2014
強さと成功の見つけ方
2014年10月


強さと成功の見つけ

1997年3月2日に行われたブリガム・ヤング大学ファイヤサイドから。

皆さんの中には,自分が目指したいものやどういう人生を送りたいか分かっている人がいますが,分からない人もいます。多くの祝福を受けていて,将来に向けて多くのすばらしい選択肢がありそうな人もいます。また,理由はどうあれ当面はそれほど幸運に恵まれずに,近い将来あまり魅力的な生き方が望めないと感じている人もいます。

しかし,皆さんがどんな人で,人生の進むべき道を模索する中でどのような状況にいるとしても,わたしは皆さんに「道であり,真理であり,命」である御方を勧めます(ヨハネ14:6)。他にどのような方向に進んでいると思っても,皆さん個人の幸福と強さと成功を見いだすという目的地に到達するために必要不可欠な第一歩として,「主のもとへ来る」ようにしてください(マタイ11:28-30参照)。

アンデレとピリポが初めてキリストの言葉を聞いたとき,二人は感動に我を忘れ,主が群衆のもとを去られたときに主に従って行きました。後をついてくる者がいることに気づいた主は,振り返って二人にお尋ねになりました。「何か願いがあるのか。」(ヨハネ1:38)別の翻訳では単に「何の用か」とあります。

彼らは答えて,「どこにおとまりなのですか」,つまり「どこに住んでおられるのですか」と尋ねました。

それに対してキリストは「きてごらんなさい」と言われました。それからすぐ後に,主はペテロと他の新しい使徒たちを正式に召して次のように言われました。「わたしに従ってきなさい。」マタイ4:19参照)

救い主の地上における務めが始まったこれらの場面で,わたしたちの人生の本質が次の二つの簡潔な要素に凝縮されているようにわたしには思えます。一つは,わたしたち一人一人に向けられた「何か願いがあるのか」という問い掛けです。二つ目は,どうしたらその願いがかなえられるかという疑問に対する主の答えです。わたしたちがどんな人間で,どんな問題を抱えていても,主の答えは常に,そして永遠に同じです。「わたしに従ってきなさい。」来て,わたしが何を行い,どのように過ごすかを見なさい。わたしに学び,従いなさい。そうすれば,その過程においてあなたの祈りに答えを授け,あなたの魂に安らぎを与えよう。

愛する若人の皆さん,これ以外に皆さんが成功や幸福,安全を得る方法をわたしは知りません。これ以外に皆さんが自らの重荷に耐え,ヤコブが「聖徒たちのために用意されているあの幸福」と呼ぶものを見いだす方法を知りません(2ニーファイ9:43)。だからこそ,わたしたちはキリストの贖罪の犠牲に基づいて厳粛な聖約を交わすのであり,主の名を受けるのです。

イエスこそキリストであり,生ける神の子です。この教会は主の真の生ける教会です。主はわたしたちが御自身のもとに来て,主に従い,主によって慰めを受けるよう望んでおられます。それから,人に慰めを与えるように望んでおられます。わたしたちに神の恵みを受け,独り子の慈しみを受けるのに十分な信仰がありますように。わたしたちが皆,主と主の福音のもとに来て,癒やされますように。