福音を広めるうえでのチャレンジの一つに言語の壁があります。それは，人生のその他の場面においてもチャレンジとなるものです。
バベルの塔の時代まではだれもが同じ言語を話していたと，聖文に記されています。それこそ，主が言語を「乱された」と言われる時代であり，主が意図的に互いの意思疎通を困難なものとされたのは，人々の不従順さゆえでした。1それ以来，人々は世界中に広がり，様々な言語が発達していきました。
今日，世界でどのくらいの言語が話されているか，当てられますか？なるほど……恐らく皆さんは低く見積もっていますね。
答えを知りたいですか？
なんと，約7,000言語です！
そう，今日の世界に暮らす77億もの人々は，約7,000におよぶ言語をそれぞれ話しているのです。それらのうちの幾らかは，少数の人々しか話せない言語であり，上位25の言語（英語，標準中国語，ヒンディー語，スペイン語，フランス語，アラビア語など）を話す人々が，世界人口のおよそ半数を占めています。それでもなお，残りの何十億という人々が，その他6,975種を超える言語を話しているのです。
教会は，各資料をできるだけ多くの言語に翻訳しようと熱心に働いています。外国語を話せるように宣教師を教えるのは，全世界に福音を携えていく道を開くためにほかなりません。それでも，あらゆる人が同じ言語を話すならば，伝道活動はずっと容易になるでしょう！
そうです，ゼパニヤが来るべき日を預言しています。「その時〔主〕はもろもろの民に清きくちびるを与え，〔わたしたち皆〕に主の名を呼ばせ，心を一つにして主に仕えさせる。」（ゼパニヤ3：9）
この「清きくちびる」〔訳注：英語では“pure language”（清き言語）〕とは何であり，どのようにして皆がその言語を学ぶのでしょうか。詳細は謎に包まれています。しかし，それまでの間，わたしたちは聖霊と異言の賜物による助けを受けて，言語の壁に橋を架けるべく，働き続けるのです。天の御父は御自分の子供たちを一人残らず理解しておられます—いつの日かわたしたちも皆，互いを理解し合うことでしょう。