1041Nと702iワイヤレスアクセスポイントの設定

最終更新:2020年1月7日11時40分

施設管理グループは,ワイヤレスアクセスポイントの購入と設置に関する責任を負っています。ただし,経験豊かな技術支援スペシャリストに設置を委任することができます。集会所にCisco 1041Nか702iワイヤレスアクセスポイントを設置するために,以下の手順を用いてください。

注――1041Nと702iワイヤレスアクセスポイントは,集会所ファイアウォールに接続されている場合,またはファイアウォールに接続されているスイッチに接続されている場合にのみ適切に作動します。

指示

  1. パワーインジェクターは,ファイアウォールまたはファイアウォールに接続されているスイッチに近い電源に差し込んでください。
  2. ネットワークケーブルは,「TO SWITCH」のラベルが貼ってあるパワーインジェクター・ポートから,ファイアウォールまたはファイアウォールに接続されているスイッチにつないでください。
  3. 別のネットワークケーブルを,「TO AP」のラベルが貼ってあるパワーインジェクター・ポートから,「ETHERNET」というラベルが貼ってある1041Nか702iワイヤレスアクセスポイントにつないでください。
  4. 1041Nや702iは,丸い側面が下を向くよう水平に設置してください。壊される懸念がない場合は,1041Nや702iを天井に下向きに取り付けることが推奨されます。1041Nや702iを屋根裏に取り付ける場合,屋根裏の床よりも最低30センチ上に設置した棚の裏側に取り付けてください。1041Nや702iを,金属によってワイヤレス信号が阻害されるような場所に設置しないでください。
  5. あなたの国のワイヤレス通信に関するすべての規則に準拠していることを確認してください。

適切に接続された場合,1041Nや702iは自動的に設定されます。黄色や赤以外の色のLEDライトが点灯することで,アクセスポイントに接続成功したことを知ることができます。Getting Started Guide: Cisco Aironet 1040 Series Access Points(はじめに読むガイド:Cisco Aironet 1040シリーズアクセスポイント)では,1041NのLEDライトの意味が説明されています。Getting Started Guide: Cisco Aironet 1040 Series Access Points(はじめに読むガイド:Cisco Aironet 700シリーズアクセスポイント)では,702iのLEDライトの意味が説明されています。適切なアクセスポイントを設置し設定するために,上記で参照されたCiscoの資料で詳細な手順を学ぶ必要があります。ほとんどの場合,設定は25分以内で完了しますが,ときには2時間以上かかる場合もあります。

便利な場所でアクセスポイントの設定を行い,その後集会所の設置場所に移すとよいでしょう(取り付け後に必ずテストしてください)。リンクスピードが約54 Mb/s以上であれば,良好と判断できます。理論的には100名以上のクライアントをワイヤレスアクセスポイントに収容できますが,ユーザーエクスペリエンスの向上のためには,25名以下の同時接続を計画するとよいでしょう。アクセスポイントへのすべての接続には,何らかのネットワークの上限があります。もし複数の人が同時にビデオをストリーミングしたりアプリを更新したりすると,利用可能な帯域幅のほとんどをその人々が使うことになり,そのほかのユーザーのネットワークパフォーマンスを著しく落とすことになります。教会では恐らくコンピューターやタブレット,Wi-Fi携帯電話を同時に使う必要性はないだろうということを,度々思い起こさせる必要があるかもしれません。

Google Playからダウンロード可能な,Androidデバイス向けの無料のWifi分析アプリを使うことで,ワイヤレス信号の強度をグラフで見ることができます。「Channel graph」ビューでは,それぞれのWi-Fi周波数チャンネルの名前(SSID)と信号強度がグラフで表示されます。「AP list」ビューでは,すべての利用可能なアクセスポイントのWi-Fi信号強度とチャンネル番号が表示されます。画面の上にあるチェックマークをタップすることで,IPアドレス,リンクスピード,Androidデバイスに現在接続しているアクセスポイントのほかの情報(DHCPリース期間の情報を含む)などが表示されます。教会のDHCPネットワークでは,リース期間は30分(1800秒)に設定されています。DHCPクライアントは,リース期間の半分,すなわち15分(900秒)を超えると,リースを更新することに注意してください。

トラブルシューティング

適切にプラグを差し込んでから24時間経っても1041Nや702iが正しく作動しない場合は,以下の解決策が考えられます:

  1. パワーインジェクタを直接集会所ファイアウォールに接続する(パワーインジェクターの「TO SWITCH」ポートから,ファイアウォールのパブリックゾーンLANポート,具体的にはLANポート0か1のいずれかに接続)。有効化されている場合は,ファイアウォールのPoEポートを使ってもよいでしょう。
  2. パワーインジェクタの電源を入れ直す(電源ケーブルのプラグを数秒間抜いてからまた入れ直す)。PoE接続の場合は,イーサネットケーブルを抜いてからまた入れ直す。
  3. インターネット・サービスプロバイダーに問い合わせて,UDPポート5246と 5247がブロックされていないか確認する。
  4. ほかのオプションでも作動しない場合は,グローバル・サービスセンター(GSC)に連絡する。