ネルソン大管長は,1924年9月9日マリオン・C・ネルソン,エドナ・アンダーソン・ネルソン夫妻のもとに生まれました。妻ダンツェル・ホワイトとの間に10人の子供がいます。ネルソン姉妹は2005年2月に亡くなりました。2006年4月にウェンディー・L・ワトソンと結婚しました。
教会の長としての奉仕に先立って,ネルソン大管長は2015年7月15日以来,十二使徒定員会会長として奉仕してきました。十二使徒定員会の会員としては,1984年4月7日から奉仕してきました。
世界的に名高い外科医であり医学研究者であったネルソン医師は,学士号と修士号をユタ大学で取得しました(1945, 47)。Phi Beta Kappa,Alpha Omega Alphaなどの名誉ある優等学生友の会に名を連ねています。ボストンのマサチューセッツ総合病院とミネソタ大学で外科医の研修を受け,1954年に博士号を取得しました。また1970年にはブリガム・ヤング大学から科学博士の名誉学位,1989年にはユタ州立大学から医学博士号,1994年にはスノーカレッジから人文学博士号を,それぞれ授与されました。
外科の特任教授,ユタ大学における胸部外科研修医のディレクター,ソルトレーク・シティーにあるLDS病院の胸部外科主任として専門的な勤めを果たしました。
ネルソン長老は,中央幹部として召される前,多くの本を出版し,医学教本の章を多数執筆し,専門医として合衆国中,また多くの国々を訪れ,講演を行いました。たくさんの賞や名誉が与えられました。ユタ大学では優秀同窓生賞,アメリカ心臓協会からは黄金の心臓賞,また同協会から国際的な奉仕に対する表彰状,アメリカン・アカデミー・オブ・アチーブメント(青少年を教育し啓発する協会)からゴールデンプレート賞が贈られました。また,中華人民共和国内の3つの大学から名誉教授の称号を与えられました。
ネルソン博士は,血管外科学会の会長,またアメリカ胸部外科理事会のディレクター,アメリカ心臓協会の胸部心臓血管外科委員会の主任,ユタ州医科学会の会長を務めてきました。
『フーズ・フー・イン・ザ・ワールド』(“Who’s Who in the World”)『フーズ・フー・イン・アメリカ』(“Who’s Who in America”)『フーズ・フー・イン・レリジョン』(“Who’s Who in Religion”)(訳注―米国のNew Communications Inc.による著名人の略歴を掲載した年鑑の紳士録)に名前が載っています。
ネルソン長老は教会で数え切れないほどの責任を果たしてきました。1964年からボネビルステークのステーク会長を務め,1971年6月に中央日曜学校の会長の召しを受けるまでその任に当たりました。十二使徒定員会に召される前,ユタ州カーンズ地区の地区代表として奉仕していました。以前はブリガム・ヤング大学の地区代表としても奉仕しました。