マスター教義に関するよくある質問

よくある質問

聖文を配列順に教えることに加えて,マスター教義を教えるのはなぜですか。

マスター教義がマスター聖句に取って代わったのはなぜですか。

クラスで以前と同様,マスター聖句の活動を行うことはできますか。

『マスター教義に関する基本文書』と『マスター教義モルモン書教師用資料』の違いは何ですか。両方とも必要ですか。

『マスター教義に関する基本文書』内の「霊的な知識を得る」の項と,「教義のテーマ」の項の中で話されている9つのテーマはどのような関連がありますか。

モルモン書を配列順に教えながら,さらに同時にマスター教義を教える時間をどのようにつくることができますか。

教義の鍵となる文と100のマスター教義聖句にはどのような関連がありますか。

練習課題を変更してもいいですか。

どのくらいの頻度で教義の鍵となる文とマスター教義聖句を復習する必要がありますか。

聖文を配列順に教えることに加えて,マスター教義を教えるのはなぜですか。

聖典を配列順に学ぶこととマスター教義ははっきりと異なりますが,補完し合う活動であり,いずれもセミナリーにおける生徒の経験の重要な要素となります。宗教教育セミナリー・インスティテュートの目的には以下のようにあります:「わたしたちは生徒に,聖典と預言者の言葉に見いだされるままの福音の教義と原則を教えます。」(『福音を教え学ぶ—宗教教育セミナリー・インスティテュートの教師ならびに指導者用手き』〔2012年〕,x)セミナリーにおいては,おもに,1冊の聖典を初めから終わりまで書や節の自然な流れに従って,聖典を配列順に学ぶことによって,その目的が達成されます。マスター教義は,生徒にイエス・キリストの福音の教義をテーマ別に研究する機会を提供することによって,聖典を配列順に学ぶことを補完するものです。

十二使徒定員会のボイド・K・パッカー会長(1924-2015年)は,このような教義的な研究法がきわめて効果的である理由について次のように語っています:「福音の個々の教義は,聖文の一か所ですべては説明されてはいません。あるいは,出来事の順に記されてもいません。あちらこちらから少しずつ集めなければなりません。広い区分の中に見られることもありますが,ほとんどの場合,少しずつ幾つもの章と節に分散されています。」(「偉大な幸福の計画」,『セミナリーを教える—奉仕を始める前に』68-69)トップページに戻る

マスター教義がマスター聖句に取って代わったのはなぜですか。

マスター聖句が焦点を当てたのは,生徒が100のマスター教義を見つけ,理解,応用し,暗誦することでした。これらは何年にもわたって,何千人という生徒に恩恵をもたらしてきた価値ある成果です。しかし,生徒にとって今必要なものは何かを理解し,宗教教育セミナリー・インスティテュートを導くよう召された人たちが,現在直面している問題に対処できるよう生徒をよりよく備えるにはさらに多くのことが必要であると判断したのです。

十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード長老は次のように教えています。「ほんの1世代前には,教会の若人が教会の歴史と教義,慣行についての情報を得る手段は,基本的には,教会が印刷した資料に限られていました。生徒が別の解釈に触れることはほとんどありませんでした。教会の若人は,ほとんど,外部の影響から守られた生活を送っていました。

当時の教会のカリキュラムは,善意から出たものでしたが,現在に対して生徒を備えるものではありませんでした。現在は,あらゆる観点から教会に関するあらゆる事柄についてすぐに情報が入手できる時代です。今日の生徒は,モバイル機器で,信仰を鼓舞するものだけでなく,信仰に疑問を抱かせるようなものも目にします。教会の若人の多くは,福音よりもグーグルのことをよく知っており,霊感よりもインターネットと波長が合い,信仰よりもフェイスブックに深くかかわっています。

このようなチャレンジを踏まえて,教育管理会は,最近,セミナリーで『マスター教義』と呼ばれる取り組みを承認しました。この新しい取り組みは,『マスター聖句』ですでに行われてきたことを基に,イエス・キリストを信じる生徒の信仰を築き,深めること,また福音を実践し応用する彼らの能力を増し加えることによって,彼らを強化することに焦点を当てます。生徒は,聖文と預言者の言葉を用いながら,キリストを信じる信仰をもって行動し,主の福音に関する霊的な知識と理解を身につける方法を学びます。また,同世代の人々の間やソーシャルメディア上で毎日見聞きする疑問や難題に対して,キリストの教義と福音の原則を応用する方法を学ぶ機会があります。

この取り組みは,霊感に基づく,時宜にかなったものです。これは教会の若人にすばらしい影響を及ぼすことでしょう。しかしながら,『マスター教義』と教会教育システムにおけるその他すべての学習プログラムが成功するかどうかは,教会の教師に大きく懸かっています。」(「21世紀においてCES教師に与えられている機会と責任 」〔中央幹部との夕べ,2016年2月26日〕)トップページに戻る

クラスで以前と同様,マスター聖句の活動を行うことはできますか。

「マスター教義が実施されると,わたしたちがこれまでマスター聖句について行っていたすべてのことを行う時間を取ることができなくなります。貴重な限られた授業時間を使って教義の学習と参照聖句,練習と復習の活動を集中的に行う必要があります。クラスで暗記活動を行う時間はないかもしれません。それに,これまで行っていたマスター聖句の活動には,マスター教義の精神や意図にそぐわない部分があることも確かなのです。とは言え,聖句を暗記することから生徒は祝福を受けますから,教師は,クラス以外の時間に聖句を覚えることを奨励してもよいでしょう。」(チャド・H・ウェッブ「マスター教義」)〔宗教教育セミナリー・インスティテュート衛星放送,2016年6月14日〕

『マスター教義モルモン書教師用資料』の教え方に関する勧めに従うことで,教師と生徒はマスター教義の望ましい成果を達成しやすくなります。そのほかの教え方に関するアイデアが効果的かどうかは,そういったアイデアがマスター教義の目標とする成果を達成するのにどれほど役立つか見極めることで評価することができます。トップページに戻る

『マスター教義に関する基本文書』と『マスター教義モルモン書教師用資料』の違いは何ですか。両方とも必要ですか。

はい。『マスター教義に関する基本文書』『マスター教義モルモン書教師用資料』の両方が必要です。『マスター教義に関する基本文書』は生徒を対象に用意されています。その内容は,(1)マスター教義とは何か,どのように役立つかを説明する序文(2)霊的な知識を得るための原則を教える説明,(3)9つの教義のテーマの章,(4)100のマスター教義聖句のリスト,で構成されています。『マスター教義モルモン書教師用資料』は,『マスター教義に関する基本文書』をモルモン書のセミナリーコースのなかで,どのように教えればよいかを知る助けとなる手順やレッスンの資料が記載されています。

『マスター教義に関する基本文書』内の「霊的な知識を得る」の項と,「教義のテーマ」の項の中で話されている9つのテーマはどのような関連がありますか。

「霊的な知識を得る」の項で述べられている教義は,セミナリーコースのはじめに教えられます。これらの教義は,1学年度を通して教えられていく中で, 9の教義のテーマが築かれる礎となります。そのため一年を通してこれらの教義を復習し,強調し続けることがとても重要となります。特に,「信仰をもって行動する」,「永遠の視点から概念や疑問について調べる」,「神が定められた情報源を通してさらに理解を深める」の教義は重要です。少なくとも,霊的な知識を得るの項で述べられている教義は,『マスター教義モルモン書教師用資料』に記載されている各練習課題に入るまえに,生徒と復習するようにしてください。トップページに戻る

モルモン書を配列順に教えながら,さらに同時にマスター教義を教える時間をどのようにつくることができますか。

マスター教義は,セミナリーで行われる配列順聖文教授法に取って代わるものではありません。1年度を通じて,クラスの時間から毎週約30分をマスター教義に使うようにしてください。モルモン書を配列順に従って教えながら,マスター教義を取り入れるには,定刻どおりにクラスを始め,クラス時間を効率よく用いる必要があります。

配列順レッスンに従って聖句ブロックを教える同じ日に,マスター教義を教える場合は,マスター教義を教えるために割く時間が,聖文ブロックを教えるために必要な時間を妨げないように注意してください。(例えば,5分間の「教義を理解する」セグメントは通常20分かかりません。もしそうすると,モルモン書を配列順に教えるための時間がほとんど残らなくなってしまいます。)また,ある一定の時間(例えば,レッスンの最初の5分や10分)をマスター教義に取り組み,それからクラスの残り時間で,ある特定の聖文ブロック(例えば第2ニーファイ4章)を学ぶと生徒に説明するのもよいでしょう。トップページに戻る

聖文を配列順に従って教えるレッスンと分けてマスター教義を教えるよりも,聖文ブロックの中で教義のテーマが言及されているときに,その事柄について教えることはできますか。例えばモーサヤ3章の中で救い主の贖いについて教えるときに,教義のテーマ3「イエス・キリストの贖罪」で教えられている内容について網羅していいですか。

聖文ブロックの中で言及されたときだけ,教義のテーマを教えるのはやめてください。『マスター教義に関する基本文書』に記載されている9つの教義のテーマは,配列順に従って教える聖文レッスンとは別に教えられなければなりません。あなたや生徒がマスター教義の手引きの中で学んだ事柄とある聖文ブロックについての接点に気づいたとしても,福音を学ぶにあたって,マスター教義とは一つのテーマに沿ったものであり,配列順に学んでいくものではないことを覚えておいてください。例えばモーサヤ3章を教えている際に,教義のテーマであるイエス・キリストの贖罪を教えようとすると,ベニヤミン王の広範囲な意図を見落とし,その章で教えられているそのほかの原則や教義を理解することを妨げてしまう恐れがあります。同様に,マスター教義は,セミナリーで行われる配列順聖文教授法に取って代わるものではないことを覚えておいてください。トップページに戻る

マスター教義では,暗唱はどうなりますか。

教義の学習とマスター教義聖句に集中し,実践練習と復習活動を完了するためには,マスター教義に一定のクラス時間が必要となるため,クラスで暗唱活動を行う時間は恐らくないでしょう。しかし,聖句を暗唱することで生徒は祝福を受けることができるので,クラスの時間外でマスター教義聖句を暗唱してもらってもよいでしょう。『マスター教義モルモン書教師用資料』「預言者と啓示」の項にあるマスター教義復習活動には,その方法の一例が記載されています。トップページに戻る

『モルモン書の教師用手引き』内のマスター聖句の参照があった場合はどうしたらよいですか。?

『モルモン書の教師用手引き』のいたるところに,マスター聖句についての指示が記載されています。(ただしオンラインにて英語版のみ入手可能となっている2017年改訂版の手引きを使用している場合を除きます。)これらの指示は無視してください。『マスター教義モルモン書教師用資料』が,これらの指示の差し替えとなります。トップページに戻る

教義の鍵となる文と100のマスター教義聖句にはどのような関連がありますか。

『マスター教義に関する基本文書』の中の「霊的な知識を得る」と「教義のテーマ」のセクションに含まれている教義と原則の幾つかは,マスター教義聖句によってその根拠が与えられています。これらは,教義の鍵となる文とよばれています。(『マスター教義に関する基本文書』内の序章「マスター教義について」の2a参照)生徒たちはマスター教義聖句を見つけ,印を付け,学習するよう励まされています。そうすることにより,生徒たちはそのマスター教義聖句を使って,その聖句が根拠とする教義の鍵となる文を教えたり説明したりできるようになります。生徒がこれらの聖句を覚えて見つけられるようになるように助けること,またこれらの聖句が救い主の教義をどのように教えているかを理解するように助けることは,教師であるあなたの大切な役割の一つです。

一つ一つの学習コース(旧約聖書,新約聖書,モルモン書,教義と聖約と教会歴史)には,それぞれ25のマスター教義聖句があり,全部で100の聖句があります。これらの聖句のリスト『マスター教義に関する基本文書』の巻末に記載されています。マスター教義聖句は100ありますが,その一つ一つの聖句は,『マスター教義に関する基本文書』に収められている一つの教義の鍵となる文の直接的な根拠として使われています。例えば,教義のテーマ4「回復」の中で引用されているジョセフ・スミス—歴史1:15-20は,父なる神とその御子イエス・キリストはジョセフ・スミスの祈りにこたえて御姿を現し,ジョセフを回復の預言者として召されたという真理の根拠として使われています。しかし,教義のテーマ1「神会」の「神会は,それぞれ独立した御三方,すなわち,永遠の御父とその御子イエス・キリストと聖霊によって構成されています。」という教義の鍵となる文の根拠として,同じマスター教義聖句を使うこともできます。そのため,このマスター教義聖句は,そのテーマの関連聖句としても掲載されています。トップページに戻る

練習課題を変更してもいいですか。

ほとんどのマスター教義学習経験には,生徒たちに少なくとも一つの練習課題が用意されています。この課題は通常,事例研究,ロールプレー,仮説のシナリオ,質問など,生徒が参加したり,小グループやクラス全体で話し合ったりできるもので構成されます。この課題は,今学んでいる教義の鍵となる文が今日の生活の中でどのように関係があるのかを生徒が理解するために重要です。この課題は,学んだ原則がどのように生徒を祝福し,福音に従って生活するときにどのように支えとなるかを強調します。また,どのように周りの人に福音を教えたり,相手を怖がらせたり怒らせたりしない方法で自分の信じていることを説明したりすることができるかということも強調しています。これらの練習課題(もしくはそのほかの練習課題を含む)は生徒の必要や興味関心により変更することができます。トップページに戻る

どのくらいの頻度で教義の鍵となる文とマスター教義聖句を復習する必要がありますか。

教義の鍵となる文とその根拠となるマスター教義聖句を頻繁に復習することは,生徒がその教義と聖文の聖句を学び取り入れる助けとなります。どの学習経験にも,学年を通じて学んでいる教義の鍵となる文やそれに関連するマスター教義聖句を生徒が復習するのを助けるアイデアを掲載したセクションが含まれています。「マスター教義復習」活動の目的は,以下に示すマスター教義の成果を生徒たちが達成することができるように助けることです。

  • マスター教義聖句の中で教義の鍵となる文がどのように教えられているかを知り,それらの聖句を覚えて,探せるようになる。
  • 関連するマスター教義聖句を使って,それぞれの教義の鍵となる文を明確に説明する。
  • 学んだことを日々の選択に応用したり,教義的,社会的,歴史的な問題や疑問への自分たちの回答に応用する。(『マスター教義に関する基本文書』内の序章「マスター教義について」参照)

「マスター教義復習」活動に推定時間は記載されていませんが,『マスター教義モルモン書教師用資料』の「教師への指示」の項に記載されている進度ガイドに復習活動のための割り当て時間が定められています。例えば,「霊的な知識を得る」のテーマには150分が割り当てられています。このテーマの学習経験にはおよそ80分を要するため,これに加えて,「霊的な知識を得る」に関連する原則,教義の鍵となる文およびマスター教義聖句を復習するために70分が割り当てられています。この例では,復習に当てる時間は4,5週間にわたってもよいでしょう。

教義の鍵となる文とその根拠となるマスター教義聖句に精通するように助けるため,生徒をそのほかの学習活動にも参加させるとよいでしょう。ただし,「マスター教義の復習」活動のせいで,配列順聖文教授法やマスター教義の目指す成果の影が薄くなるようなことのないように注意してください。トップページに戻る