「個人に目を向ける」とは何でしょうか

優先事項「個人に目を向ける」の目的を理解する。
イエス・キリスト

優先事項「個人に目を向ける」の目的は,管理者や教師が以下を行うのを助けることです。(1)レッテルや外見,行動に捉われずに,神のような者になる可能性を秘めた,個性的で尊い人物として生徒を見るというキリストのような能力を高める。(2)個人の状況が学習経験に与える影響を理解し,生徒の個々のニーズに対処するために必要な実践的スキルを身につける。(3)個人の必要を満たすために活用できるリソースに精通し,適切な場合は生徒にそのリソースを紹介する。

教師や管理者が「個人に目を向ける」能力を得ようと努めることはなぜ大切なのでしょうか。

トーマス・S・モンソン大管長はこう教えています。「人を見るとき,現在の姿ではなく,将来なれる姿を見る責任が〔わたしたちには〕あるのです。周囲の人々について,どうかこのように考えるようお願いします。」(トーマス・S・モンソン「人が将来なり得る姿を見る」 『リアホナ』2012年11月号,70)生徒がなり得る姿を見ようと努めることは,すべての生徒に長所があり,意義ある方法でクラスに貢献できることを認識する助けになります。すべての生徒が貴い存在であるという信念は「個人に目を向ける」の土台であり,この優先事項はわたしたちが救い主と同じ目で生徒を見るようチャレンジするものです。また,この優先事項により,学習に影響を及ぼす問題を個人が抱えている可能性を認識し,教師や管理者としてわたしたちがそれらの問題に対して支援するためのスキルや活用できるリソースの知識を持っていることが重要であることも分かります。

優先事項「個人に目を向ける」は,「すべての人を招く」,「学習の質を高める」,「マスター教義」の各優先事項とどのように関連しているでしょうか。

「個人に目を向ける」はそれぞれの上記優先事項に関連しています。登録しなかったり,出席が少なかったり,「学習の質を高める」の要件を満たすことが難しかったりする生徒の多くは,生活の中で困難な状況を抱えています。わたしたちがそれらの状況をよりよく理解し,違う方法で対処することができれば,生徒が成功するのをよりよく助けることができるでしょう。当然ながら個人の状況に配慮すべきですが,生徒の個人的な必要に合わせて教義を変えることはしません。そうではなく,個人の状況に合わせて教義を教える方法を変え,特定の教義的な原則にまつわる霊的な知識を身につけようとするときに個人の啓示を求めるよう生徒を励まします。

わたしは管理者または教師として,この優先事項を果たすことについてどのような役割がありますか。

この優先事項が選ばれた理由を理解することは,教える際に助けになります。それは生徒が教室にいるときによりよく助ける方法を知る助けとなるからです。この優先事項の目的の一つは,活用できるリソースについて管理者や教師が把握し,そのリソースを生徒と結びつける方法を知ることです。しかし,この優先事項を達成する取り組みにおいて,両親や神権指導者,精神医療専門家の代わりとなる必要はありません。そうではなく,これらのリソースは,あなたの手に負えない状況について生徒から聞いたときに,助けることのできる適任者を生徒に紹介するのに役立ちます。

ある生徒が問題を抱えているようですが,助けるためにどこから始めればよいか分かりません。どうすればよいでしょうか。

教師にできる最良のことは,生徒,両親,そして神権指導者を交えた会話を始めることです。最初の一歩としてよいのは,生徒と直接話すことです。時々,恥ずかしさや何と言えばよいか分からないという理由から,自分が気にかけている本人に話すのを避けてしまうことがあります。しかし,生徒が成長し,成功するのを助ける取り組みにおいて,生徒と話すことは不可欠です。そのような状況の場合,両親や神権指導者にも手を差し伸べることが大切です。この人々は自分の子供,またはワード(支部)の会員について,わたしたちが知り得る以上によく知っています。彼らは,わたしたちが個人的な状況について理解し,また生徒を助けるうえでのわたしたちの役目について知るのを助けることができます。

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