手引きと召し
20. 活動


「20. 活動」『総合手引き—末日聖徒イエス・キリスト教会における奉仕』

「20. 活動」『総合手引き』

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水鉄砲を持つ若い女性

20.

活動

20.1

目的

教会の活動は,教会員とその他の人々を「聖徒たちと同じ国籍の者」として結びつけます(エペソ2:19)。活動には,以下のような目的があります。

  • イエス・キリストを信じる信仰を築く。

  • 楽しみを提供し,一致を育む。

  • 個人の成長の機会を提供する。

  • 個人や家族を強める。

  • 会員が神の救いと昇栄の業に携われるように助ける(1.2参照)。

教会の活動には,以下のような例があります。

  • 周りの人々を祝福し,地域社会との関係を築くような奉仕活動。

  • 伝道活動,神殿活動,家族歴史活動。

  • 自立とリーダーシップの技術を伸ばす機会。

  • 教育や職業訓練。

  • 野外活動。

  • 才能を伸ばし,文化芸術を鑑賞する力を培う機会。

  • スポーツやフィットネス。

  • 祝祭日,教会や地元の歴史的行事など,特別な日を祝う活動。

本手引きで使われている「教会の活動」という言葉は,教会のユニット,定員会,組織が主催する活動を指します。

20.2

活動を計画する

活動を計画する前に,指導者は,会員が霊的および物質的に必要としている事柄について検討します。指導者は,どのような活動がそれらの必要を満たすのに役立つか判断するうえで,御霊の導きを求めます。

20.2.1

活動を計画する責任

ステークおよび複数のステークによる活動の計画について詳しくは,20.3を参照してください。

ワードの活動は,地元の必要に基づいて,以下のいずれかの方法で計画できます。

  • ワード評議会が計画を監督する。

  • ワード評議会が特定の組織に,一つまたは複数の活動の計画を支援するように割り当てる。

  • 十分な会員がいる地域では,必要に応じて,ビショップリックがワード活動委員会を組織することができる。委員会の委員として青少年を召すことができます。この委員会は,ワード評議会の指示の下で働きます。ワード評議会は,活動委員会と定期的に連絡を取るように,評議会の一人に割り当てます。

ワードの青少年の活動計画について詳しくは,10.2.1.3および11.2.1.3を参照してください。

20.2.2

すべての人に参加を勧める

活動を計画する人は,特に新会員やあまり活発でない会員,青少年,シングルアダルト,障害のある人,信仰の異なる人など,すべての人に働きかけるべきです。計画を立てる人は,身体的な制約のある参加者に対して配慮するべきです。また,文化や言語の違いにも配慮するべきです。

活動を計画する人は,参加者を活動に招き入れる方法を模索します。例えば,会員やほかの人々に,活動で自分のスキルや才能を用いるように依頼することができます。

活動に集うことは祝福となり得ますが,すべての活動に参加する義務があると会員に感じさせるべきではありません。活動は,指導者や会員に過度の負担をかけるものであってはなりません。

20.2.3

標準

教会の活動は,人々を高め,「徳高いこと,好ましいこと,あるいは誉れあることや称賛に値する」ことを重視したものであるべきです(信仰箇条1:13)。活動には,教会の教えに反する事柄を含めることはできません。活動には,不適切なものを容認できると思わせるようなメディアやその他の娯楽を含めてはなりません。

教会の活動や教会の敷地内では,知恵の言葉に反する物質の使用は認められていません。アルコールやその他の薬物の影響下にある人は,教会の活動に参加できません。そのような状況が生じた場合,指導者は思いやりをもって対処します。

20.2.4

バランスと多様性

指導者は,奉仕活動や文化芸術,身体活動を含め,多彩な活動をバランスよく計画します(20.1参照)。会員には,関心のある活動に参加する機会が与えられるべきです。会員はまた,関心のある活動の中で,ほかの人々を支援するべきです。

以下のセクションには,望ましい活動の例が紹介されています。

20.2.4.1

奉仕

奉仕活動は,人々に愛を示し,人々を助けることに喜びを感じ,地域社会を改善する機会を提供します。

このような活動には,病人や孤独な人への訪問,教会の建物や敷地の美化,地域社会のプロジェクトへの参加などが含まれます。利用可能な地域では,JustServe.orgが,地域社会で奉仕する機会を提案してくれます。

奉仕活動は,安全に関する指針に従うべきです(20.7.6.1参照)。

20.2.4.2

文化芸術

文化芸術活動は,自分の才能を伸ばし,分かち合う機会を会員に提供します。また,こうした活動は,創造力や自信,協調性を育みます。文化芸術活動には,美術品や工芸品の展示,タレントショー,ダンス,音楽,演劇などを含むことができます。また,文化や祝日,地元や中央の教会歴史などを祝う活動を行うこともできます。

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縫物をする女性

20.2.4.3

レクリエーション,健康,フィットネス,スポーツ

会員は,個人や家族,教会のグループとして,健康やフィットネスに役立つ活動に参加するように勧められています。教会のレクリエーション活動の中には,家族が一緒に参加できるように計画できるものもあります。

スポーツ活動について詳しくは,20.5.9を参照してください。

20.2.5

活動の日程を組む

教会の活動は,できるだけ時間の余裕を持って計画するべきです。指導者は,子供や青少年対象の活動について,常に親に知らせるようにします。

活動は,妥当な時間帯に行って,参加者が安全に帰宅できる時間に終えるべきです。

活動を集会所や教会のほかの施設で行う場合,スケジュールの重複を避けるために,事前に施設を予約しておくべきです。

月曜日の夜は,家庭の活動のために空けておきます(20.5.3参照)。

20.2.6

活動のための資金

大半の活動は,費用がほとんどかからないか,一切かからない簡素なものにするべきです。費用がかかる場合は,事前にビショップリックまたはステーク会長会から承認を得なければなりません。

会員は通常,活動に参加するための費用を支払うべきではありません。資金獲得活動に関する方針と指針については,20.6を参照してください。

20.3

ステーク,複数のステーク,地域の活動

20.3.1

一般的な指針

ほとんどの教会の活動は,ワードレベルで行われます。しかし,ステークおよび複数のステークによる活動が20.1に記載されている目的を達成するのに役立つ場合,指導者は,そのような活動を定期的に開くように勧められています。

ステークおよび複数のステークによる活動は,特に会員数の少ない地域において,青少年,独身会員,女性にとってとりわけ有益です。よく計画された,ステークや複数のステークによる活動は,より広範に及ぶ友情の輪を与えることができます。指導者は,自分が仕える人々の必要を見極め,そのような活動が必要を満たすのに役立つかどうか検討します。それから,ステーク会長会に活動を推薦します。

20.3.2

ステークの活動

ステークの若い男性,若い女性,扶助協会,初等協会の各会長会は,自分の組織を対象としたステークの活動計画に着手します。

ステークヤングシングルアダルト委員会は,ヤングシングルアダルトを対象としたステークの活動計画に着手します。

ステークシングルアダルト委員会が組織されている場合,この委員会の委員は,シングルアダルトを対象としたステークの活動計画に着手します。

ステーク活動委員会が組織されている場合,20.3.2.1で概説されているように,ステークの活動を計画する際に,この委員会がステークの活動を計画し,ステークの各組織に対するリソースとして働くことができます。

すべてのステークの活動には,ステーク会長会の承認が必要です。ステークの活動は,ステーク評議会集会で相互調整されます。

ステークの指導者は,ステークの活動について十分に余裕をもってワードの指導者に知らせます。また,ステークの活動がワードの活動と競合することなく,ワードの活動を補うようにします。

20.3.2.1

ステーク活動委員会

ステーク会長会は,ステーク評議会がステークの活動を計画するのを助けるために,ステーク活動委員会を組織することができます。ステーク活動委員会は,委員長(高等評議員)と委員で構成されます(20.3.2.2および20.3.2.3参照)。ステーク会長会は,ほかの会員に一つまたは複数の活動の計画を手伝ってもらうこともできます。

20.3.2.2

ステーク活動委員会委員長

ステーク活動委員会を組織する場合,ステーク会長会は,高等評議員の一人をステーク活動委員会の委員長として割り当てます。委員長の責任には,以下があります。

  • ステークの活動予定表を更新する。

  • ステークの活動を計画する際,委員会の委員を指揮する。

  • 各年度が始まる前に,ステークの活動予算の詳細をステーク会長会に提示する。この予算には,ステークの個々の組織を対象とした活動は含まれません。

  • ステークの各組織の指導者が活動を計画するとき,リソースとして働く。

20.3.2.3

ステーク活動委員会の委員

ステーク会長会の一員または割り当てを受けた高等評議員は,ステーク活動委員会で働く会員を召すことができます。委員会の委員は,委員長の指示の下で奉仕します。委員会の委員は,ステーク内の活動を計画し,開催するのを助けます。

20.3.3

複数のステークおよび地域の活動

青少年の少ない地域では,青少年がより大きなグループで交流することによる恩恵を受けられるように,指導者は定期的に複数のステークによる青少年の活動を行うべきです。時々,青少年を対象とした地域の活動を行うこともできます。

集まるのに時間や費用がかかりすぎない地域では,ヤングシングルアダルトを対象とした複数のステークによる活動を頻繁に行うべきです。時々,ヤングシングルアダルトを対象とした地域の活動を行うこともできます。

複数のステークによる独身会員のための活動については,14.2.1.3を参照してください。

複数のステークによる活動は,シンプルで多様性のあるものにするべきです。

複数のステークによる活動がステークの会員にとって有益だと考えられる場合,ステーク会長たちは,地域会長会から許可を求めることができます。ステーク会長たちは,複数のステークによる活動を提案する前に,特定している必要を満たすためにその活動が最善の方法かどうかを判断します。その際,活動に要する費用や時間,移動距離について検討します。また,安全面も考慮します(20.7.6参照)。

複数のステークによる活動の計画を調整するための集会は,地域評議会集会や調整評議会集会の前後に開くことができます(5.2.3および5.2.4参照)。必要に応じて,ステーク扶助協会会長や若い男性会長,若い女性会長など,その他の指導者をこの集会に招くこともできます。

地域会長会は,地域七十人やステーク会長に,複数のステークによる活動や地域の活動を計画,実行する委員会を導くように割り当てることができます。ステーク会長会は,これらの委員会で働く会員をステーク内から召すことができます。

複数のステークによる活動の資金は,ほとんどの場合,参加するステークの予算から賄われます。地域の活動のための資金は,承認された場合,地域の予算や教会本部の予算から調達することができます。

20.3.4

教会の移動に関する方針に従う

ステークの活動,複数のステークによる活動,地域の活動を行う際は,教会の移動に関する方針を遵守するべきです(20.7.7参照)。FSYカンファレンスを目的とした移動は,FSYのアドミニストレーターから地元の指導者に別段の指示がない限り,教会の移動に関する方針に従うべきです。

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話をしている人々

20.4

ユースカンファレンス

若い男性と若い女性は,14歳になる年の1月から,ユースカンファレンスに参加するように招かれています。ユースカンファレンスは通常,年に一度,ワードまたはステークレベルで行います。ユースカンファレンスは,複数のステークまたは地域レベルで行うこともできます。ステークとワードは,青少年がFSYカンファレンスに出席するように割り当てられている年に,ユースカンファレンスを開くべきではありません。

ユースカンファレンスの目的は,青少年が以下を実現できるように助けることです。

  • イエス・キリストを信じる信仰を築く。

  • 証を強める。

  • 才能を伸ばす。

  • 新しい友人を作る。

  • 同じような信条や標準を共有する青少年と楽しい時間を過ごす。

青少年はまた,ユースカンファレンスの計画を手伝う中で,リーダーシップの技術を身につけることができます。

ワードのユースカンファレンスは,ビショップリックの指示の下に,ワード青少年評議会が計画し,実行します(29.2.6参照)。ビショップリックは,ワードのユースカンファレンスの計画について,ステーク会長会の承認を得ます。

ステークのユースカンファレンスは,ステーク青少年指導者委員会が計画し,実行します(29.3.10参照)。青少年は,この委員会をできるかぎり補佐するように勧められるべきです。

ユースカンファレンスの資金は,ステークまたはワードの予算で賄います。ユースカンファレンスの参加費を支払うように会員に求めるべきではありません(20.6参照)。

指導者や青少年は,ユースカンファレンスを計画する際,本章に記載されている方針と,以下の指針に従うべきです。

  • 青少年の心を高め,カンファレンスで期待されていることを理解するのに役立つような福音のテーマ(聖句など)を選ぶ。教会の青少年の年間テーマをユースカンファレンスのテーマとして用いることもできます。ビショップリックまたはステーク会長会がそのテーマを承認するべきです。

  • テーマに沿った活動を計画する。

  • すべての話者や活動について,ビショップリックまたはステーク会長会の承認を得る。話者は教会員で,御霊によって教える人であるべきです。話者に関するその他の指針については,38.8.18を参照してください。

  • 日曜日に行事を予定している場合は,安息日に適したものとする。証会,ビショップリックとの話し合い,またはそれに類する集会を行うことは認められています。しかし,ワードやステークの集会所以外で聖餐会を開くことや,聖餐を執行することはできません。教会が主催する活動には,地域会長会の承認がなければ,いかなる例外も認められません。また日曜日には,グループでユースカンファレンスへの行き帰りの移動をするべきではありません。

  • 然るべき成人が常に監督するようにする(20.7.1参照)。

  • 20.7.6に記載されているすべての安全に関する指針に従う。

成人指導者は,できるかぎり長くカンファレンスに参加するように勧められています。これらの指導者には,ビショップリックまたはステーク会長会,ワードまたはステークの若い女性会長会,ステークの若い男性会長会の一員が含まれます。ワードの若い女性アドバイザーと若い男性アドバイザーにも,参加を勧めることができます。

20.5

活動の選択と計画に関する方針と指針

指導者は,教会の活動を選択および計画する際に,以下の方針と指針を守るようにします。

20.5.1

商業活動または政治活動

商業目的または政治目的で行う活動は,許可されていません(35.5.6.1および35.5.6.3参照)。

20.5.2

ダンスと音楽

どのようなダンスでも,服装や身だしなみ,照明,ダンスのスタイル,歌詞,音楽は,主の御霊がともにあるような雰囲気に貢献するものであるべきです(小冊子『青少年の強さのために』参照)。

指導者は,バンドやオーケストラ,ディスクジョッキーを雇う際に,「公演契約書」を使用します。この契約書は,振る舞いや音楽が教会でのダンスに適したものとするのに役立ちます。指導者は,音楽の提供者が教会の活動において教会の標準に従うことを表明する明確な同意書を作成します。

20.5.3

月曜日の夜

会員は,月曜日またはその他の時間に家族の活動を行うように奨励されています。月曜日の午後6時以降は,教会のいかなる活動や集会,バプテスマ会も行うべきではありません。

指導者は,教会の建物や施設が月曜日の夜には閉まっているようにします。月曜日の夜に,教会の施設で披露宴やそれに類する活動を行うことはできません。

例外として,ヤングシングルアダルトワードとシングルアダルトワードは,教会の建物内を含め,月曜日の夜に活動を行うことができます。大みそかが月曜日に当たる場合も,例外とすることができます(20.5.4参照)。

20.5.4

大みそかの活動

ワードやステークが大みそかの活動を計画しており,その大みそかが土曜日や日曜日,月曜日にあたる場合,指導者は以下の指針に従うべきです。

土曜日。ステーク会長は,断食日を守るために,別の日曜日を断食日に定めることができます。活動は真夜中過ぎまで延長できますが,参加者が日曜日の集会に出席できるように,その後すぐに終えるべきです。

日曜日。教会の活動は,12月30日の土曜日に計画することができます。前の段落の指針が適用されます。家族には,自宅で大みそかを祝うように勧めることもできます。活動は,安息日にふさわしいものにするべきです。

月曜日。ステーク会長またはビショップは,月曜日の夜に教会の建物の使用を許可することができます。

20.5.5

宿泊を伴う活動

青少年が参加する宿泊を伴う教会のすべての活動には,親や保護者の許可が必要です(20.7.4参照)。

若い男性と若い女性の合同グループによる,宿泊を伴う教会の活動は,ビショップとステーク会長の承認を得なければなりません。これは,独身会員の男女を対象とした活動についても同様です。そのような活動はまれであるべきです。例えば,ユースカンファレンス,FSYカンファレンス,長距離の移動が必要な神殿訪問などが該当します。

参加者と指導者には,男女別々になる宿泊施設を手配するべきです。ただし,結婚している夫婦は,同じ部屋やテントを共用することができます。青少年一人一人に,各自のベッドや寝袋を確保するべきです。

ほとんどの場合,成人が自分の親や保護者でないかぎり,青少年が成人と同じテントや部屋に宿泊することはできません。例外として,テントや部屋に青少年と同性の成人が少なくとも二人いる場合,同じ部屋やテントに宿泊できます。

成人指導者と青少年が,山小屋のような宿泊施設を共用する場合,各施設に青少年と同性の成人が少なくとも二人いなければなりません。

宿泊を伴うすべての教会の活動には,少なくとも二人の成人指導者が参加しなければなりません。

宿泊を伴う活動の間,常に援助と保護を与えるために,十分な数の成人神権者がいなければなりません。若い女性の活動では,神権者は若い女性とは別の施設に宿泊しなければなりません。

指導者は,宿泊を伴うすべての活動について,「行事と活動計画書」に必要事項を記入します。

教会の集会所やその敷地内で宿泊を伴う活動を行うことは認められていません。

詳しくは,ChurchofJesusChrist.orgの「よくある質問—何をすればよいのでしょうか」を参照してください。

20.5.6

神会の描写

集会,演劇,ミュージカルにおいて,父なる神や聖霊を演じてはなりません。

救い主を演じる場合は,敬意と威厳をもって演じなければなりません。救い主の役を任せる男性は,ふさわしい人格を備えた人であるべきです。救い主を演じる人は,歌ったり踊ったりするべきではありません。話すときは,救い主が語られた聖句をそのまま使うだけにするべきです。また,演技を終えたら,直ちに通常の服装に着替えるべきです。

子供が救い主を演じるのは,降誕の場面のみにするべきです。

20.5.7

活動での祈りとディボーショナル

すべての活動は,祈りによって始め,適切な場合には祈りによって終えるべきです。活動には,賛美歌,霊的な話,指導者や参加者の話などを盛り込むことができます。

20.5.8

安息日の遵守

日曜日には,教会のキャンプやスポーツ行事,レクリエーション行事の予定を組んではなりません。また,青少年のグループやその他の人々は,日曜日にキャンプやユースカンファレンスへの行き帰りの移動をするべきではありません。

例外として,安全性や交通費が深刻な懸念事項となる場合,青少年の活動の一部を,日曜日の礼拝集会の直後に予定することができます。そのような活動は,日曜日の集会スケジュールとは別に行うべきです。また,安息日の精神に沿ったものでなければなりません。これには,ビショップとステーク会長の承認が必要です。

20.5.9

スポーツ

教会のスポーツ活動は,身体活動を行い,フェローシップをする機会を提供します。この活動で重視されるのは,参加すること,スポーツマンシップ,技術の向上です。試合を伴う活動を行う際は,争いを避けるためにあらゆる努力を払うべきです。技術レベルにかかわらず,チームのメンバー全員に,定期的に競技する機会が与えられるべきです。

ステーク会長会は,ステーク内で主催されるスポーツ活動を監督します。また,(1)教会のスポーツに参加できる年齢を規定し,(2)選手に加わる資格を決めるための指針を定めます。このような決定は,試合のシーズンが始まる前に行っておくべきです。

複数のステークによるスポーツ活動を行う場合,地域会長会または割り当てを受けた地域七十人が活動を監督します。これらの活動は,地域会長会に指名された代表ステーク会長が召したスポーツスペシャリストが運営します。地域でスポーツトーナメントを行うことは承認されていません。

教会のスポーツ活動に参加する人は,教会員である必要はありません。ただし,ステークの管轄区域内に住み,活動の間は教会の標準や方針に従うことに同意した人であるべきです。

チームのユニフォームを用いる場合は,簡素で安価で,活動に適したものにするべきです。通常は,カラーTシャツやプルオーバーシャツなどで十分です。ユニフォームの代金は,ステークやワードの予算から支払うべきです。

チームや個人への賞品やトロフィーの授与は控えるように勧められています。

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サッカーをする男性

20.5.10

神殿訪問

神殿訪問は,割り当てられた神殿地区内におけるワードまたはステークレベルで計画します。

ワードやステークで,割り当てられた神殿地区外にある神殿への訪問を計画することは,奨励されていません。そのような訪問には,ステーク会長会の承認が必要です。宿泊を伴う神殿訪問にも,ステーク会長会の承認が必要です。

神殿訪問に際しては,20.7.7の移動の指針に従わなければなりません。また,宿泊を伴う神殿訪問は,20.5.5の指針に従わなければなりません。

20.5.11

承認されていない活動

教会の各ユニットは,本章の指針に沿っていない活動を主催することはできません。これには以下が含まれます。

  • けがや病気の危険性が高い活動(20.7.6参照)。

  • 多額の出費や長距離の移動が必要な活動(20.7.7参照)。

  • 教会の標準にそぐわない音楽,歌詞,服装,その他の要素を含む運動プログラム。

活動が適切かどうか疑問がある場合,ビショップはステーク会長に問い合わせます。ステーク会長は,その件を地域会長会に問い合わせることができます。

20.6

資金獲得活動に関する方針と指針

指導者は,教会の活動のための資金を調達するときは常に,以下の方針と指針を守らなければなりません。

20.6.1

ワードやステークの予算で支払う活動

20.6.2に挙げられている例外を除き,すべての活動の支払いには,ワードやステークの予算を用いるべきです。

材料費や消耗品費,レンタル料,入場料,長距離の交通費などは,会員に自己負担させるべきではありません。会員は,負担にならなければ,食べ物を提供することができます。

20.6.2

青少年キャンプの資金

以下の活動の資金をワードやステークの予算で十分に賄えない場合,指導者は参加者に,費用の一部または全部を負担するように求めることができます。

  • 年に一度の長期アロン神権キャンプまたはそれに類する活動

  • 年に一度の長期若い女性キャンプまたはそれに類する活動

年次キャンプの費用や交通費は,過度にならないようにすべきです。自己資金の足りない会員が参加できないということがあってはなりません。

ワードやステークの予算と参加者から集めた資金が,キャンプを行うのに十分でない場合,ビショップは年に一度,ワードの資金獲得活動を承認することができます。この活動は,20.6.5の指針に従って行わなければなりません。

ヤングシングルアダルトを対象とした複数のステークまたは地域による大規模な行事の資金については,14.2.1.3を参照してください。

20.6.3

FSYカンファレンスの資金

青少年は,「青少年の強さのために(FSY)カンファレンス」への参加費を負担するように求められる場合があります。参加費が原因で青少年が参加できない場合,ビショップは参加費の全額または一部をワード予算で支払うことができます。FSY.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。

20.6.4

備品や消耗品の資金

可能であれば,青少年の年次キャンプでワードが必要とする備品や消耗品は,ワード予算で購入します。これらの資金が十分でない場合,ビショップは年に一度のワード資金獲得活動を承認することができます。この活動は,20.6.5の指針に従わって行わなければなりません。

ワード予算や資金獲得活動で集めた資金で購入した備品や消耗品は,教会のためだけに使用できます。個人的な用途で使用してはなりません。

20.6.5

資金獲得活動

ステークやワードの活動費用は,通常,予算で賄われます。ただし,ステーク会長やビショップは,以下の目的に限り,年に一度,資金獲得活動を承認することができます。

  • 20.6.2および20.6.3に記載されている活動費の支払いを援助するため。

  • 20.6.4に概説されているように,年次キャンプでユニットが必要とする備品の購入を援助するため。

資金獲得活動を行う場合,その活動自体が意味のあるもの,あるいは奉仕の機会になるべきです。

指導者は,集めた基金が公平に分配されるようにします。アロン神権定員会の予算は,ワードの若い男性の人数に基づいて定められています。若い女性の予算は,ワードの若い女性の人数に基づいて定められています。

資金獲得活動への寄付は任意です。指導者は,寄付が義務付けられていると会員に感じさせないようにします。

資金獲得活動を主催するユニットは,ユニットの管轄区域を超えて宣伝や支援の要請をしてはなりません。また,戸別訪問により物品やサービスを販売するべきではありません。

以下のような活動は,資金獲得活動として認められていません。

  • 課税対象となる活動。

  • 雇用や契約に基づく賃金労働者によって行われる活動。

  • ステークやワードが出演者に対して料金を支払う娯楽。

  • 営利事業による物品やサービスの販売。

  • 宝くじや福引き,ビンゴなど,運任せのゲーム。

  • 危険な活動。

これらの指示の例外には,地域会長会から承認を受けなければなりません。

20.7

活動の安全に関する方針と指針

指導者は,教会のすべての活動において,以下の安全に関する方針と指針が遵守されるようにします。

20.7.1

成人による監督

子供や青少年が参加する教会のすべての活動には,少なくとも二人の成人がその場にいなければなりません。グループの規模や,活動に必要なスキル,その他の要因により,さらに多くの成人が必要になる場合があります。親は協力するように奨励されています。

子供や青少年にかかわる人は全員,子供と青少年を守ることに関する訓練を修了しなければなりません。ProtectingChildren.ChurchofJesusChrist.orgを参照してください。

20.7.2

青少年の活動に参加するための年齢条件

親の承認があれば,青少年は12歳になる年の1月から,宿泊を伴うキャンプに参加することができます。また,14歳になる年の1月から,ダンス,ユースカンファレンス,FSYカンファレンスに参加することができます。

20.7.3

保険

20.7.3.1

個人の自動車保険

20.7.7を参照してください。

20.7.3.2

個人の健康保険および傷害保険

世界の多くの地域では,雇用主や政府のプログラムを通じて,健康保険や傷害保険に加入することができます。このような補償を受けられる会員は,教会の活動中にけがをした場合,教会活動保険に援助を求める前に,利用できる給付金をすべて受け取るべきです(20.7.3.4参照)。

20.7.3.3

個人賠償責任保険

教会は,教会の活動を監督する会員や指導者に対して,可能であれば,妥当な額の賠償責任保険に加入することにより,自分自身を守るように勧告しています。そのような保険は,家財保険やその他の保険を通じて加入できます。詳しくは,ChurchofJesusChrist.orgの「よくある質問—何をすればよいのでしょうか」を参照してください。

20.7.3.4

Church Activity Medical AssistanceProgram (教会活動医療支援プログラム)

アメリカおよびカナダでは,教会活動医療支援(CAMA)プログラムが,教会の活動に参加している間に負ったけがに対して,二次医療および歯科治療の援助を行っています。また,必要に応じて葬儀の援助も行います。このプログラムは,本人の健康保険や傷害保険に代わるものではなく,それらを補填することを目的としています。詳しくは,ChurchofJesusChrist.orgの「よくある質問—何をすればよいのでしょうか」を参照してください。

教会が主催する行事で事故が起きた場合,指導者はCAMAが必要かどうか判断します。指導者はだれでも,incidents.ChurchofJesusChrist.orgにあるGlobal Incident Reporting System (汎用事故報告システム)で,事故について報告することができます。指導者が,応急処置以上の治療が必要であることを指摘すると,ビショップに通知が行き,登録情報が届きます。ビショップは,個人保険やその他のリソースなど,本人がほかの援助手段で医療費を支払う能力について検討します。そして,適切であると感じる場合は,CAMA基金の使用を承認することができます。

詳しくは,Church Activity Medical Assistance Handbook(『教会活動医療支援の手引き』)を参照してください。この手引きを入手するには,以下に連絡してください。

Deseret Mutual Benefit Administrators

P.O. Box 45530

Salt Lake City, UT 84145-0530

電話番号:1-801-578-5650または1-800-777-1647

電子メール: churchactivity@dmba.com

ウェブサイト: dmba.com/churchactivity

20.7.3.5

保険証明書

教会は,活動のための保険証書を提示するように求められることがよくあります。このような要請は,活動に関連するレンタル契約,協定,許可を得るのに必要となるためです。

アメリカとカナダでは,指導者は,保険の証拠となる証明書を,InsuranceCertificates.ChurchofJesusChrist.orgで取得することができます。アメリカとカナダ以外では,指導者はエリアオフィスに連絡してください。要請には,以下が必要です。

  • 保険の証明書を必要とする組織の名前と住所。

  • 施設の説明と所在地(施設を借りる場合)。

  • 必要な責任限度額。

  • 活動に関するその他の関連情報。

指導者は,この証明書の作成に時間を取れるように,十分に余裕をもって計画を立てるべきです。

20.7.4

親の許可

子供や青少年は,親や保護者の許可なしに教会の活動に参加することはできません。宿泊や長時間の移動を伴う活動や,通常よりも危険性の高い教会の活動については,書面による同意が必要です。活動によっては,危険性を軽減するために,追加の計画が必要になる場合があります。安全性は常に,重要な考慮事項とするべきです。20.7.6.1を参照してください。

親や保護者は,「承諾書/医療手当依頼書」に署名することによってこの同意を与えます。活動を指導する人は,各参加者について署名入りのフォームを所持しているべきです。

20.7.5

虐待の報告

教会の活動中に起こった虐待は,どのようなものでも,公的機関に報告するべきです。また,直ちにビショップに連絡するべきです。会員への指示は,38.6.2.7に記載されています。ビショップへの指示は,38.6.2.1に記載されています。

虐待の定義については,38.6.2.3および38.6.2.4を参照してください。

20.7.6

安全措置,事故の対応,事故の報告

20.7.6.1

安全措置

指導者と参加者は,けがや病気の危険性を最小限にするために,活動について慎重に評価します。また,物的な損害をもたらす危険性も最小限にするべきです。活動中に指導者は,安全を確保するためにあらゆる努力を払います。効果的な計画を立て,安全対策に従うことで,指導者は事故のリスクを最小限に抑えることができます。

活動には,適切な訓練と監督が必要です。また,参加者の年齢や成熟度に見合ったものであるべきです。

指導者は,活動に向けた安全対策を参加者全員に教えます。活動に特別な運動技能や経験が必要とされる場合,専門的な訓練や専門家のガイドが必要になる可能性があります。

指導者は,緊急事態に備えておくべきです。また,地元の警察や緊急通報受理機関への連絡方法を事前に把握しておくべきです。詳しくは,ChurchofJesusChrist.orgの「よくある質問—何をすればよいのでしょうか」を参照してください。

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地面を掘るグループ

20.7.6.2

事故の対応

教会の敷地内で,または教会の活動中に,事故やけがが発生した場合,指導者は以下の中から該当する指針に従います。

  • 応急手当を施す。さらに治療が必要な場合は,救急医療サービスに連絡します。親,保護者,またはその他の近親者,およびビショップまたはステーク会長にも連絡します。

  • 行方不明者や死亡者が出た場合は,直ちに地元の警察に通報する。警察に全面的に協力する。

  • 精神的なサポートを行う。

  • 法的措置を取ることを勧めたり,妨げたりしない。教会に代わって確約しない。

  • 目撃者の名前,連絡先,起こったことの記録,写真を集めて保管する。

  • 事故を報告する(20.7.6.3参照)。

20.7.6.3

事故の報告

以下の状況においては,incidents.ChurchofJesusChrist.orgで,オンライン報告を行うべきです。その出来事について把握しているビショップかステーク会長,またはそのいずれかから指名された会員が,速やかに報告を行います。

  • 教会の敷地内で,または教会の活動中に,事故やけがが発生した場合。

  • 教会の活動に参加していた人が行方不明になった場合。

  • 教会の活動中に,個人,公共,または教会の資産が破損した場合。

  • 法的措置を取られる恐れがある,または法的措置を取ることが予想される場合。

重傷者,死亡者,または行方不明が出た場合,ステーク会長またはビショップ,あるいはそのいずれかから指名された会員は,直ちに以下のいずれかの行動をとります。

  • アメリカまたはカナダでは,まず教会本部の危機管理課に連絡する(電話:1-801-240-4049または1-800-453-3860〔内線2-4049〕。業務時間外や週末には,1-801-240-1000または1-800-453-3860に電話すると,オペレーターが直ちに担当者に連絡を取ることになっています)。その後,地域会長会に連絡する。

  • アメリカまたはカナダ以外の地域では,エリアオフィスに連絡する。

ステーク会長やビショップは,教会の施設や資産が被害や損害を被った場合,教会施設マネージャーに報告します。

詳しくは,ChurchofJesusChrist.orgの「よくある質問—何をすればよいのでしょうか」を参照してください。

20.7.6.4

保険および質問

教会の行事で負傷者が出た場合,指導者は,Church Activity Medical AssistanceProgram (教会活動医療支援プログラム)が適用されるかどうか判断します(20.7.3.4参照)。

場合によっては,ステーク会長やビショップは,安全上の問題や教会に対する賠償請求について質問があるかもしれません。ステーク会長(またはステーク会長の指示を受けたビショップ)は,そのような質問について,危機管理課またはエリアオフィスに問い合わせます。

20.7.7

長距離の移動

教会の活動のために移動する場合は,ビショップまたはステーク会長から承認を得るべきです。移動によって,会員に過度の負担をかけるべきではありません。活動のために長距離を移動することは避けるように勧められています。

例外的な状況において,ステーク会長やビショップは,活動のために長距離を移動することが正当であると感じる場合があります。そのようなときは,活動がもたらす霊的な祝福,移動にかかる費用,家族に及ぼす影響について,祈りの気持ちで検討します。ビショップがそのような長距離の移動を承認する場合,会員に交通費を負担させるべきではありません。

本セクションの移動に関する指針の実施および適用は,同じ地域評議会または調整評議会に属するユニット間で一貫して行うべきです。ステーク会長は,調整評議会集会で,移動方法について話し合い,合意することができます。

指導者は,長距離の移動を伴う活動について,「行事と活動計画書」に必要事項を記入します。

青少年を対象とした教会の活動に,長距離の移動や宿泊が伴う場合,子供を参加させるには,親や保護者から書面による許可を得なければなりません(20.7.4参照)。また,責任ある成人の付き添いが不可欠です(20.7.1参照)。

教会のグループは,長距離の移動にはできるかぎり公共交通機関を利用するべきです。その交通機関は,認可を受けた,賠償責任保険で保護されたものであるべきです。

教会のグループが自家用車で移動する場合,各車両は安全に運転できる状態でなければなりません。また,全員がシートベルトを着用するべきです。各運転手は,免許を有した責任ある成人が務めるべきです。すべての車両および運転手は,妥当な額の自動車損害賠償責任保険に加入しているべきです。また,運転手が常に注意を払い,警戒を怠らないようにしておくための計画を立てるべきです。青少年が自分の子供でないかぎり,成人はできるかぎり青少年と二人きりで車に乗るべきではありません。

教会の組織は,団体旅行用の車両やバスを所有または購入することはできません。

男性と女性は,夫婦であるか,両者ともに独身である場合を除き,教会の活動や集会,割り当てのために二人きりで移動するべきではありません。

詳しくは,ChurchofJesusChrist.orgの「よくある質問—何をすればよいのでしょうか」を参照してください。

20.8

活動の管理に関する方針

指導者は,教会のすべての活動において,以下の方針と指針が守られるようにします。

20.8.1

著作権のある資料

38.8.11を参照してください。

20.8.2

活動のために教会以外の施設を借りる

教会の施設がステークまたは複数のステークによる活動を行うのに不十分な場合,ステーク会長の承認を得て,施設を借りることができます。そのような申請は,教会施設マネージャーが担当します。

教会所有でない施設を借りる場合や使用する場合,地元のユニットは,賠償責任保険を証明するものを提示するように求められることがよくあります。保険証明書の取得方法については,20.7.3.5を参照してください。

20.8.3

課税対象となる活動

指導者は,活動が非課税法人としての教会の資格を脅かすものとならないようにします。指針については,34.8.1を参照してください。