「7月18-24日 エズラ1章;3-7章;ネヘミヤ2章;4-6章;8章:『わたしは大いなる工事をしている』」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:旧約聖書 2022年』
「7月18-24日 エズラ1章;3-7章;ネヘミヤ2章;4-6章;8章」『わたしに従ってきなさい—個人と家族用:2022年』
ゼルバベルの神殿のイラスト/Sam Lawlor
7月18-24日
エズラ1章;3-7章;ネヘミヤ2章;4-6章;8章
「わたしは大いなる工事をしている」
エズラ・タフト・ベンソン大管長は次のように教えています。「神の言葉には,聖徒を強め,御霊という武具で守る力があります。その結果,聖徒たちは悪をはねのけ,善を固く守って,人生に喜びを見いだすことができるのです。」(『歴代管長の教え—エズラ・タフト・ベンソン』110)
印象を書き留める
ユダの民は,およそ70年間,バビロニアに捕らえられていました。彼らはエルサレムと神殿を失い,多くの者が,神の律法に対する義務を忘れていました。しかし,神は彼らをお忘れになりませんでした。実際,神は預言者を通してこう言っておられます。「わたしはあなたがたを顧み,わたしの約束を果し,あなたがたをこの所に導き帰る。」(エレミヤ29:10)この預言のとおり,主はユダの民が帰還する道を用意し,主の民のために「大いなる工事」(ネヘミヤ6:3),すなわち大いなる業を成し遂げる僕たちを起こされました。この僕の中には,主の宮の再建を監督したゼルバベルという名の総督,民の心を主の律法に再び向かわせた祭司であり学者であったエズラ,エルサレムの周囲に城壁を再建する工事を先導した,ユダの後の総督ネヘミヤがいました。彼らはもちろん妨害に遭いましたが,思いも寄らないところからの支援もありました。彼らの経験は,わたしたちがこれからどのような経験をするかを知らせ,霊感を与えてくれます。なぜなら,わたしたちもまた大いなる業をしているからです。そして彼らの業のように,わたしたちの業も,主の宮,主の律法,そして主にあって見いだす霊的な守りと大いに関係があります。
エズラ記およびネヘミヤ記の概要については,『聖句ガイド』「エズラ」および「ネヘミヤ」の項を参照してください。
個人の聖文研究のためのアイデア
主は御自分の目的を成し遂げるよう民に霊感を与えられる。
ペルシャがバビロニアを征服した後,ペルシャの王クロスは主から霊感を受けて,ユダヤ人の一団をエルサレムに送って神殿を再建させました。エズラ1章を読むとき,この重要な業においてユダヤ人を支援するためにクロスが進んで行った事柄に注目してください。主は御自分の教会の会員でない人を含め,あなたの周りの男女を通してどのように業を行っておられるでしょうか。このことから,主と主の業についてどのようなことが分かるでしょうか。
イザヤ44:24-28も参照してください。
神殿はわたしに喜びをもたらす。
バビロニア人はエルサレムを侵攻したとき,神殿の物を略奪し,神殿を焼き払いました(列王下25:1-10;歴代下36:17-19参照)。もしあなたが,これを目の当たりにしたユダヤ人の一人であったとしたら,どう感じたと思いますか(詩篇137章参照)。何十年もたってから帰還して神殿を再建することを許されたユダヤ人たちが抱いた感情に,注目してください(エズラ3:8-13;6:16-22参照)。神殿についてあなた自身が感じていることについて,深く考えてみましょう。神殿はなぜ,喜びの源なのでしょうか。神殿があることに対する感謝の気持ちを,どのようにして主に示すことができるでしょうか。


神殿はわたしたちの人生における喜びの源になります。
妨害があっても,わたしは神の業を前進させることができる。
主の業が妨害に遭わずに進むことはまれで,これはゼルバベルやネヘミヤが導いた取り組みについても確かに言えることでした。どちらの場合も,「ユダ……の敵」(エズラ4:1)はサマリヤ人,すなわち,異邦人と交じったイスラエル人の子孫でした。神殿の建設にサマリヤ人が反対した話を読むと(エズラ4-6章参照),今日神の業が反発を受けていることや,反発への対応の仕方について,深く考えさせられるかもしれません。
同様に,ネヘミヤが行ったエルサレムの城壁の修繕工事について読むと(ネヘミヤ2章;4章;6章),神が自分にどんな業を行うよう望んでおられるのか,考えたくなるかもしれません。ネヘミヤの模範からどのようなことが学べるでしょうか。
ディーター・F・ウークトドルフ「偉大な業に携わっているから下っていくことはできない」『リアホナ』2009年5月号,59-62も参照してください。
聖文を研究するとき,わたしは祝福を受ける。
神殿が再建された後もエルサレムの民は霊的な問題で苦しんでいましたが,それは,何世代にもわたって「モーセの律法の書」(ネヘミヤ8:1)を読む機会が限られていたからでもありました。学者エズラはペルシャの王からエルサレムに行く許可を与えられ,その地で,「律法を携えて来て,男女の会衆……の前にあらわれ」ました(ネヘミヤ8:2)。エズラ7:10で述べられているエズラの模範に倣って,あなたにはどのようなことができるでしょうか。エズラが律法を民に読み聞かせた話が書かれているネヘミヤ8章を読むと,これまでに経験してきた神の言葉の力について,どのような考えが浮かんできますか。
『教え—エズラ・タフト・ベンソン』107-116も参照してください。
家族の聖文研究と家庭の夕べのためのアイデア
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エズラ3:8-13;6:16-22。ユダヤ人は神殿が再建されているときや奉献されたときに,神殿に対する喜びをどのように表しましたか。神殿に対する喜びを表すために,わたしたちはどのようなことをしているでしょうか。家族で神殿の写真を見て,神殿がもたらす喜びについて話し合うとよいでしょう(temples.ChurchofJesusChrist.org参照)。
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エズラ7:6,9-10,27-28。これらの聖句の中で,エズラはエルサレムへの途上で主の手が自分の上にあったと数回にわたって書いています。これはどういう意味でしょうか。わたしたちは主の手が自分たちの上にあることをどんな場面で感じてきたでしょうか。これまでに経験した例を家族に分かち合ってもらうとよいでしょう。
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ネヘミヤ2章;4章;6章。ネヘミヤの話は,自分たちが「大いなる工事」(ネヘミヤ6:3)を行っていて反対に遭ったときに,家族にとって励みになるでしょう。家族で,重要な聖句(例えば,ネヘミヤ2:17-20;4:13-18;6:1-3など)を一緒に読みながら,身の回りのもので城壁を作るといいかもしれません。反対に遭うことについて,ネヘミヤからどんなことが学べるでしょうか。主はわたしたちにどのような大いなる業を行うよう望んでおられるでしょうか。主は,この業に反対する力に打ち勝つために,どのようにしてわたしたちを強くしてくださったでしょうか。
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ネヘミヤ8:1-12。ネヘミヤ8章で,エズラは,神の言葉を聞きたいと切に願っていた民にモーセの律法を読み聞かせました。1-12節を読むと,あなたの家族は神の言葉に対する感謝の念が深まることでしょう。民は,神の律法についてどのように感じましたか。わたしたちは「その読むところを悟らせ〔る〕」ために(8節),どう助け合うことができるでしょうか。
子供を教えるためのそのほかのアイデアについては,『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。
歌の提案:「神殿に行きたいな」『子供の歌集』99
教え方を改善する
家族で聖句を分かち合う。家族の聖文研究のときに,個人の聖文研究で自分にとって特に意義深いと思った聖句を家族に分かち合ってもらいましょう。
エルサレムで民に聖文を読み聞かせるエズラのイラスト/H. Willard Ortlip,© Providence Collection/licensed from goodsalt.com