ライブラリー
ジョセフ・スミス


「ジョセフ・スミス」『トピックと質問』

ジョセフ・スミス

福音学習ガイド

ジョセフ・スミス

イエス・キリストの福音を回復するために神に選ばれた預言者

預言者ジョセフ・スミスは短い生涯の中で,信じられないようなことを成し遂げました。神に選ばれた預言者として,「神の賜物と力によって」(モルモン書の序文)モルモン書を翻訳し,示現と啓示を受け,地上にイエス・キリストの教会を組織しました。一人の人がこれほど多くのことをするのは不可能に思えるかもしれません。しかし,ジョセフにはイエス・キリストの福音を回復するという神聖な使命があり,主はジョセフが主の業を成し遂げる方法を備えられました。

預言者ジョセフ・スミスのおかげで,わたしたちは神がわたしたちを愛しておられ,今日もなお語りかけてくださることを知っています。また,神が御自分の子供たちのために計画を準備され,再び神とともに住めるように道を備えてくださったことを知っています。また,主がこう宣言されたことも知っています。「人の不死不滅と永遠の命をもたらすこと,これがわたしの業であり,わたしの栄光である。」(モーセ1:39

ジョセフ・スミスはどのような人物か

ジョセフ・スミス・ジュニアは,1805年にアメリカ合衆国のバーモント州で生まれました。神はジョセフを預言者となるように,そして現代にイエス・キリストの福音を回復するように召されました。ジョセフは末日聖徒イエス・キリスト教会の初代大管長を務め,預言者として,神聖な示現と啓示を受けました。父なる神とイエス・キリストの訪れを受けたのです。また,天の使者から神権の権能を受け,神の賜物と力によってモルモン書とそのほかの古代の聖典を翻訳しました。ジョセフはしばしば自分の証のために迫害されましたが,1844年に兄ハイラムとともに暴徒に殺されるまで,生涯その証に忠実であり続けました。

トピックの概要:「ジョセフ・スミス」

関連福音学習ガイド:「預言者」「福音の回復」「最初の示現」「モルモン書」「神権の回復」

セクション1

ジョセフ・スミスは父なる神とイエス・キリストの献身的な証人である

リバティーの監獄にいるジョセフ・スミス

ジョセフ・スミスはわずか14歳のときに,父なる神とその御子イエス・キリストにまみえました(ジョセフ・スミス—歴史1:15—17参照)。この出来事は「最初の示現」として知られ,福音の回復の始まりとなりました。回復が進むにつれ,ジョセフはほかの示現の中で天の御父とイエス・キリストを目のあたりにし,御二方について証しました(教義と聖約76:19—24137:1—3)。

ジョセフは多くの試練に直面し,真実であると知っていたことのために迫害されました。 しかし,苦難がどれほどひどくても,神とイエス・キリストについての証や,自分が主の業に召されていることを否定しませんでした(ジョセフ・スミス—歴史1:25参照)。人生の終わりに,預言者ジョセフは,カーセージの監獄で殉教し,自らの血をもって証を結び固めました(教義と聖約135:1—3参照。『聖徒たち』1:542—52も参照)。主の業に対して忠実であったことにより,地上の神の子供たちに再び福音をもたらしたのです(教義と聖約136:37—38参照)。

考えておくべきこと

  • イエス・キリストについてのジョセフ・スミスの力強い証は,聖文に記録されています。教義と聖約76:22—24教義と聖約110:1—4から,ジョセフの証を読んでください。これらの聖句からイエス・キリストについて何が学べるか,考えてください。その後,救い主に対する自分の証について深く考えてください(2ニーファイ31:18参照)。イエス・キリストについての預言者ジョセフ・スミスの証は,あなたの証にどのような影響を与えましたか。さらに主に近づくこととなった自身の証や,そのほかの個人的な経験を記録しておくとよいでしょう。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • ジョセフ・スミスは14歳のとき,初めて天の御父とイエス・キリストにまみえました。ジョセフ・スミス—歴史1:14—20を一緒に読んで,この証について学んでください。父なる神とイエス・キリストについて,この示現から何を学ぶことができますか。ジョセフの証によって,世界はどのように変わりましたか。あなたの考えを分かち合ってから,グループでビデオ「♯聞きなさい:イエス・キリストの声を聞く」(1:47)を視聴します。あなたはどのようにして救い主の声を聞きますか。(教義と聖約6:22—248:2—39:8—911:12—13も参照)。各自の考えについて話し合い,その後,ジョセフと同じように救い主の声を聞くとき,あなたの証がほかの人に与える影響について話します。

  • 救い主についてのジョセフの証は,「生けるキリスト—使徒たちの証」に収められています。宣言にある預言者ジョセフの証を一緒に読み,この示現を受けた歴史的背景について話し合います。また,グループで預言者の証を暗記してもよいでしょう。言葉を声に出して暗唱したり,教会の「メディアライブラリー」にある絵を使ったり,そのほかの視覚資料を作成したりすると,役に立つかもしれません。預言者ジョセフの証を暗記することによって,イエス・キリストを信じるあなた自身の信仰がどのように増し,力や動機,霊感,慰めの源となるか話してください。

さらに学ぶ

セクション2

ジョセフ・スミスはイエス・キリストの福音を回復するために神から選ばれた

聖なる森でひざまずくジョセフ・スミス

神はイエス・キリストの完全な福音を地上に回復するために預言者ジョセフ・スミスを選ばれました(教義と聖約1:1727:13;『イエス・キリストの完全な福音の回復—200周年の世界への宣言』「福音ライブラリー」参照)。ジョセフは神の力によってモルモン書を翻訳し,さらなる聖文をもたらしました(モルモン書の序文教義と聖約135:3参照)。彼「は末日聖徒イエス・キリスト教会を組織し,神権の権能を受け,聖徒たちにシオンを築く備えをさせました(教義と聖約20:1『聖徒たち』1:108—9参照)。

ジョセフ・スミスの使命のおかげで,わたしたちは神が御自分の子供たちのために計画を備えておられることと,主の宮で儀式を受けて神と聖約を交わせることを知っています。 ジョセフの働きにより,末日におけるイエス・キリストの福音の基礎が築かれ,教会が預言者,聖見者,啓示者の霊感を受けた指示の下で前進できるようになりました(『聖徒たち』1:519—20参照)。

考えておくべきこと

  • ジェフリー・R・ホランド会長は次のように証しています。「わたしは,自らが不完全であることを認めたジョセフ・スミスが,神の御手に使われて永遠の福音をこの地上に回復するために選ばれた人であることを知っています。わたしはまた,福音を回復することによって,特にモルモン書を翻訳することによって,ジョセフ・スミスが,わたしが生涯を通じて,読み,知り,聞いてきたどの預言者にも増して,神の愛とイエスの神性,そして神権の力について,わたしに教えてくれたことを知っています。」 預言者ジョセフ・スミスは,イエス・キリストの福音の回復を通して,神の愛,キリストの神性,神権の力についてあなたに何を教えていますか。これらの教えは,ジョセフ・スミスが神に選ばれたことをどのように証していますか。あなたが受けた印象を書き留めてください。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • 神がジョセフ・スミスを通して福音を回復されたおかげで,わたしたちは多くの祝福を享受しています。グループで,それらの祝福のリストを作成してください。教義と聖約135:3に書かれていることから始めるとよいでしょう。ラッセル・M・ネルソン大管長の次の言葉からも,幾つかのアイデアを得ることができるでしょう。「〔福音の回復とは〕,あなたと家族が永遠の結び固めを受けることができるということです。それは,イエス・キリストからの権能を持っている人によってバプテスマを受け,主の教会の会員として確認されたので,常に聖霊を伴侶とすることができるということです。聖霊が導き,守ってくださいます。それは,慰めを得られない状態や,神の力による助けを得るすべのないままにされることはないということです。それは,必須の儀式を受け,神と聖約を交わしてそれを守るときに,神権の力により祝福を得られるということです。」 その後,主が預言者ジョセフ・スミスを通して与えてくださったものに対して感謝を示す方法について話します。

  • 古代に生きていたヨセフという預言者が,ジョセフ・スミスの使命を予見していたことを知っていましたか。2ニーファイ3:6—15を読んで,エジプトのヨセフがジョセフ・スミスと彼の重要な業について預言したことを学んでください。これらの節では,ジョセフ・スミスを説明するためにどのような言葉が使われていますか。神は何を行うためにジョセフを備えられましたか。見つけたことについて互いに話し合います。また,この預言の中で約束されている祝福と,それらが回復によってどのようにもたらされたかについて話し合ってもよいでしょう。

さらに学ぶ

セクション3

ジョセフ・スミスが神の預言者であったという自分の証を得ることができる

ひざまずいて祈る少年

14歳の少年だったジョセフが天の御父とイエス・キリストにまみえたことを考えると,霊が鼓舞されます。しかし,ジョセフは最初の示現を受ける前に何を行いましたか。彼は聖文について深く考え,神からの知恵を願い求め,神の導きを求めて祈りました(ジョセフ・スミス—歴史1:10—19参照)。最初の示現の話は,ジョセフ・スミスが福音を回復するために召されたことを含め,わたしたちも救い主とその福音について個人的な証を得られるということを思い起こさせてくれます。この証は,一度の目覚ましい出来事を通してではなく,時間をかけてもたらされるかもしれませんが,わたしたちは聖霊を通して,同じように確かに,すべてのことの真理を知ることができます(モロナイ10:5参照)。

考えておくべきこと

  • ジョセフ・スミスが預言者であったという個人的な証を得る方法はたくさんあります。ニール・L・アンダーセン長老は,次のようにの述べています。「預言者ジョセフ・スミスについての証が……得られるのは,ひざまずいて祈り,彼が真の預言者であったことを確認してくださるよう神に願い求めているときかもしれません。最初の示現について語る預言者の言葉を読んでいるときかもしれません。モルモン書を繰り返し読むうちに,証が少しずつ心に蓄えられるかもしれません。預言者について自分の証を述べるときかもしれませんし,神殿にいて,地上に神聖な結び固めの権能が回復されたのはジョセフ・スミスを通してであったと気づくときかもしれません。」 神の預言者としてのジョセフ・スミスの役割に対するあなたの証について考えてください。彼の神聖な召しを信じるうえで,何が助けになりましたか。彼が預言者であるという証を得るために,あるいは強めるために,あなたはさらに何をしますか。

ほかの人と一緒に学ぶための活動

  • ジョセフ・スミスが神の預言者であるという個人的な証は,ただ偶然に与えられるものではなく,わたしたちが努力して得るものです。 グループでモルモン書から聖句を分かち合い,ジョセフが神の御手に使われてそれらの聖句を読めるようにしてくれたことについて話すことにより,ジョセフの召しに対する個人的な証を強めることができます。『高価な真珠』にある預言者ジョセフの証を順番に録音し,それを聞いたり,ほかの人に分かち合ったりしてもよいでしょう。 モルモン書とジョセフの証は,ジョセフが神から召されたというあなたの信仰をどのように強めますか。

  • わたしたちは生涯を通じて,ジョセフ・スミスの神聖な召しについて証を育むことができます。恐らく,彼の役割に対するあなたの証は,ある時よりも強く感じる時があるかもしれません。ディーター・F・ウークトドルフ管長の次の勧告を一緒に読むとよいでしょう。「一歩下がって少し高いところから自分の生活を吟味し,主の弟子としての取り組み方をシンプルにしてください。」 細部を拡大した画像を見ながら,ジョセフが神の預言者であったというあなたの証にウークトドルフ管長の勧告がどのように当てはまるか考えてください。その画像が何に見えるか,一緒に話し合います。次に,同じ画像をズームアウトして,画像全体が表示されるようにします。画像は以前とどう違いますか。この例は,預言者ジョセフ・スミスの神聖な召しに対する証を得る方法について何を教えていますか。

さらに学ぶ