2000–2009
神への務めを果たす
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神への務めを果たす

「『神への務め達成賞』の要件を達成することにより、皆さんの人生全体の支えとなる、生きた証が得られることを約速いたします。」

神権者の前に立ち、神の王国の軍勢に向かって話すことはわたしにとって大きな喜びです。わたしたちが何者であるのかを知っていること、すなわち、この神権時代に回復されたアロン神権あるいはメルキゼデク神権を持つ神の息子であるという知識を持っていることは、大切です。この世で何を成し遂げようとしているのかを知っていること、すなわち、家族とともに天の御父の御前みまえに戻ろうとしているのだという知識を持っていることは、大切です。わたしたちは豊かな恵みを受けています。ですから、神に対する義務を学んでそれを果たすのも大切なことです。

大管長会と十二使徒定員会は長年にわたって、この悩み多き時代に生きる青少年の幸いに強い関心を寄せてきました。2001年9月28日に大管長会は合衆国とカナダの神権指導者に対して、次のような手紙を送りました。「2000年1月にわたしたちは、合衆国・カナダ以外のスカウト活動を実施していない地域に、アロン神権達成プログラムを導入しました。その目的は、若い男性がメルキゼデク神権や神殿のエンダウメントを受ける備えをするのを助け、専任宣教師の召しを受け、結婚し、父親の務めを果たすのに備えるのを助けることです。……〔このプログラムは国際地域ではこのまま継続されます。そして〕合衆国・カナダで使用するために、このプログラムに少し手を加えたものを作りました。若い男性の成長に大切な役割を持つスカウト活動を取り入れたのです。このプログラムは、『アロン神権神への務めを果たす』(Aaronic Priesthood: Fulfilling our Duty to God)〔という名称で呼ばれることになります。〕

プログラムの内容は、『アロン神権神への務めを果たす』執事用、教師用、祭司用という3冊の手引きの中で説明されています。若い男性は3冊の手引きに説明されている要件を満たすと「神への務め達成賞』を授与されます。

あわせて、この度、若い女性の『成長するわたし』が簡素化されたこと、『若人のために』のパンフレットが改訂されたことをお知らせいたします。これらの資料は、青少年が今日こんにちの世にあって信仰と勇気をはぐくむのを助けるために改訂されました。また、両親と指導者が青少年を強めるための資料、『青少年に関する両親と指導者のためのガイド』(Guidebook for Parents and Leaders of Youth)が出版されたことをお知らせします。この手引きはミューチャルが青少年を支える大切な役割を果たすことについて説明しています。

わたしたちはすべての若い男性が『イーグル・スカウト章』(訳注一合衆国のスカウトプログラムで若い男性が受けることのできる最高位の章)と『神への務め達成賞』を受けるために努力するよう望んでいます。また、すべての若い女性が『若い女性確認賞』を受けるために努力するよう望んでいます。青少年はこれらの目標に向かって努力するときに、神殿にもっと思いを向け、家族や主に生涯にわたる奉仕を行うのに必要な技術と特質を伸ばすことができます。

これらの資料は2001年12月までに各ステークに送付されますので、ワードに配付してください。2002年ユ月からの実施となります。」(大管長会からの手紙、2001年9月28日付)大管長会の歴史的な手紙はこのように結んでいます。

わたしたちは世界の歴史の中でも特に難しい時代に生きています。サタンは地を行き巡り、あちらこちらと歩いて、義なる神の望みをくじくために、神の子らの問であらゆる種類の邪悪を行っています。救い主イエス・キリストの再臨が近づくにつれ、地上の人々に対するサタンのよこしまな企みはいっそう激しさを増すと聖文は教えています(2テサロニケ2:1-10;教義と聖約10:33;52:14;86:3-10参照)。

この末日において、今日のような状況はこれまでありませんでした。大管長会と十二使徒定員会から両親に対して、また監督、神権指導者、補助組織指導者に対して、あなたがた若い男性に自分が何者であり、この世だけでなく来るべき永遠の世においてどのような人物になることができるのか確実に理解させるようにというメッセージが、非常に強く提示されているのです。

「神への務め達成賞」により、若い男性は将来に待ち受けている人生のチャレンジに立ち向かい、アロン神権の目的を成し遂げるための支援を得ることができます。

大管長会と十二使徒定員会はこのように説明しています。「わたしたちは、皆さんがが『神への務め達成賞』を獲得して、それをメルキゼデク神権を受ける備えの象徴とするよう願っています。」(Aaronic Priesthood: Fulfilling our Duty to God、Deacon〔2001年〕4)

「神への務め達成賞」を獲得するころには、皆さんは以下の分野で目標を達成していることでしょう。

●神権の務めを忠実に果たし、標準を忠実に守る。

●家族の活動に参加する。

●定員会活動に参加する。

●「神への務め」の奉仕プロジェクトを成し遂げる。

●神権の務めを中心に置きながら、次の4つの分野で個人の目標を達成する:霊的な面での成長。肉体的な面での成長。学業、人格、職業への備えの面での成長。社会の一員としての成長、また対人関係の面での成長。

これら.神権の務めと個人の特質に関する要件を成し遂げることによって、メルキゼデク神権の責任とこれからの人生で待ち受けているチャレンジに備えることができます。「神への務め達成賞」の要件を達成することにより、皆さんのら人生全体の支えとなる、生きた証あかしが得られることを約束します。

スカウト活動が実施されている地域では、スカウト活動に参加することによっても、皆さんの取り組みに支援を得ることができます。スカウト活動に参加するようお勧めします。スカウト活動で求められている事項の多くは「神への務め」達成証明書の目標と要件をも満たすことになるのですから。

スカウト活動はアロン神権活動プログラムの一部です。「神への務め達成賞」は神権の賞であって、霊性を高め、神権の義務を果たすうえで助けとなる要件を含んでいます。

これらのプログラムから得られる偉大な祝福の中には、次のようなものがあります。教会の青少年として自分が何者であるかをはっきりと理解できるようになること、自分の行動をきちんと説明できるようになること、日常生活の中での様々な行動に対して責任を取れるようになること、そして、地上で達成すべき事柄を成し遂げるために目標を立てられるようになることです。皆さんにこれらの事柄について、まさに最善を尽くすようお願いします。

若い男性の皆さん、毎日ひざまずいて、心にある望みを神に打ち明けてください。神はあらゆる知恵の源であり、皆さんの祈りにこたえてくださいます。へりくだって、進んで御霊みたまのささやきに耳を傾けてください。毎日聖文を読んでください。証を強めてください。什分じゅうぶんの一とささげ物をささげてください。バプテスマを受けたときに交わした聖約を覚えて、それを守り、毎週聖餐せいさんを受けるときにそれらの聖約を新たにしてください。今、バプテスマの聖約を守ることが、将来神殿の聖約を交わすための準備となるのです。

これが神に対する皆さんの務めの核となるものです。神への務めを果たすことによって、自分の生活ばかりかほかの人々の生活にも祝福をもたらすことができます。

アロン神権の目的の一つに人々に奉仕することがあります。「神への務め達成賞」の要件の一つとして、毎年少なくとも1度、家族や教会あるいは地域社会にとって意義のある奉仕を行うことが求められます。人々を助けて、奉仕するときに、皆さんは次の聖句が福音の中核を成していることが理解できるでしょう。「あなたがたがこれらの最も小さい者にするのは、すなわち、わたしにするのである。」(教義と聖約42:38)

親やアロン神権の会長である監督の皆さんが、自分に任されている若い男性と若い女性が、神聖で輝かしい目的を果たすためにこの特別な時期にこの世に来るよう備えられていたということを理解するよう願っています。メルキゼデク神権を受ける資格を満たし、メルキゼデク神権を受けることはすばらしい祝福です。若い男性の皆さんは義にかなった人になり、強さを増し、人々に良い影響を与えるという神聖な召しを受けています。若い男性の皆さんは教会の将来なのです。

わたしたちは天の御父の御前から地上に来て以来、全員が進歩してきました。この世の最初の10年間は学習する大切な時期でした。わたしたちは愛され、養い育てられました。歩くこと、話すこと、自分の不完全な肉体をコントロールすることを学びました。選択の自由について、つまり、選択には結果が伴うということについて学びました。わたしたちの多くは、8歳のときにハプテスマを受けました。それは聖文で告げられているように、善と悪の区別がつく年齢であり、自分が何者か、つまり神の子であること、またなぜ地上にいるのか、何を成し遂げようとしているかをわきまえることのできる年齢です(教義と聖約68.25、27参照)。

ハプテスマを受けてから12歳になるまでの間、家族や神権指導者、補助組織の指導者、教師たちから、神権を受ける準備として福音の原則と標準を教わりました。アロン神権は準備の神権と呼ばれています。さて、生涯の中で2番目の10年間は準備の時期です。将来に待ち受けている重大な決断を下すための準備をする期間です。メルキセテク神権を受けるため、神殿の聖約を引き受けるため、神権に伴うすべての責任を成し遂げて、神への務めを果たせるように準備するのです。

今選ぶことが、将来皆さんに与えられる機会の量と質を直接左右します。毎日の一つ一つの決断が皆さんの機会を狭めたり、広げたりするのです。この準備の時期に義にかなった決断を下すならば、将来、皆さんは進んで義にかなった決断を下すことでしょう。

皆さんの生涯のその次の10年間、すなわち20歳から30歳までの10年間にどのような決断を下すことになるかを少し考えてみてください。神殿に参入するためのふさわしさを身に付けること、宣教師として奉仕すること、教育、職業、永遠の伴侶はんりょ、家族などについてです。この10年間には様々な決断が求められますが、恐れる必要はありません。準備してきたことに対する祝福を喜んで受けるときになるからです。「備えていれば恐れることはない」のです(教義と聖約38:30)。

ハプテスマのときに受ける最も偉大な贈り物の一つは、聖霊の賜物たまものです。皆さんは聖霊の賜物によって、これらの大切な決断をするときに霊感あふれる導きを受けることができます。

人生の準備の期間に霊的に成長し、肉体的に成長し、学業、人格、職業への備えの面で成長し、社会の一員として、また対人関係の面で成長することが非常に大切です。これらの資質はすべて、神権の務めの一部であって、次の10年間に待ち受けている様々な決断を下す際に助けとなるものです。

何歳であるかにかかわりなく、神への務めを果たすうえで大切なことはイエス・キリストの弟子となることです。これは「わたしに従ってきなさい」(ルカ18.22)と言われた主の招きを受け入れることです。救い主に従うためには、救い主がどのような御方であられるか、つまり神の御子であられることを知り、御子の御名みな受け、御子の贖あがないの犠牲を覚え、戒めを守る必要があります。わたしたちはこれらの聖約をバプテスマのときに交わし、聖餐を受ける度にその聖約を新たにしています。

救い主が天の御父にささげられた祈りから、弟子とは何かまた神への務めとは何かについて、偉大な教えを学ぶことができます。主は執り成しの祈りの中で、こう教えておられます。「わたしは、わたしにさせるためにお授けになったわざをなし遂げて、地上であなたの栄光をあらわしました。」(ヨハネ17:4、強調付加)

イエス・キリストはゲツセマネの園で全人類の罪のために苦しみを受けたとき、このように祈られました。「わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯さかずきをわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい。」(マタイ26:39、強調付加)

聖文に登場するすべての預言者は、自らの生活を通して、弟子とは何かまた神への務めとは何かについて教えています。わたしたちはこれらの預言者から学ぶ教訓を自分の生活に当てはめることができます。

若きジョセフ・スミスは言いました。「わたしはそれに従い、畑にいた父のところへ戻って、父にすべてのことを詳しくにつげた。」(ジョセフ・スミスー歴史1:50強調付加)

エリヤは「行って、主の言葉のとおりにした。(列王上17:5、強調付加)

「ノアはすべて神の命じられたようにした。」(創世6:22、強調付加)

ヨシュアは民にこう教えました。「わたしとわたしの家とは共に主に仕えます。……民はヨシュァに言った、『われわれの神、主に、われわれな仕え、その声に聞きしたがいます。』」(ヨシュア24:15、24、強調付加)

アルマは言いました。「わが子よ、忘れずに若いいうちに知恵を得なさい。まことに、神の戒めを守ることを若いうちに習慣としなさい)。」(アルマ37:35、強調付加)

大管長会と十二使徒定員会はアロン神権者一人一人に対してこのように勧告しています。

「皆さんは偉大なチャレンジと機会の時代に生きています。皆さんはこの世に変化をもたらすように求められています。神の息子である皆さんはアロン神権の力によって、善を行う偉大な力となることができます皆さんは奉仕を行うことができます。見返りを考えずに自分の時間や才能、力をささげるのです。聖餐を〔準備し、パスを行い、〕祝福し、〔断食献金を集め、人々を助け、〕ホームティーチャーとして働くことなどによって神権の務めを果たすことができます。皆さんは模範によってほかの人々を高めることができます。福音を学び、福音を分かち合って、信仰と証を築き、福音に生きることによって、自分自身を強めることができます。

天の御父が皆さんに望んでおられることを学び、そして、最善を尽くして天の御父の御心みこころに従う責任があります。

主は皆さんを信じて、皆さんに託すべき大切な使命を持っておられます。祈りによって主に心を向けるときに、主は皆さんを助けてくださいます。御霊の勧めに耳を傾けてくたさい。戒めに従ってください。神殿にみさわしい者となるために聖約を交わし、守ってください。目標を決め、成し遂げるために、両親や指導者の協力を仰いでください。務めを果たし、胸の高鳴るような将来のチャレンジに備えるときに、』大きな達成感を覚えることでしょう(Aaronic Priesthood: Fulfilling our Duty to God, Priest 2001年〕4-5)

アロン神権の兄弟の皆さん、今、目標を立て、「神への務め達成賞」と「イーグル・スカウト章」を目指して歩み始めてください。その努力には必ず祝福があることでしょう。

わたしは教会の青少年を愛しています。毎日義にかなった事柄を選択している皆さんを心から敬い、感嘆しています。困難な時代にあって、多くのチャレンジに囲まれながらも、皆さんはほんとうに忠実ですζ皆さんは将来父親となり、教会の神権指導者となるために備えています。

わたしたち皆にとって、時満ちる最後の神権時代に生きていることを理解するのは非常に大切です。今がイエス・キリストの再臨に備える時であり、この終わりの時に、悪魔がこれまでにも増して多くの邪悪を世界に解き放つ力を持っているということを理解するのは重要です。ですから、わたしたちが祈っているのは、教会の青少年が皆、敵対する者の火の矢に耐える強さを持ち、わたしたち親と神権指導者が、そうです、羊飼いであるわたしたちが、子どもたちを助けてイエス・キリストの福音に真実かつ忠実な者になれるようにすることなのです。

この業が真実であること、この終わりの時に神権が回復されたことを証します。忠実であるならば祝福を受けられることを約束します。そして、預言者アルマの声に合わせてこう宣言します。「これらのことをあなたがたに語ってきたのは、神への義務感をあなたがたに自覚させ、あなたがたが神の御前を罪のない状態で歩めるように、またあなたがたが、かつてそれによって受け入れられた聖なる位に従って歩めるようにするためである。」(アルマ7:22)アロン神権者一人一人が神への務めを果たし、誉れをもって天の御父のみもと今帰ることができるよう祈っ.ています。イエス・キリストの御名によって、アーメン。