研究によって,また信仰によって

研究によって,また信仰によって:宗教教育セミナリー・インスティテュートの100年

「わたしたちの歴史はわたしたちを制限するものではなく,植物の根のようにわたしたちをつなぎ,養う,成長のために欠かせないものです。」(『研究によって,また信仰によって―宗教教育セミナリー・インスティテュートの100年』〔2015年〕,viii)ポール・V・ジョンソン長老が序文にこのように記した,新しく出版された宗教教育セミナリー・インスティテュートの歴史書『研究によって,また信仰によって―宗教教育セミナリー・インスティテュートの100年』は,現在印刷版とオンライン版で入手できます。

2015年8月4日に宗教教育セミナリー・インスティテュート衛星放送で,宗教教育セミナリー・インスティテュート教育長補佐であるグラント・C・アンダーソンが「覚え,行う」という題目の講演を行いました。その中で,彼は次のように述べています。「その歴史には,覚える価値のあることがたくさん含まれています。このために,宗教教育セミナリー・インスティテュートの歴史が記されてきたのです。……この歴史が読まれ,わたしたちが個人として,また共同で研究する際の大切なリソースとなるよう願っています。この歴史は,今日の宗教教育セミナリー・インスティテュートを作り上げた人々から学ぶのに役立ちます。わたしたちは彼らの働きを土台とし,彼らがわたしたちに残してくれた豊かな受け継ぎにあずかっています。それらの人々の多くは遠い昔に亡くなっていますが,今でも,わたしたちが未来へ向かう際に導く光としての役割を果たしてくれています。こうした人々を覚えることで,彼らの働きと行いを覚えることができるよう願っています。」(lds.org/broadcasts)

ジョンソン長老が宗教教育セミナリー・インスティテュートから一世代先輩の指導者や教師が退職したことについて深く考えたとき,「経験と歴史の倉であり,セミナリーとインスティテュートの偉大な業を達成するために理解しておくべきとても重要な情報」を失う危険性について大きな懸念を抱きました(『研究によって,また信仰によって』viii)。

このような懸念から,セミナリーとインスティテュートの最初の100年間にわたって多くの個人の働きを年代順に記録した歴史を収集し,出版することになりました。ジョンソン長老が述べるように「セミナリーやインスティテュートの真の歴史は,イエス・キリストの福音を学び,応用したときに,祝福され,守られ,導かれてきた生徒や教師の生活の中に見いだされます。」(『研究によって,また信仰によって』ix)そして,セミナリーやインスティテュートの始まりと成長の物語は,それを読んで研究する人々に積極的に影響を与えるような霊感に満ちた出来事でいっぱいです。

「この本を研究すると,先人たちの献身と愛,信仰が感じられます。わたしたちの歴史の中核を成す記述は,感動的で有益なものです。多くのテーマやチャレンジが歴史の中で何度も何度も繰り広げられていくため,なじみのある話題もあります。……

……わたしはこの歴史書の読者が先人たちとの会話のようなものを経験することを願っています。すなわち,歳月を超えて読者は先人たちの献身を感じ,彼らの経験から学び,わたしたちが奉仕する生徒たちに対する愛と決意をともに分かち合うのです。」(『研究によって,また信仰によって』ix-x

アンダーソン兄弟も次のように奨励しています。「この歴史を利用できるようになったら,皆さんに読んでほしいと思います。この歴史から学べる教訓を自分のものにしてほしいと思います。そして,何よりも,次々と明らかになるこの歴史の鎖をつなぐ強い輪になってほしいと思います。」(「覚え,行う」〔教会教育システム宗教教育者への講話,2015年8月4日〕,lds.org/broadcasts)

『研究によって,また信仰によって』(By Study and by Faith)は,英語版がLDS.orgからオンラインで入手できます。モバイル機器上の「LDS福音ライブラリー」でモバイル版を読むには,ライブラリー>レッスン>インスティテュート>『研究によって,また信仰によって―宗教教育セミナリー・インスティテュートの100年』にアクセスしてください。