改訂・更新された『新約聖書セミナリー教師用手引き』

全世界のセミナリーの生徒は，次年度，新約聖書を学びます。改訂・更新された 『新約聖書セミナリー教師用手引き』 が利用できるようになりました。教師はこれを活用して，生徒の新約聖書の学習を導くことができます。

セミナリーの教師に召されている人，割り当てられている人にとって， 『新約聖書セミナリー教師用手引き』 はレッスンの準備に役立つすばらしい資料になります。各課で教える章や節をよく祈って読みながら，聖句ブロックの背景や内容の理解に役立つ，物語のあらすじや人物，場所，出来事などを，この教師用手引きを参照して調べることができます。教師用手引きは，各聖句ブロックにある教義や原則を見つけるのにも役立ちます。それに加えて，この手引きには，聖文に出てくる神聖な真理を生徒に学び，応用してもらうための方法やアプローチの仕方，活動のヒントが載っています。手引きの以下の項目は，教師がこれらのことを行うのに役立つように書かれています。

各書への導入

各書への導入には，各書の概要が記されています。特に，各書の著者と際立った特徴を説明し，内容の概要が書かれています。

聖句ブロックの紹介

聖句ブロックの紹介には，各課の聖句ブロックの背景と内容の簡単な概要が書かれています。

節のまとまりと背景の要約

聖句ブロックはしばしば，特定のトピックや行動に焦点を絞った，より小さな部分すなわち「節のまとまり（セグメント）」に分けられます。「節のまとまり（セグメント）」の表示には，それらの節のまとまりに記されている出来事や教えの簡単な要約が伴います。

レッスン内容

レッスン内容には，あなたが研究し，教える際の指針が記されています。質問，活動，引用文，図，表などを使った教え方のアイデアが提案されています。

教義と原則

教義と原則は聖文の研究によって自然と明らかになるため，生徒たちとの話し合いの中でそれらを特定し，焦点を当てることができるよう太字で強調されています。

「イエス・キリストの生涯・聖書ビデオ」

マタイ，マルコ，ルカ，ヨハネの各福音書の教え方のアイデアには， 「イエス・キリストの生涯・聖書ビデオ」 へのリンクがあります。リンクを見ると，聖文のどこでこのビデオを見せたらよいかが分かります。

注釈と背景情報

レッスンによっては，歴史的な背景，特定の概念，聖句についての理解を深めるための追加の引用と説明が，レッスンの終わりに付け加えられています。この箇所にある情報は，質問に答える準備をしたり，教えるときにさらなる洞察を加えるために使用してください。

教えるためのその他のアイデア

教えるためのその他のアイデアは，一部のレッスンの終わりに記載されています。これは，レッスン内容の本文中に示されていないか，強調されていない教義と原則を教えるための提案です。また，DVDプレゼンテーション，およびLDS.orgビデオなどの映像メディアを使用することについての提案が記載されている場合もあります。

教会指導者の写真や聖典の出来事の絵は，利用できるのであれば，教えるときに提示することのできる視覚教材です。

教え方のヒント

教え方のヒントでは，福音を教える原則と方法が説明されています。さらに良い教師になるために役立ててください。

その他のリソース

上記の教師用手引きにある項目に加えて，携帯機器のLDS.orgまたは福音ライブラリで， 「メモおよび日記」ツール を活用することにしてもよいでしょう。これらのツールは，聖典，大会説教，教会機関誌の記事，およびレッスンに印を付けるために使うことができます。レッスン中に使用するメモを追加して保存することもできます。これらのツールの使用方法に関する詳しい情報は，LDS.orgの メモと日記のヘルプ ページを参照してください。

十二使徒定員会のL・トム・ペリー長老は，新約聖書について，「救い主御自身がわたしたちの生活の中心におられるのと同様に，この神聖な書物は聖文の歴史の中心に位置するものです」と教えています（「安息日と聖餐」『リアホナ』2011年5月号，6 ）。 生徒たちは，救い主の生涯と教えを研究することにより，主のもとに来て，希望，赦し，平安，永遠の幸福を得る方法を学びます。『新約聖書セミナリー教師用手引き』 の内容と目的は，以下のことができるよう生徒を導きながら新約聖書を教えられるよう，教師を助けることです。「イエス・キリストの教えと贖いについて理解しそれに頼る。神殿の祝福を受ける資格を得る。天の御父とともに永遠の命にあずかるため，自分自身と自分の家族と周りの人々を備える。」（『福音を教え学ぶ―宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手引き』 1）