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家庭で礼拝行事を行う(遠隔地に住む家族のために)


家庭で礼拝行事を行う

(遠隔地に住む家族のために)

家族の中には遠隔地に住んでいるため,定期的にワードや支部に集えない場合があります。そのような家族は,ステーク,伝道部,または地方部の承認の下に,家庭で日曜日の礼拝行事を行うべきです。教会組織が設立されていない地域の家族は,地域会長の許可を受ける必要があります。

父親または別の神権者は,聖餐せいさんを準備し,祝福することができます。その際,父親または別の神権者はふさわしいアロン神権の祭司またはメルキゼデク神権者で,神権指導者から承認を受けた人でなければなりません。パスは神権者ならだれでもできます。聖餐式の執行については本書の21-23ページを参照してください。

日曜日の礼拝行事は簡潔かつ敬虔けいけんで神聖なものでなければなりません。以下のような構成になるでしょう。

  1. 開会の賛美歌

  2. 開会の祈り

  3. 聖餐の祝福とパス

  4. 以下の一つまたは幾つか

    • 短い話またはあかし(1,2名)

    • 家族での聖文の朗読と話し合い

    • 家族の一人が行うレッスン

  5. 閉会の賛美歌

  6. 閉会の祈り

日曜日の礼拝行事を計画する際,父親は,主の御霊の導きを求め,それに従うべきです。モルモン書の民はこのような形の礼拝の例を紹介しています。「また教会員の集会は,御霊の働くままに……教えを説くことも,勧めることも,祈ることも,請い願うことも,歌うことも,聖霊の力によって導かれるままに行われた。」(モロナイ6:9

家族は,基本的な手引き書として聖典を使うべきです。加えて,総大会の説教,『福音の基礎』(Gospel Fundamentals〔英文〕),『福音の原則』『真理を守る』『若人の強さのために』,伝道用パンフレット,教会機関誌,教会のほかの出版物や視聴覚教材を用いることができます。

家族の中に適切な神権を持つ神権者がいないときは,父親または母親が家族を集めて賛美歌を歌い,聖文を研究し,祈り,家族同士の,そして天の御父とのきずなを深めます。その家族を担当する神権指導者は,彼らが定期的に聖餐を受けられるように配慮しなければなりません。

両親は,ハイキング,ピクニック,健全な映画,親戚しんせきへの訪問,スポーツ,音楽会,水泳などの活動を週日に行います。

遠隔地に住む家族は,什分じゅうぶんの一や断食献金,その他のささげ物を,担当の神権指導者に納めます。

遠隔地に住む家族は,教会に報告書は提出しませんが,担当の神権指導者が定期的に父親と面接をし,家族についての報告を聞きます。必要な場合,指導者は電話で面接を行うこともできます。