集会所テクノロジーに関する方針

最終更新:2020年1月7日11時40分

1. 方針の情報源および参照箇所

1.1 この方針は,集会所テクノロジー委員会,情報通信サービス方針委員会,集会所施設部,および管理ビショップリックによって確認および承認されました。この方針に関するお問い合わせは,教会本部の情報通信サービス部にある集会所テクノロジー調整チームあてにお願い致します。

1.2 『手引き 第1部――ステーク会長およびビショップ』の13.2,13.3,17.1,および『手引き 第2部――教会の管理運営』の17.2,18.3,21.1,21.2の項も参照してください。

1.3 集会所テクノロジーの役割と責任も参照してください

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2. 範囲

2.1 全世界――この文書で定義されている集会所テクノロジーの方針は,特に明記しない限り全世界のすべての集会所に適用します。

2.2 召し――ワードやステークの召しが参照される場合,支部や地方部の同様の召しにも同じ役割や責任が適用されます。

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3.定義と頭字語

3.1 教会のコンピューター――教会の資金で購入し,ステーク会長会の指示の下に設置され,教会の標準に添って管理されるあらゆるコンピューター。教会のコンピューターには書記用コンピューターやその他の福音に関連した目的のために使用されるものを含めてもかまいません。

3.2 施設管理グループ (FMグループ)――施設マネージャー (FM)の指揮下にある教会職員のグループで,通常いくつかのステークにまたがる複数の集会所を管理します。教会の建物と資産を維持するために,おもにステーク会長と施設代表とともに働きます。

3.3 情報通信サービス部(ICS)――世界中の教会に技術支援サービスを提供する役割を担っている教会の部署。

3.4 集会所施設部(MFD)――世界中の教会施設を提供する役割を担っている教会の部署。

3.5 集会所テクノロジー委員会――集会所の技術支援に影響を及ぼす教会のすべての主要部署を代表する,教会本部の委員会。

3.6 集会所テクノロジー調整チーム――集会所テクノロジーに関連する通信,訓練,方針を調整する役割を担っている情報通信サービスの職員。

3.7 会員・指導者サービス(MLS)――会員記録およびユニットの財務情報や会員の献金情報を管理したり,報告書を印刷したりするために使用する書記用コンピューター上のソフトウェア。同様の機能はLDS.orgで利用可能になります

3.8 施設代表(PFR)――施設マネージャーやステーク技術支援スペシャ リストとともに,建物に必要なものを調整するよう割り当てられた高等評議会の一員。

3.9ステーク技術支援スペシャ リスト(STS)――集会所の製品,サービス,および方針に関する技術支援を,神権指導者,教師,正式な家族歴史センター,および伝道本部に対して提供するよう,ステークによって召された一人もしくは複数の書記。

3.10第三者ソフトウェア――教会によって作成されていない,あるいは教会のコンピューターでの使用が承認されていない任意のコンピュータソフトウェアプログラム。

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4.コンピューター,コンピューターの画面,およびプリンター

4.1 資金調達

4.1.1 新しい建物の建設――集会所標準計画の一部として新しい建物の建設に含まれているコンピューター,コンピューターの画面,およびプリンターは,建設計画の資金から支払われます。その後は,それらはMFD標準計画に準拠してFMグループにより修理,アップグレード,交換されます。

4.1.2 FMからの提供機器―― MFDの指示によれば,FMグループは追加のコンピューター,コンピューターの画面,およびプリンターを提供してもかまいません。これらの機器の維持管理,アップグレード,交換の費用は,MFDの標準計画に従い,FMグループの負担となります。

4.1.3 地元ユニットからの提供機器――地元ユニットの予算はコンピューターを購入することには使えません(『手引き 第1部――教会の管理運営』14.7.2)。これに対しての例外は,ウェブキャスティングを行う場合に,ステーク会長の指示があるときです(第7章参照)。新しい建物の建設の一部として提供されていないか,FMグループから提供されていない機器の修理,アップグレード,交換の費用は,地元ユニットの負担となります。

4.2 一覧表

4.2.1 FMグループは新しい建物の建設に含まれている,または後にFMグループが提供するすべてのコンピューター機器の一覧表を作成します。

4.2.2 地元ユニットは地元ユニットの予算の例外として購入したコンピューター機器の一覧表を作成します。

4.3 アクセス管理

4.3.1 MLSやLDSツールにアクセスするためのユーザー名を共用してはなりません。

4.3.2 MLSやLDSツールにアクセスするためのパスワードを共用してはなりません。

4.4 適切な使用

4.4.1 MLSがインストールされているコンピューターは,ステーク会長が承認した,認可された福音に関連した目的にのみ使用できます。

4.4.2 ワードおよびステークの書記はMLSがインストールされているコンピューターの使用について優先権があります。

4.4.3 書記用ではないコンピューターは福音に関連する目的にのみ使用してください。福音に関連する目的の例としては,レッスンの準備,伝道活動,家族歴史活動,宗教セミナリー・インスティテュート,就職支援があります。

4.4.4 教会のコンピューターの使用についてプライバシーを期待してはなりません。

4.5 寄贈されたコンピューター

4.5.1 正式な家族歴史センターで寄贈されたコンピューターを使用してはなりません。

4.5.2 寄贈されたコンピューターにMLSをインストールしてはなりません。

4.6 MLSソフトウェア

4.6.1 自宅のコンピューターにMLSソフトウェアをインストールすることは禁じられています。

4.6.2 MLSのソースコードを改ざんすることは禁じられています。

4.7 MLSを開いているときにコンピューター上で日付と時間のシステム設定を変更してはなりません。

4.8 MLSのデータおよび会員記録情報

4.8.1 会員,献金,金融取引についての情報は内密事項であり,不正な開示から保護しなければなりません。

4.8.2 MLSデータ,データベーステーブル,またはスキーマを第三者ソフトウェアの作成のため,あるいは作成を支援するために使用したり共用したりしてはなりません。

4.8.3 第三者ソフトウェアでMLSのデータおよび会員記録情報を使用することは禁じられています。

4.8.4 MLSまたは会員情報に関連したデータを保存あるいはバックアップするためにクラウドベースのサービスを使用することは禁じられています。

4.9 教会のコンピューターへの遠隔アクセスは,次のすべてに該当する場合を除いて,明確に禁止されています――

4.9.1 正式な教会のサポート職員またはステーク会長の指示の下でステーク技術支援スペシャ リスト,ステーク書記,またはステーク会長会の一員によって行われる場合。

4.9.2 教会のコンピューターが適切に機能していることを確認するためか,システムを利用する人を助けるために使用する場合。

4.9.3 MLSにデータを入力するのに使用したり,機密情報にアクセスするのに使用したりしない場合。

4.9.4 使用されるソフトウェアが適切に許可されている場合。

4.9.5 使用されるソフトウェアが教会購買部によって承認されている場合。

4.9.6 ソフトウェアが標準に基づいた暗号化(AES-128またはそれ以上)を利用するように設定されている場合。

4.10 紙とトナーはワードとステークの予算で購入します。

4.11 コンピューターとプリンターの交換

4.11.1 いかなる教会のコンピューターも破棄する前に,ハードドライブを完全に消去しなければなりません

4.12 ワードやステークとの間で書記用コンピューターを共有するにはステーク会長の承認があれば許可されます。

4.13 ソフトウェア

4.13.1 MLSを使用する権限を与えられた各ワードまたはステークは,最新版のソフトウェアを使用していることを確認しなくてはなりません。

4.13.2 教会のコンピューターには教会で承認され,認定されたソフトウェアのみがインストールを許可されます。

4.13.3 教会から支給されるデスクトップ・マネージメントデスクトップ・セキュリ ティーをすべての教会のコンピューターにインストールする必要があります。

4.14 サージプロテクターと無停電電源装置(UPS)

4.14.1 教会所有のコンピューター,プリンター,およびコピー機はサージプロテクターで保護する必要があります。

4.14.2 サージプロテクターの費用はFMの予算を使って支払います。

4.14.3 UPSが例外的な状況で必要かどうか,FMが判断します。必要性があるかどうかを判断する際にICSと相談するとよいでしょう。必要であれば,FMがUPSを購入しインストールしてください。

4.15 盗難や破壊行為はすぐにFMグループに報告する必要があります。

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5.インターネット

5.1 適切な使用

5.1.1 インターネットは,ステーク会長の指示の下,教会の使命を支援する目的のために集会所で認可されています。

5.1.2 集会所インターネットの使用についてプライバシーを期待してはなりません。

5.1.3 インターネット使用について乱用があれば,教会本部からステーク会長に連絡があるでしょう。

5.2 ファイアウォール

5.2.1 インターネットにアクセスできるすべての集会所においては,承認された方法で設定され教会によって集中管理される。,承認済みの集会所ファイアウォールが必要です。

5.2.2 集会所ファイアウォールの設定を変更したり見たりすることは禁じられています。

5.2.3 教会が提供するインターネットに接続するすべてのコンピューターとその他の機器は集会所ファイアウォールを介して接続しなければなりません。集会所のファイアウォールはコンテンツの適切なフィルタリングを可能にします。

5.2.4 集会所ファイアウォールおよびISPモデムは,鍵のかかった部屋やアクセスが制限されたキャビネットに保護する必要があります。鍵のかかったキャビネットに安全に保管しないかぎり,この目的のために書記室および教会の事務室は使えません。

5.3 ネットワークインフラ

5.3.1 ネットワークの差し込み口や無線アクセスポイントは,予算が許せば,MFDの標準計画に従ってFMグループの指示の下にインストールされます。

5.4 無線アクセスポイント

5.4.1 すべての無線アクセスポイントは教会が承認したファイヤーウォールに接続しなければなりません。

5.4.2 各無線アクセスポイントは,集会所ネットワークに接続するためのパスワードを要求するよう設定しなければなりません。

5.4.3 各無線アクセスポイントはWPA2(推奨)またはWPAのみを許可するよう設定しなければなりません。

5.5 資金調達

5.5.1 MFDの標準計画に準拠した高速インターネットの設置,毎月の利用料金,ネットワーク機器やネットワーク基盤の費用はFMグループから支払われます。これには集会所にあるすべての事務所が含まれます。

5.5.2 実施にかかる費用やプロバイダーの料金についての指針は,MFDおよび地域管理本部によって設定されています。これらの指針の例外となる要請は,地域FMまたは地域管理本部にお問い合わせください。

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6.視聴覚(A/V)機器

6.1 視聴覚(A/V)機器には以下が含まれますが,これに限定されるものではありません。テレビ,プロジェクター,プロジェクター・スクリーン,コンピューター,メディアプレーヤー,手押し車,音声システム,衛星放送システム,翻訳システム,補聴機器。

6.2 資金調達

6.2.1 新しい建物の建設―― A/V機器で集会所標準計画の一部として新しい建物の建設に含まれているものは,建設計画の資金から支払われます。その後は,それらはMFD標準計画に準拠してFMグループにより修理,アップグレード,交換されます。

6.2.2 FMからの提供機器――MFDの指示によれば,FMグループは追加のA/V機器を提供してもかまいません。この機器の修理,アップグレード,交換の費用は,MFDの標準計画に従い,FMグループの負担となります。

6.3 一覧表

6.3.1 FMグループは新しい建物の建設に含まれている,または後にFMグループが提供するすべてのA/V機器の一覧表を作成します。

6.3.2 地元ユニットは地元ユニットの予算で購入したすべてのA/V機器の一覧表を作成します。

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7.ウェブキャスト

7.1 ウェブキャスト用機器には以下が含まれます。集会所ウェブキャストソフトウェアを実行しているコンピューター,ウェブキャスト・コミュニケーターカメラミキサー,三脚,その他のA/V機器。

7.2 適切な使用――『手引き 第2部――教会の管理運営』18.3.1および21.2.10を参照してください。

7.3資金調達

7.3.1新しい建物の建設――集会所標準計画の一部として新しい建物の建設に含まれているウェブキャスト用機材は,建設計画の資金から支払われます。それらはMFD標準計画に準拠してFMグループにより修理,アップグレード,交換されます。

7.3.2 FMからの提供機器――MFDの指示によれば,FMグループは追加のウェブキャスト機器を提供してもかまいません。この機器の修理,アップグレード,交換の費用は,MFDの標準計画に従い,FMグループの負担となります。

7.3.3 地元ユニットからの提供機器―― ステーク会長の指示の下で,地元ユニットは地元ユニットの予算で追加のウェブキャスト機材を購入してもかまいません。この機器の維持管理,アップグレード,交換の費用は,地元ユニットの負担となります。

7.4 一覧表

7.4.1 FMグループは新しい建物の建設に含まれている,または後にFMグループが提供するすべてのウェブキャスト用機器の一覧表を作成します。

7.4.2 地元ユニットは地元ユニットの予算で購入したすべてのウェブキャスト機器の一覧表を作成します。

7.5 設置

7.5.1 カメラ,プロジェクター,プロジェクター・スクリーンなどの取り付けを含め,集会所の物理的な改築はMFDの標準計画に従って行う場合にのみ許されます。

7.5.2 集会所の物理的な改築 FMグループによって監督されなければなりません。

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8.個人ビデオ会議 (PVC)

8.1  PVC機器にはコンピューター,ウェブカメラ,およびマイクが含まれます。

7.2 適切な使用――『手引き 第2部――教会の管理運営』18.3.1および21.2.10を参照してください。

8.3 認可されたユーザーにはすべての七十人,地域会長会,神殿会長会,伝道部とMTCの会長会,専任宣教師,ステーク会長会とその幹部書記および書記,高等評議員,ステーク技術支援スペシャ リスト,ビショップ,およびワード幹部書記が含まれます。

8.4 資金調達

8.4.1 神権指導者はPVCには個人のパソコンを使うよう期待されています。

8.4.2 ステーク会長の指示の下で,地元ユニットはPVC用に低価格のウェブカメラやマイクを購入してもかまいません。この機器の維持管理,アップグレード,交換の費用は,地元ユニットの負担となります。

8.5 一覧表

8.5.1 地元ユニットは地元ユニットの予算で購入したすべてのPVC機器の一覧表を作成します。

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9.関連記事

9.1 集会所テクノロジーの役割と責任

9.2 集会所テクノロジーと訓練についての追加資料はmhtech.lds.orgにあります。

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