教義と聖約93章

「父の完全を受け〔る〕」

教義と聖約93章は，「真理とは，現在あるとおりの，過去にあったとおりの，また未来にあるとおりの，物事についての知識である」（24節）と教えています。この章を研究しながら，真理を探し，学んだことを書き留めてください。あなたは真理を受けるために，どんなことを進んで行おうと思いますか（27－28節参照）。

印象を書き留める

ジョセフ・スミスは次のように教えました。「はしごを登るときは，いちばん下から始めて，一段ずつ登って行かなければなりません。そしてついには，いちばん上の段にたどり着くのです。福音の原則も同じです。第一のものから始めなければならず，昇栄に関するすべての原則を学ぶまで続けていくのです。」（『歴代大管長の教え—ジョセフ・スミス』268）

その昇栄のはしごは途方もなく高く思えることがありますが，わたしたちはいちばん上の段まで登る可能性を持って生まれてきました。わたしたちが自分自身にどんな限界を見ようとも，天の御父と御子は，わたしたちの中に栄光に満ちた性質，神のような特質を認めておられるのです。イエス・キリストが「初めに父とともに」おられたように，「あなた……も初めに父とともに」いました（教義と聖約93：21，23）。主が「恵みに恵みを受け続け，ついに完全を受けられた」ように，「あなた〔も〕恵みに恵みを加えられる」でしょう（13，20節）。回復された福音はわたしたちに神の本質について教えています。したがって，わたしたち自身について，またわたしたちが将来なり得る姿についても教えてくれるのです。「邪悪な者」（39節）の努力にもかかわらず，そしてあなたが自分に何が欠けていると感じているかにかかわらず，あなたは文字どおり神の子であり，「定められたときに父の完全を受けられる」（19節）可能性を持っているのです。

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教義と聖約93章

わたしたちは父なる神とその御子イエス・キリストを礼拝する

教義と聖約93章の啓示について，主は次のように説明されました。「わたしはこれらの言葉をあなたがたに与える。それは，あなたがたが礼拝する方法を理解して知り，また自分が礼拝するものを知ることによって，あなたがたがわたしの名により父のもとに来て，定められたときに父の完全を受けられるようにするためである」（19節）。この啓示を研究するときに，わたしたちが礼拝する御方，すなわち父なる神と御子イエス・キリストについて見つけた真理に印を付けてください。御二方を「礼拝する方法」について，また「父のもとに来〔る〕」方法について，どのようなことが学べるでしょうか。

預言者ジョセフ・スミスは次のように教えています。「神の性質を理解しなければ，人は自分自身を理解することができません。」（『教え—ジョセフ・スミス』40）教義と聖約93章を研究することによって救い主について学ぶときに，あなた自身について学べることも見つけてください。例えば，3，12，21，および26節から，救い主についてどのようなことが分かりますか。20，23，および28－29節には，あなた自身についてどんな同様の真理が記されていますか。（1ヨハネ3：2；3ニーファイ27：27；ディーン・M・デイビーズ「礼拝がもたらす祝福」『リアホナ』2016年11月号，93－95も参照してください。）

教義と聖約93：1－39

神の栄光は光と真理である

この啓示では栄光と光と真理が頻繁に出てくることに気づくことでしょう。特に21－39節を研究しながら，栄光と光と真理について学べる真理のリストを作成してください。さらなる光と真理を求めるよう，これらの真理はどのようにあなたを鼓舞してくれますか。これらの真理は，あなたの日々の生活の送り方にどのような影響を及ぼすでしょうか。

教義と聖約93：40－50

「自分自身の家を整え〔なさい〕」

40節のあたりで，教義と聖約93章は，神の栄光やわたしたちが神のような者となる可能性に関する教えから，親の務めを果たすことや自分の家を整えることに関する指示に話題が移っているように思われます。1－39節で述べられている光と真理と栄光に関する主の教えは，40－50節の勧告を理解し，従ううえで，どのような助けとなるでしょうか。

デビッド・A・ベドナー「家庭でもっと勤勉に家庭のことに携わる」『リアホナ』2009年11月号，17－20も参照してください。

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教義と聖約93：2。イエス・キリストはあなたの生活において，どのように「まことの光」となってこられましたか。これまでどのような形で，主の光を自分の周りの人たちの中に見てきましたか。

教義と聖約93：3－29。家族が93章で救い主と自分自身について学んだ事柄について話し合うのを助けるために，カード合わせゲームをすることができます。例えば，救い主についての真理を教えている93章の中の節が書かれたカードを1セット用意し（3，12，21，26節参照），わたしたち自身について同様の事柄を教えている節が書かれた別のセットを用意します（20，23，28－29節参照）。各セットから家族が順番にカードを選び，節を読んで，それに合う真理を見つけます。これらの真理は，救い主とわたしたち自身に対する気持ちにどのような影響を及ぼすでしょうか。

教義と聖約93：12－13，20。「恵みに恵み」を加えられ，「恵みに恵み」を受け続けるとは，どういう意味でしょうか（12－13節）。これらの節は，わたしたちの成長の仕方や学び方について，どのようなことを示しているでしょうか。このことを知っていると，ほかの人との接し方や自分自身に対する態度にどのような影響があるでしょうか。

教義と聖約93：24。この節にある真理の定義を読み，家族に，93章に記されている事柄で非常に貴重な真理だと思うものを分かち合ってもらいます。ヨハネ14：6；モルモン書ヤコブ4：13；または「真理は何と言えば」（『賛美歌』175番）などの真理に関する賛美歌から，真理についてほかにどのような定義を見つけることができるでしょうか。

教義と聖約93：40。あなたがこの節を読むとき，家庭で学ぶことに関する歌，例えば「光の中進もう」（『子供の歌集』70）を家族に歌ってもらうとよいでしょう。幼い子供たちには，楽しみながら歌詞に合わせた動作を考えてもらうとよいでしょう。より多くの「光と真理」を家庭にもたらすために何をするよう促されましたか。

教義と聖約93：41－50。「あなたの家に〔ある〕正しくない」かもしれないものについて，家族で話し合ってみましょう。「〔わたしたちの〕家を整え〔る〕」ために，どのようなことができるでしょうか（43－44節）。

子供を教えるためのそのほかのアイデアについては，『わたしに従ってきなさい—初等協会用』の今週の概要を参照してください。

歌の提案：「神の子です」『子供の歌集』2－3

学び方を改善する

2回以上読む。この週の間に，教義と聖約93章を2回以上読むとよいでしょう。読む度に，異なる真理が印象に残ったり，新たな形で霊感を受けたりすることに気づくことでしょう。複数回読むことはまた，より深く考える機会を与えてくれるでしょう。