教科課程の訓練
マスター教義の訓練


「マスター教義の訓練」『セミナリー教科課程の訓練』

「マスター教義の訓練」『セミナリー教科課程の訓練』

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学習する生徒たち

マスター教義の訓練

マスター教義の紹介

2016年,十二使徒定員会のM・ラッセル・バラード会長は,現代の青少年の生活におけるマスター教義の重要な目的と,それを実施するセミナリー教師の重要な役割について,次のように言いました。

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M・ラッセル・バラード会長

「ほんの一世代前まで,教会の若人が教会の歴史,教義,慣行に関する情報を入手する手段は,基本的に言えば,教会の印刷物に限られていました。生徒が別の解釈に触れる機会はほとんどありませんでした。ほとんどの若人は,外部の影響から守られた生活を送っていたのです。

当時のカリキュラムは,善意から出たものとは言え,今日,すなわちあらゆる観点から教会に関する文字どおりあらゆる事柄についてすぐに情報が入手できる時代に対して生徒を備えるものではありませんでした。今日の生徒たちは携帯機器上で,信仰を鼓舞するものだけでなく,信仰に疑問を抱かせるものも目にします。……

このようなチャレンジを考慮に入れたうえで,教育管理会は,最近,「マスター教義」というプログラムを承認しました。この新しいプログラムは,……イエス・キリストを信じる生徒の信仰を築き,深めること,福音を実践し,応用する彼らの能力を増し加えることによって彼らを強化することに焦点を当てます。聖文や預言者の言葉を活用しながら,生徒はキリストを信じる信仰をもって行動し,主の福音に関する霊的な知識と理解を身につける方法を学びます。また,キリストの教義と福音の原則を,同世代の人々の間で,またソーシャルメディア上で毎日見聞きする疑問や難題に応用する方法を学びます。

このプログラムは霊感に基づき,時宜にかなっています。これは教会の若人にすばらしい影響を及ぼすことでしょう。しかし,マスター教義が成功するかどうかは,CESにおけるすべての学習プログラムと同様,大いに,皆さんの働きにかかっています。」M・ラッセル・バラード「21世紀においてCES教師に与えられている機会と責任」(中央幹部との夕べ,2016年2月26日 broadcasts.ChurchofJesusChrist.org)

  • バラード会長の言葉の中で,印象に残ったのはどれですか。

  • イエス・キリストを信じる信仰を強めるために,現代の青少年を過去の世代とは異なる方法で備える必要があるのは,なぜだと思いますか。

教科課程の中での「マスター教義」

教師用手引きには,マスター教義の学習活動が毎週あります。これは,生徒がマスター教義の成果を達成できるようにするためです。この成果とは,生徒が以下に挙げるようなことができるようになることです:

  • 霊的な知識を得るための神の原則を学び,応用する。

  • マスター教義聖句と,マスター教義聖句が教えるイエス・キリストの福音の教義に精通する。

所定のマスター教義聖句と,そのマスター教義聖句が教えているイエス・キリストの福音の教義に精通することによって,生徒は次の事柄ができるようになります:

  • マスター教義聖句の中で教えられている教義を知り,理解する。

  • 関連するマスター教義聖句を使って,教義を明確に説明する。

  • イエス・キリストの福音の教義と霊的な知識を得るための原則を,日々の選択において,また教義的,個人的,社会的,歴史的な問題や疑問に対処するときに応用する。

  • マスター教義聖句の場所を覚え,重要語句を暗記する。

「霊的な知識を得る」のレッスン

「霊的な知識を得る」の第1部,第2部,第3部を教えることによって,霊的な知識を得るための原則を生徒に紹介することができます。新学年が始まるころに,セミナリーで必ずこの3つのレッスンを教えてください。これらのレッスンでは,ほかのマスター教義のレッスンの土台となる原則を教えます。霊的な知識を得るためのレッスンは,毎年セミナリーで教えるべきです。霊的な知識を得るための原則を,各部で一つずつ,生徒に紹介します。

  • 第1部:信仰をもって行動する

  • 第2部:永遠の視点から疑問や問題について調べる

  • 第3部:神が定められた情報源を通してさらに理解を深める

マスター教義聖句のレッスン

それぞれのマスター教義聖句には,関連する二つのレッスンがあります。背景のレッスンと,マスター教義のレッスンです。これら二つのレッスンはともに,マスター教義の成果に集中したものです。

背景のレッスンでは,マスター教義聖句を聖句ブロックの文脈の中で紹介します。生徒はその聖句が教えている教義を知って理解できるように,十分な時間をかけて研究するべきです。これは,その次に行われるマスター教義聖句のレッスンで生徒が教義を説明し,活用できるようになるための準備になります。

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chart of contextual lesson and doctrinal mastery passage lesson

マスター教義聖句のレッスンでは,生徒がマスター教義聖句を使って教義を説明する機会が用意されています。またこれは,聖句の場所と重要語句を暗記する機会にもなります。また,聖句全体を暗記するよう生徒に勧めてもよいでしょう。生徒が教義を説明し,聖句の場所と重要語句を暗記できるよう助けることは,マスター教義の重要な成果です。これらの学習活動に多くの時間を割く必要はありませんが,優先的に行うことは大切です。

マスター教義聖句の課では,「応用の実践」のセクションに時間をかけてください。「応用の実践」のセクションはどれも,霊的な知識を得るための原則を生徒に復習してもらう活動から始まります。生徒はこれらの原則を,自信を持って使えるようになるために,定期的に復習するべきです。一人か二人の生徒が原則をよく知っているからといって,生徒全員が知っていると思い込まないように注意してください。

霊的な知識を得るための原則を復習した後,生徒には,真の教義を正しく理解していることでより対応できるであろう質問や状況を扱ったシナリオが提示されます。生徒は,マスター教義聖句で教えられている教義や,霊的な知識を得るための原則を応用して,この質問に答えたり,シナリオの状況に対応したりする練習をすることができます。

生徒の必要に合わせるために,状況に応じてシナリオや提案されている質問,そのほかの学習活動を調整してください。どのように調整するのであれ,生徒が教義と,霊的な知識を得るための原則を,現実に起こりうる状況で実践する練習をする機会になるようにしてください。

さらに,どのマスター教義のレッスンにも,クラスで数日後に行う復習活動の提案が,最後にあります。この復習活動の目的は,生徒がそれぞれのマスター教義聖句の場所と重要語句を暗記できるようにすることです。

マスター教義の復習

『わたしに従ってきなさい』の進度予定表にある週ごとの聖句ブロックには,マスター教義聖句が含まれていない週もあります。生徒が,毎週,マスター教義の学習ができるように,教師用手引き,生徒用資料,オンラインセミナリーの教科課程では,そのような週には,5つあるレッスンの一つがマスター教義の復習のレッスンになっています。そのレッスンは,生徒が聖句の場所と重要語句を暗記し,教義を理解して応用することができるようにする構成になっています。

学校のスケジュールのためにマスター教義聖句のレッスンができなかった場合,またはできないことが分かっている場合には,マスター教義の復習の代わりに,それらのレッスンを行ってください。マスター教義聖句のレッスンに対応する背景のレッスンも,その週のほかのレッスンと入れ替えて行う必要があります。コーディネーターまたはプログラム管理者から与えられた地元の学習進度ガイドを見て,学校のスケジュールのためにできなかったマスター教義のレッスンをいつ教えたらよいか,確認してください。

マスター教義を効果的に教えるスキル

以下の訓練では,生徒がマスター教義を習得するのに役立つスキルを教えます。各訓練では,(1)スキルの説明と定義を行い,(2)そのスキルの使い方の模範例を見せて練習してもらい,(3)そのスキルを分析してよく考える機会を与え,(4)そのスキルをレッスンに取り入れるよう勧めます。

マスター教義の活動を行う理由を説明する。

説明:

マスター教義の活動を行う理由を伝えることによって,活動に参加しようという意欲を生徒たちに持ってもらうことができるようになります。また,その活動の大切さについて生徒が聖霊から教えていただけるようにすることもできます。クラスで何を行うかを説明した後,その活動を行う理由を一つか二つ伝えて,生徒にその活動の価値を理解してもらえるようにします。

模範例:

「クラスの皆さん,これから数分間,ルカ2:10-12から学べる,イエス・キリストは世の救い主であられるという教義を説明します。この教義を学ぶ一つの理由は,なぜイエス・キリストが自分たちにとって大切なのかと尋ねられたら,自信を持って答えられるようにするためです。」

やってみる:

以下の空欄を埋めてください。

  1. 「では皆さん,マスター教義聖句の場所と重要語句を暗記する活動をしましょう。これを暗記する努力をしている理由の一つは……ためです。」

  2. 「これから数分間,霊的な知識を得るための原則を幾つか復習します。これらの原則を知っていると,……ための助けになります。」

  3. 「霊的な知識を得るための3つの原則を使う練習をします。この3つの原則を使うと,……ことができます。」

分析する:

マスター教義の活動を行う理由を説明する練習をしていて,あなたは何を学びましたか。

取り入れる:

マスター教義の各活動を準備する際には,その活動が生徒にとって価値がある理由を,少なくとも一つ書き出してください。

霊的な知識を得るための原則を,生徒に復習してもらいます。

説明:

霊的な知識を得るための原則をクラスで定期的に復習するならば,生徒はそれを思い出して必要なときに使えるよう,聖霊に助けていただけるようになります。原則の復習は,シナリオを提示する前に行ってもらっても,シナリオに取り組んでいる間に行ってもらうように勧めてもよいでしょう。復習してもらう方法には,少なくとも一つの原則を復習する機会を与えたり,時間を決めて原則を復習するよう指示したり,学んだことを発表する機会を与えたりするなどの方法があります。これを行うことにより,生徒たちは学んだ原則を実践練習でうまく活用することができるようになります。

模範例:

霊的な知識を得るための原則を『マスター教義に関する基本文書』で復習するために,生徒に3人一組になってもらいます。グループごとに,異なる原則を復習してもらいます。

3-4分時間を取り,その原則について読んで,難しい問題を抱えている人や大変な状況にある人をその原則を使って助ける方法をグループの人たちに話せるよう準備してもらいます。

やってみる:

  1. 霊的な知識を得るための原則を一つ復習するよう一人一人の生徒に勧める言葉を,書き出してください。

  2. その勧めを同僚や家族,友人にする練習をしてください。

分析する:

その練習をして,霊的な知識を得るための原則を復習するようはっきりと意図的に勧めることの大切さについて,どんなことが分かりましたか。

取り入れる:

霊的な知識を得るための原則を復習するよう生徒に常に勧める計画を書いてください。

霊的な知識を得るための3つの原則が,難しい問題を抱えている人や大変な状況にある人にとってどのような助けとなるかを生徒に言葉で表現してもらえるような質問をする。

説明:

生徒が霊的な知識を得るための原則を復習し,練習用のシナリオを読んだ後,その状況でどの原則が助けになるかを言葉で表現してもらえるような質問をします。以下のような質問をしてください:

  1. 自由回答形式の質問。

  2. 霊的な知識を得るための3つの原則全部について生徒に考えさせるような質問。

  3. 考えていることや感じていることを生徒に発表してもらえるような質問。

生徒たちは,質問の答えを考えることを通して,生活の中で疑問を感じたときや何らかの状況に陥ったときに信仰をもって向き合う備えができるようになります。

模範例:

生徒には,すでに霊的な知識を得るための原則を復習し,シナリオを研究しておいてもらいます。

  • このシナリオの状況では,霊的な知識を得るためのどの原則が助けになるでしょうか,また,それはなぜでしょうか。

  • このシナリオに出てくるような疑問を感じたときに,その原則はどのような助けになるでしょうか。

  • その原則は,ほかにどんな助けとなると思いますか。

  • 霊的な知識を得るための別の原則は,その状況でどのような役立つでしょうか。

やってみる:

生徒には,すでに霊的な知識を得るための原則を復習し,シナリオを研究しておいてもらいます。

  1. 次の活動をほかの人と一緒に行います。一人は教師で,もう一人はその生徒です。生徒は,次のシナリオを読み,深く考える作業を終えたところです。教師はその生徒に模範例にある質問をして,生徒に答えてもらいます。

    宗教をもっていない友人の一人が最近,公園で一組の宣教師が何人かの人たちと話しているのを見ました。その友人はあなたにこう尋ねました。「なぜ君の教会の宣教師たちは,出かけて行って,イエスについて教えを説いているのかな。自分の信じていることを人に押し付けているように見えるんだけど。そのままで幸せなのに,なぜ,そっとしておいてくれないのかなあ。」

  2. 5分間時間を取って,霊的な知識を得るための3つの原則が,生徒やほかの人たちが難しい問題を抱えている場合や大変な状況にある場合にどのような助けになるかを生徒に言葉で表現してもらえるような質問を,さらに書き出します。

分析する:

自分やほかの人が難しい問題を抱えている場合や大変な状況にある場合に,霊的な知識を得るための原則がどのような助けになるかを生徒が言葉で表現すると,生徒の生活にどのようなことが起こるでしょうか。

取り入れる:

霊的な知識を得るための原則が,自分やほかの人が難しい問題を抱えている場合や大変な状況にある場合にどのような助けになるかを生徒が言葉で表現するのを助けるために,あなたには何ができるでしょうか。

まとめ

マスター教義を4年間練習した生徒が,質問にどう答え,問題にどのように対処できるようになっているか,想像してみてください。最初のうちは,霊的な知識を得るための原則と教義を現実の状況に応用するのに,生徒は教師の皆さんの助けを多く必要とするでしょう。しかし,マスター教義を続けてクラスで実践し,定期的に練習の機会を設けていけば,生徒は,霊的な知識を得るための原則や教義を応用することがごく自然にできるようになっていくでしょう。これは,生徒を助けて,イエス・キリストとその教義の岩の上にしっかりと基を築けるようにするために皆さんにできることの一つです。どうか,生徒がマスター教義の成果を達成できるよう,あなたにできることをすべて行って助けてください。

事例研究

マスター教義に関するハンナの経験と,それによって彼女の生活にもたらされた祝福

ハンナは,セミナリー1年目の生徒です。その年の初めのころのレッスンで,マスター教義と,霊的な知識を得るための原則を紹介されました。その晩,「今日は,セミナリーで何を勉強したの?」と母親から聞かれて,ハンナは答えました。「マスター教義について話し合ったわ。」すると母親は言いました。「マスター教義って,何?」

「よく分からない。決められた聖句を,幾つか学ぶんだって。霊的な真理を学ぶ方法について話したけれど,わたし,説明できない。」

最初のマスター教義聖句のレッスンで,ハンナのクラスでは時間を取って,霊的な知識を得るための原則を復習しました。教師がクラスの生徒に,原則を要約するように言ったとき,ハンナは自分にそれができるか,ちょっと分かりませんでした。クラスメイトの一人が手を挙げて,霊的な知識を得るための原則を上手にまとめてくれたときには,うれしくなりました。このクラスメイトの要約を聞いて,ハンナは自分の理解が深まったような気がしました。

学期の終わりに,ハンナはマスター教義の理解度調査のテストを受けました。彼女はそこで,霊的な知識を得るための原則を要約し,それらを自分の生活に応用したときのことを分かち合うように求められました。要約はうまくできたと思いましたが,しかし,それを応用したときのことは思い出せませんでした。実のところ彼女は,原則が何かは分かっていましたが,自分の生活に応用できるようになるには,もう少し練習が必要だと思っていたのです。

ハンナはその後も,毎週,セミナリーでマスター教義を学びました。彼女はレッスンが好きで,いろいろなシナリオに取り組むのを楽しんでいました。それは,霊的な知識を得るための原則を応用する練習をするのに役立ちました。ハンナは,マスター教義聖句の場所と重要語句が暗記できるようになっていくにつれ,聖文を理解して説明する力が自分についてきたという自信が深まりました。それに,マスター教義を習得する努力をしていることを天の御父が喜んでおられるという,穏やかな確信がありました。ハンナはその努力を続けたいと思ったので,セミナリーのクラス以外でも,マスター教義アプリを使って聖句を暗記する時間を取っていました。

セミナリーの2年目には,ハンナは霊的な知識を得るための原則が,以前にも増してよく分かるようになってきました。応用練習のシナリオにもだんだんと慣れてきましたが,それでもまだ自分だけで完全に対応できる自信はありませんでした。教師やクラスメイトの助けがあることに,とても感謝していました。彼女は続けて,聖句の場所と重要語句の暗記に努めました。彼女は,聖句で教えられている教義を説明できる自信を,さらに深めていきました。マスター教義聖句が家族の福音研究や教会の話し合いに出てくると,ハンナは自信をもって話し合いに加わり,そうするときに主の愛を感じました。

セミナリー3年目でマスター教義を学んでいたとき,ハンナは,霊的な知識を得るための原則を実践する力が自分に相当ついてきていることに気づきました。知り合いから教会について質問されたときに,自分の知っていることに基づいて信仰をもって行動し,神が定められた情報源を使ってさらに情報を探したのです。しかしまだ,様々な疑問や問題を永遠の観点から見直すことが完全にはできていないと感じていました。この点でもっと練習が必要なことは,明らかでした。

ハンナはセミナリー最後の年も,マスター教義のレッスンをとても楽しみました。霊的な知識を得るための原則を使う練習では,自分がクラスメイトを助けられると思いました。初めは自分にとって大変だったことを思い出すと,クラスメイトの練習や成長を助けたくてたまらなくなったのです。しかも,教義を説明する自信がますますついてきていましたし,暗記しているためにいろいろな聖句が引用できることに,喜びを感じていました。問題を見直し,永遠の視点から見る力は向上していました。

卒業後,ハンナは真剣な信仰の試しに直面しました。自分が愛し信頼していた人が,イエス・キリストと主の回復された教会を信じる彼女の信仰とは違う意見を唱えたのです。最初,ハンナはその意見に,衝撃を受けました。しかし,祈りの気持ちでこの件について考えると,セミナリーのマスター教義で学んだことが思い出され,御霊が安らかな気持ちを与えてくれるのを感じました。彼女は信仰をもって行動し,永遠の観点から問題を見て,神が定められた情報源を用いて理解を深めることができたのです。暗記した聖句も,たくさん心に浮かびました。多くの研究を重ねて祈りをささげた後,彼女は自分が知識や答えを受けてきたことと,証が強くなったことに,平安と心地よさを感じました。

ハンナは,セミナリーでマスター教義を学ぶことができたことに感謝しました。自分の信仰が今後攻撃されることがあってもそれを乗り越えることができる,という自信を得る助けになったからです。

  • あなたの教えている生徒は,ハンナのような経験をしていると思いますか。それはどのような経験でしょうか。

  • 生徒にマスター教義を教えるときに役立つ,どのようなことを,この例から学ぶことができますか。