2010–2019
女性と家庭における福音学習
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女性と家庭における福音学習

家庭における福音学習がさらに重視されていく中で,救い主は皆さんが果たすべき重要な役割を示した完全な模範であられます。

愛する姉妹の皆さんにお会いできるのはすばらしいことです。今は,末日聖徒イエス・キリスト教会において胸躍る時です。主は約束どおり,御自身の教会に知識を注いでおられます。

主がこう言われたのを御存じでしょう。「流水はいつまで濁ったままでいられようか。いかなる力が天をとどめるであろうか。全能者が末日聖徒の頭に天から知識を注ぐのを人が妨げようとするのは,人がそのか弱い腕を伸べて,定められた水路を流れるミズーリ川をとどめようとするようなもの,あるいは逆流させようとするようなものである。」1

主が現在知識を分け与えておられるのは,主が御自分の民の頭と心に永遠の真理を注ぐ速度を速めておられることと一部関連しています。主は,御父の娘たちが,この奇跡的な知識の増進において主要な役割を果たすことを明らかにされています。家庭と家族における福音の指導をさらに強調するよう,主が生ける預言者を導いておられるのが,この奇跡の一つの証拠です。

「それがどう,忠実な姉妹たちが,主が聖徒たちに知識を注ぐのを助ける主力となることとつながるのだろう」と思うかもしれません。主の答えは,「家族—世界への宣言」の中にあります。聞き覚えのある言葉かもしれませんが,皆さんはこの言葉に新たな意味を見いだし,主が一連の胸躍る,現在起きている変化を予見しておられたことに気づくことでしょう。宣言の中で,主は姉妹たちに家族の中で主要な福音の教師となるよう,次のような言葉で責任を課しておられます。「母親には,子供を養い育てるという主要な責任があります。」2これには,福音の真理と知識で養うことも含まれています。

宣言はさらに続きます。「父親と母親は対等のパートナーとして互いに助け合うという義務を負っています。」3夫婦は対等のパートナーであり,霊的に成長し,知識を会得する能力において等しいため,互いに助け合うことにより一致します。夫婦はともに昇栄するという神聖な行く末が同じであり,実際,男性と女性は,一人では昇栄できないのです。

では,この一致した対等な関係にある神の娘が,すべての人に不可欠な最も重要な栄養素,すなわち天からの真理の知識で養うという主要な責任を担っているのはなぜでしょうか。わたしの理解では,それがこの世に家族が創造されたころからの主の方法だからです。

例として,神のすべての戒めを守り,家族を築くため,知識の木の実を食べる必要がアダムにあるとの知識を得たのはエバでした。なぜエバが先にそれを得たのかは分かりませんが,その知識がアダムに注がれたときに,アダムとエバは完全に一致したのです。

人を養い育てるという女性の賜物を主が用いられた別の例としては,主がヒラマンの息子たちを強められた方法があります。この話を読むと胸に熱いものがこみ上げてきて,わたしが兵役のために家を離れるときに母が語った静かな励ましの言葉を思い出します。

ヒラマンはこのように記しています。

「彼らは母親から,疑わなければ神が救ってくださると教わっていたのです。

そして彼らは,わたしに母親たちの言葉を告げて,『わたしたちは,母たちがそれを知っていたことを疑いません』と言いました。」4

わたしは,家族を養うという主要な責任を主が忠実な姉妹たちに与えられた理由のすべてを知っているわけではありませんが,それが皆さんの愛する能力と関連していることを確信しています。自分の必要よりも人の必要を感じ取るには,大いなる愛が必要とされます。それは,養う相手に対するキリストの純粋な愛であり,このような慈愛の心は,イエス・キリストの贖罪の効力を受けるにふさわしい,選ばれた養い手からもたらされます。「慈愛はいつまでも絶えることがない」という扶助協会のモットーは霊感されたものでしょう。わたしの母はこのモットーの模範でした。

神の娘である皆さんは,人の必要を感じ取り,愛するというすばらしい能力を生まれながらにして持っています。そのため,皆さんは御霊のささやきに対してより敏感であり,人々を養うために何を考え,語り,行うべきか御霊から導きを得ることができます。こうして,主から人々に知識と真理と勇気が注がれるのです。

この話を聞いている姉妹の皆さんはそれぞれ,人生の旅路の異なる地点にいます。初めて中央女性部会に出席している少女もいるでしょうし,神が望んでおられるような養い手となる備えをしている若い女性もいるでしょう。結婚後間もない,まだ子供のない妻や,何人か子供のいる若い母親もいるでしょう。10代の子を持つ母親や,子供が伝道地にいる母親もいるでしょう。信仰が弱まった,実家から離れて暮らしている子供を持つ母親もいるかもしれません。忠実な伴侶のいない一人暮らしの人や,孫のいる女性もいるでしょう。

個人的な状況がどうであれ,皆さんは神の家族の大切な一員ですし,将来かこの世か霊界でかは分かりませんが,皆さん自身の家族の重要な一員です。神は皆さんに,できるだけ多くの神の家族や自分の家族の一員を,愛と,主イエス・キリストを信じる信仰で養うよう期待しておられます。

実際の問題は,いつ,だれを,どのように養うかということですが,皆さんには,主の助けが必要です。主は人の心を御存じであり,人があなたの養いを受け入れる準備ができる時期も御存じです。信仰の祈りは,成功への鍵となります。主の導きに頼ることができるのです。

主はこう励ましておられます。「与えられると信じて,信仰をもって,わたしの名によって父に求めなさい。そうすれば,あなたがたは人の子らに必要なすべてのことを示す聖霊を受けるであろう。」5

祈りに加え,聖典を真剣に研究することは,養うための力を増すのに欠かせません。主はこのように約束しておられます。「また,あなたがたは何を言おうかと,前もって思い煩ってはならない。ただ絶えず命の言葉をあなたがたの心の中に大切に蓄えるようにしなさい。そうすれば,それぞれの者に必要な部分が,必要なそのときに授けられるであろう。」6

祈り,深く考え,霊的な事柄について瞑想する時間をもっと取るなら,真理の知識が皆さんに注がれ,家族を養う力が増すでしょう。

もっと良い養い手となるにはどうすればよいかが,なかなか分からないと感じることがあるかもしれません。忍耐には信仰が必要です。救い主はこのように励ましておられます。

「それゆえ, 善を行うことに疲れ果ててはならない。あなたがたは一つの大いなる業の基を据えつつあるからである。そして,小さなことから大いなることが生じるのである。

見よ,主は心と進んで行う精神とを求める。そして,進んで行う従順な者は,この終わりの時にシオンの地の良いものを食べるであろう。」7

皆さんがこの場に参加していることは,養うようにという主の招きを進んで受け入れたいと思っている証拠です。今夜ここにいる中で最年少の皆さんにも同じことが言えます。皆さんも家族のだれを養うべきかを知ることができます。誠心誠意祈るならば,だれかの名前か顔が思い浮かぶことでしょう。何を行い,何を言うべきか分かるようにと祈るならば,答えを感じることでしょう。従うたびに,皆さんの養う力は増し,自分の子供を養う日に備えることができます。

10代の子供を持つ母親は,皆さんの養いに無反応に思える息子や娘をどう養えばよいか知るために祈ることができます。子供が必要としている霊的な影響力を持つ,子供に受け入れられる人が分かるよう祈ってもよいでしょう。神は,不安な母親のそのような心からの祈りを聞き,助けを送ってくださいます。

また,今日この場に,子供や孫の試練や困難のために心を痛めている姉妹がいるかもしれません。皆さんは,聖典にある家族の経験から勇気と導きを得ることができます。

エバとアダムの時代から父イスラエル,モルモン書の様々な家族に至るまで,無反応な子供への悲しみにどう対処すればいいかということに関して,共通するある教訓があります。それは,愛することをやめない,ということです。

天の御父の反抗的な霊の子供たちを養われた救い主の模範が励みとなります。彼らやわたしたちが苦痛を引き起こしていたとしても,救い主の手は伸ばされたままなのです。8主は第3ニーファイの中で,養おうとしたものの,うまくいかなかった霊の兄弟姉妹についてこのように語られています。「おお,……イスラエルの家に属する者……よ。めんどりが羽の下にひなを集めるように,わたしはあなたがたを幾度集め,養ってきたことか。」9

人生の旅路の様々な段階にいる,様々な家族の状況を抱えた,文化の異なる姉妹の皆さん,家庭と家族における福音学習がさらに重視されていく中で,救い主は皆さんが果たすべき重要な役割を示した完全な模範であられます。

皆さんに生来備わっている慈愛の心が,家族の活動や習慣に変化をもたらし,それが,さらなる霊的な成長をもたらすことでしょう。家族とともに,家族のために祈るときに,家族に対する自分の愛と救い主の愛を感じ,求めるときに,霊的な賜物としてその愛をさらに受けるでしょう。皆さんがさらに信仰を込めて祈るときに,家族はそれを感じることでしょう。

家族で集まって声に出して聖文を読むとき,皆さんはすでにその箇所を読み,何度もそれについて祈って備えていることでしょう。また,御霊が思いを照らしてくださるよう,時間を見つけて祈っていることでしょう。自分が読む番が来ると,家族はあなたが神と神の言葉を愛しているのを感じ,家族は主と主の御霊により養われることでしょう。

祈り,計画するなら,家族のどのような集まりであろうと,同様に豊かな経験ができるのです。努力と時間を要するかもしれませんが,奇跡はもたらされます。幼いころに母から教わったあるレッスンを覚えています。母が作ってくれた使徒パウロの旅の色付きの地図を今でも思い浮かべることができ,それを作る時間やエネルギーをどうやって見つけたのだろうと思うのです。わたしは今でも,その忠実な使徒に対する母の愛から祝福を受けています。

皆さんは各々,回復された主の教会において家族に真理を豊かに注ぐため貢献する方法を見いだすことができます。祈り,研究し,自分なりの方法でどう貢献できるかを一人一人が深く考えるのです。わたしは,神の御子のくびきをともにしている皆さん一人一人が,福音を学び,福音に従って生活するという奇跡の重要な一部となり,イスラエルの集合を速め,神の家族を主イエス・キリストの栄えある再臨に備えることができると確信しています。イエス・キリストの聖なる御名により,アーメン。