名前の,とても正しい女の人であると言いました。そしてイエスさまはベツレヘムでお生まれになるということでした。
イエスがすくいぬしであられることを多くの人はしんじないだろうと,よげんしゃは言いました。イエスさまはほかの人と同じようなすがたをされていて,お金もちではないからです。多くの人はイエスさまをにくむのです。
よげんしゃはバプテスマのヨハネについても話しました。ヨハネはイエスさまが来られる前に現れて,イエスさまのことを人びとにつたえ,イエスさまにバプテスマをほどこすということでした。
イエスさまはやさしいお方で,たくさんのきせきを行われると,よげんしゃは語りました。イエスさまはなくなる前に,すべての人のつみのためにくるしまれます。すべての人がくいあらためるならくるしまなくてもいいようにしてくださるのです。
多くのよげんしゃは,わたしたちのすくいぬし,イエス・キリストが十字かにおかかりになることを知っていました。イエスさまは木でできた十字かにくぎでうたれて,わたしたちのためにご自分のいのちをさし出されるのです。
3日目,イエスさまはふっかつされます。イエスさまのれいが肉体にもどるのです。イエスさまがなくなってふっかつされるので,すべての人もふっかつできるようになります。
新約聖書はよげんしゃのことばがしんじつであることをしめしています。新約聖書はイエス・キリストとそのしとたちの話です。かれらはせいちにすんでいました。せいちにすんでいた多くの人びとはユダヤ人でした。ローマ人がせいちをせんりょうし,ユダヤ人をしはいしていました。