2016年
戒め=愛
戻る 次へ

戒め=愛

愛は戒めとどう関係するのでしょうか?

Youth

戒めについて考えるとき,皆さんは十戒が刻まれた石板や規則,境界線,要求,必要条件といったことを思い起こすかもしれません。すぐに愛を思い浮かべることは,たぶんないでしょう。愛は戒めとどう関係するのでしょうか?

愛は,全ての戒めと関係します。

わたしたちを愛しておられるので

皆さんが幼かった頃,皆さんの親は車の往来の激しい道で皆さんが遊ぶのを許さなかったのではありませんか。あるいは,皆さんにもっと野菜を食べさせようとしたり,もっと早く寝させようとしたりしませんでしたか。

おそらく皆さんは,どうしてそれほど多くの決まり事があるのか理解していなかったのではないでしょうか。そしておそらく,そうした規則は必ずしもいつも快いものではなかったことでしょう。今はあの頃より成長しました。なぜ親がそのような規則を与えたのか理解できますか。

それは彼らが皆さんを愛していて,皆さんにとっての最善を望んでいたからです。

最も完全な親として,天の御父は同じ理由からわたしたちに律法や戒めを与えてくださいました。神はわたしたちを愛しておられ,わたしたちにとっての最善を望んでおられるからです。そのうえ,御父はわたしたちが御父のようになり,御自身がお持ちの全てを受け継ぐよう望んでおられます。

十二使徒定員会のダリン・H・オークス長老は,たとえを使ってこのことを次のように教えています。

「ある金持ちの父親が,自分の子供は求められるだけの知恵がなく,才覚もないので,このままでは遺産を受け取っても全てを失ってしまうだろうと考えていました。そこでこの父親は子供に言いました。

『わたしはおまえに富だけでなく,地位と名声,わたしが持っている全てをも譲りたいと考えている。持っているものをおまえに与えるのは簡単だが,わたしの今ある状態はおまえが自分で手に入れなければならないものだ。わたしが学んだように学び,わたしが生活したように生活することによって相続する資格を得るのだ。わたしが知恵と地位を手に入れた法則と原則を教えよう。わたしの模範に従って,わたしが身につけたように身につけるのだ。そうすればおまえはわたしのようになり,わたしのものは全ておまえのものになるだろう。』」1

オークス長老の話の中の父親と同じように,天の御父は,御自身が持っておられる全てをわたしたちが持ち,御自身が身につけられた全てをわたしたちが身につけるよう望んでおられます。神の戒めは,わたしたちが学んで成長し,御父のようになるのを助けるための踏み石のようなものです。

「わたしはあなたがたに新しい戒めを与えて,……言い換えれば,あなたがたの救いのためとなるように,あなたがたがわたしの前でどのように行動すればよいか,あなたがたに指示を与える。」(教義と聖約82:8-9

車の往来の激しい危険な道の真ん中で遊ぶことが許されない理由を理解していない幼児のように,わたしたちは特定の戒めや標準の背後にある理由を常に理解しているわけではないかもしれません。しかし,神がわたしたちを愛し,わたしたちが神のようになるためにわたしたちを導くことを望んでおられるので,神はわたしたちに戒めをお与えになったということを理解するなら,神に従うのはより簡単になるでしょう。

御父を愛しているので

全ての戒めは,神がわたしたちを愛しておられることを表す大いなるしるしであると考えることができます。そして,御父の戒めに従うことを選ぶとき,わたしたちもまた御父を愛していることを表明するのです。

大管長会第二顧問のディーター・F・ウークトドルフ管長は,「なぜわざわざ神の戒めを守るのか」という質問に答えるに当たり,次のように簡潔に述べました。

「わたしたちが神の戒めに従うのは,神を愛しているからです。……

わたしたちが神の戒めに従うのは,神の慈しみに対するわたしたちの限りない愛と感謝から生じる自然な結果なのです。」2

わたしたちが持っているものは全て,すなわち動き回る能力から呼吸することまでも,天の御父から与えられたものであり,御父がわたしたちに求めておられるのは,その戒めを守ることだけです(モーサヤ2:21-22参照)。それが,わたしたちが神に対する愛と感謝を表すことのできる最善の方法なのです。

イエス・キリスト御自身もそのように言われました(ヨハネ14:15参照)。

天の御父はなぜわたしたちに戒めをお与えになったのでしょうか。わたしたちを愛しておられるからです。

なぜわたしたちは戒めを守るのでしょうか。御父を愛しているからです。

戒めはすなわち愛なのです。

とても簡潔です。

  1. ダリン・H・オークス「主の望まれる者となるというチャレンジ」『リアホナ』2001年1月号,40参照

  2. ディーター・F・ウークトドルフ「恵みの賜物」『リアホナ』2015年5月号,109