アイリング管長，ペイソンにおいて，ユタ州で15番目の神殿を奉献する

提供者：マリアン・ホルマン・プレスコット，チャーチニュース記者　

2015年6月7日

2015年6月7日（日曜日）にペイソンで行われたユタ州ペイソン神殿の定礎式で，隅石に塗るモルタルを準備するヘンリー・B・アイリング管長とケント・F・リチャーズ長老。写真／ジェフリー・D・オールレッド，デゼレトニュース

ユタ州ペイソン

ユタ州ペイソン神殿は教会では146番目，そしてユタ州では15番目の神殿だが，6月7日，奉献式の部会が3回行われ，参入者を迎える準備が整った。

最初の部会の冒頭で実施された伝統的な定礎式で，ヘンリー・B・アイリング管長は，神殿の外に集まった聖歌隊と教会員に手を振った。教会の神殿部管理ディレクターを務める七十人のケント・F・リチャーズ長老が，この催しに参列した来賓者らを歓迎し，隅石を設置することの象徴的な意味について短い話をした。古代における慣例を引用して，リチャーズ長老は神殿の「礎石」について教えた。

2015年6月7日（日曜日）にペイソンで行われたユタ州ペイソン神殿の定礎式で，隅石に塗るモルタルを準備するクエンティン・L・クック長老とヘンリー・B・アイリング管長。写真／ジェフリー・D・オールレッド，デゼレトニュース

2015年6月7日（日曜日）にペイソンで行われたユタ州ペイソン神殿の定礎式で，隅石にモルタルを塗るディズニー・リー（5歳）。写真／ジェフリー・D・オールレッド，デゼレトニュース

「古代において，隅石はその上に建物を建てる礎となる石でした」と，リチャーズ長老は述べた。「現代では，単なる象徴にしか過ぎません。」 

リチャーズ長老は，アイリング管長および十二使徒定員会のクエンティン・L・クック長老とその妻メアリー・クック姉妹，新しい神殿会長会とその妻たち，また自身の妻であるマーシャ・リチャーズ姉妹らに，隅石にモルタルを塗るよう促した。 

「モルタル……は，神殿建設の完成を象徴するものです」とリチャーズ長老は述べた。 

教会の指導者らが奉献式を終えるために神殿内に戻った後，子供や青少年たちが隅石にモルタルを塗るように招かれた。 

「楽しかったです。神殿を建てるお手伝いができたし，神殿は主の家だからです」と，ペイソンから来たオーブリー・グラント（9歳）は言った。 

新しい神殿は，スパニッシュフォークからニーファイに至る地域の27のステークからやって来る，およそ9万3,000人の会員が利用することになる。 10.63エーカー（4.3ヘクタール）の敷地に建つ9万6,630平方フィート（8,977平方メートル）の広さを有する当神殿は，教会の神殿の中でも大規模な神殿の一つである。奉献式に先立ち，あらゆる宗教や年齢の人々を対象に開かれたオープンハウス期間中には，数千人もの人々が神殿内を見学した。 

5年以上前にトーマス・S・モンソン大管長によって発表されたユタ州ペイソン神殿の建設は，その後工事が進められ，今や完成に至るまでの間，常にペイソンとその周辺地域の会員を照らすかがり火となってきた。

リネット・ネフをはじめとする，ペイソンへ最初に入植した開拓者の子孫にとって，当神殿の奉献には，感慨深い思いがある。ネフ姉妹の曽祖父が植えたリンゴ園は，大部分の住民が農業で生計を立てている当地域を取り囲む山々のふもとに沿って発展してきた。

「わたしたち家族全員が，リンゴの木を剪定したり，殺虫剤をスプレーしたり，またその実を摘んで選別し箱詰めしたりしながら成長し，その生涯を送ってきました。リンゴの木はわたしたちにとって，そのような受け継ぎなんです」とネフ姉妹は言う。

だからこそ，新しい神殿のあちこちにリンゴの花がモティーフとして組み込まれているのを見て，ネフ姉妹は深く感動し次のように言ったのである。「わたしの神殿になったわ。」

アイリング管長が最初の二つの部会で奉献の祈りを捧げ，最後の部会では十二使徒定員会のニール・L・アンダーセン長老が祈りを捧げた。

当部会に参列したその他の中央幹部および中央補助組織指導者には，いずれも十二使徒定員会の会員であるラッセル・M・ネルソン長老，ダリン・H・オークス長老，クック長老, そして七十人会長会のドナルド・L・ホールストロム長老，ウリセス・ソアレス長老，管理ビショップリックのジェラルド・コセー長老，中央若い女性会長会のキャロル・F・マッコンキー姉妹，中央初等協会会長のチェリル・A・エスプリン姉妹などがいた。

話者の中には，新しい神殿会長会とその妻たち，すなわちW・ブレーク・ゾンネ会長とエリザベス・K・ゾンネ姉妹，リチャード・B・ローチ会長とクリスティー・M・ローチ姉妹，ブレント・R・レーカー会長とジャネル・R・レーカー姉妹が含まれていた。