よくある質問


聖餐会にふさわしい音楽

教会には,聖餐会において使用できる音楽は賛美歌のみであるという指針がありますか。
「賛美歌は礼拝行事の基本的な音楽であり,会衆で歌う際の標準曲である。さらに,その他のふさわしい曲は前奏曲,後奏曲,聖歌隊音楽,特別な音楽発表に用いることができる。賛美歌以外の曲を用いる場合は,賛美歌の精神を保つものとするべきである。歌詞は教義上正しくあるべきである。」(『手引き 第2部教会の管理運営』〔2010年〕,14.4.2)(「会衆で歌う場合」『賛美歌』330-331も参照。)

教会の集会における音楽に関して,だれが最終決定を行いますか。
「音楽は敬虔で,集会の精神に適したものにするべきである。何がふさわしいかは神権指導者が判断する。……聖餐会の音楽はビショップリックが承認する。……ステーク大会の管理役員は,提示された全曲目を計画の初期段階で確認する。」(『手引き 第2部』14.4,14.4.414.6.1

ただ会衆が慣れ親しんでいる賛美歌を歌うべきでしょうか。
「すでによく知られ,愛唱されている賛美歌を用いることに加え,新しい賛美歌やなじみの薄い賛美歌にも親しむよう奨励されている。音楽指導者は愛唱されている賛美歌とあまり知られていない賛美歌のバランスを取るようにするべきである。」(『手引き 第2部』14.4.4)(『賛美歌』330も参照。)

聖餐の賛美歌は賛美歌集の目次の「聖餐」の部分からのみ選ぶべきしょうか。
「聖餐そのものまたは救い主の犠牲に関する曲にするべきである」という指針に従っているのであれば,賛美歌集全体から選んだ賛美歌を聖餐の賛美歌として使用しても構わない(『手引き 第2部』14.4.4

賛美歌のすべての歌詞を歌うべきですか。
「賛美歌の歌詞は,全部歌わなければ内容が十分に理解できないという場合は別として,通して歌わなければならないと考える必要はありません。しかし,習慣的にいつも1番だけまたは2番まで歌う,ということのないようにしてください。」(『賛美歌』330-331

起立して国家を歌うことはできますか。集会の途中で起立して歌うのはどうでしょうか。
「地元の習慣や神権指導者の指示に従って,会員は教会の集会にて起立して国家を歌うことができる。」「会の途中に全員で歌う賛美歌は,集った人々に能動的な参加の機会を与えます。集会の話の内容に合わせた曲を選ぶとよいでしょう。また,場合によっては,立って歌うようにしてもよいでしょう。」(『賛美歌』330)

聖餐会の音楽や作曲者として,公式に「禁止された」あるいは「承認された」もののリストはあるでしょうか。
いいえ。「禁止された」あるいは「承認された」楽曲や作曲者のリストはありません。会員および神権指導者は,一般の原則に基づいた指針を確認し,そのうえで,御霊の導きに従い,その指針を具体的な状況に適用し,適切であれば適宜例外にも対応します。「音楽は敬虔で,集会の精神に適したものにするべきである。……曲と歌詞は,神聖かつ厳かであるとともに,聖餐会にふさわしいものとする。」(『手引き 第2部』14.4,14.4.4)これらの指針を守る際,聖餐会の音楽は,演奏自体に関心を寄せるのではなく,むしろ,礼拝の気持ちを高めることを意図して選ばれ,演奏・発表されるべきである。

特別な楽曲として,他の宗派の賛美歌を使用することはできますか。
はい。しかし,歌詞は教義的に正しいものでなくてはなりません。(『手引き 第2部』14.4.2参照)

特別な楽曲として,クラシック音楽を使用することはできますか。
「さらに,その他のふさわしい曲は前奏曲,後奏曲,聖歌隊音楽,特別な音楽発表に用いることができる。……日曜日の集会では,非宗教的な音楽が神聖な音楽に取って代わるべきではない。……さらに,コンサートやリサイタルに適した宗教音楽のほとんども,末日聖徒の礼拝行事にはふさわしくない。」(『手引き 第2部』14.4.2)これらの指針を守る際,聖餐会の音楽は,演奏自体に関心を寄せるのではなく,むしろ,礼拝の気持ちを高めることを意図して選ばれ,演奏されるべきである。

末日聖徒を対象として作曲されたポピュラー音楽を聖餐会で使用することはできますか。
「宗教に基づいていても,ポピュラー風の音楽は聖餐会にふさわしくない。」(『手引き 第2部』14.4.2

クラシック音楽を聖餐会の前奏曲や後奏曲として使用できますか。
「さらに,その他のふさわしい曲は前奏曲,後奏曲,聖歌隊音楽,特別な音楽発表に用いることができる。……コンサートやリサイタルに適した宗教音楽のほとんども,末日聖徒の礼拝行事にはふさわしくない。」(『手引き 第 2部』14.4.2

聖餐会でギターを使用することはできますか。
「オルガンやピアノ,または電子オルガン,電子ピアノは教会の集会で使用する標準楽器である。ほかの楽器を用いる場合は,集会の精神を保ちながら使用するべきである。」(『手引き 第2部』14.4.2

金管楽器を聖餐会で使用することはできますか。
「おおかたの金管楽器や打楽器など際立った音や礼拝にそぐわない音を出す楽器は聖餐会にふさわしくない。」(『手引き 第2部』14.4.2)「音楽を注意深く選び,適切に演奏・発表すると,礼拝の精神を大いに増すことができる。」(『手引き 第2部』14.4

特別な楽曲として,録音された音楽を聖餐会で使用することは可能ですか。
「聖餐会やワードのその他の集会では通常,生の伴奏を使う。もしピアノやオルガンを用意できない,あるいは伴奏者がいない場合,録音された適切な音楽を用いてもよい。」(『手引き 第2部』14.4.2)カラオケ型の伴奏曲は推奨されていません。

特別な音楽の発表者はマイクを使用すべきですか。
もし集会の精神を損なったり,ポピュラー音楽の公演のように見える場合は,聖餐会においてマイクの使用は適切ではありません。しかし,発表者の声や楽器の音を大きくする必要がある場合は,マイクを使用してもかまいません。

復活祭やクリスマスのカンタータに関してどのような指針がありますか。
「音楽発表をする際は簡潔かつ敬虔な,短いものにし,話者が話す時間も取れるようにする。聖餐会を外部の音楽グループに一任するべきではない。リサイタル,コンサート,演劇などは聖餐会にふさわしくない。」(『手引き 第2部』14.4.4

ピアノとオルガンを一緒に使用することはできますか。
「ピアノとオルガンを同時に使用することは教会の集会では標準とされていない。しかし,折にふれてこれらの楽器を一緒に使用することもできる。」(『手引き 第2部』14.9.3

その他の質問

いつ教会は新しい賛美歌集(または子供の歌集)を発行しますか。
現行の賛美歌集に基づいた賛美歌集は,まだ世界中の多くの言語に翻訳中です。新しい英語の賛美歌集が発行される可能性は,ほぼありません。教会機関誌や教会の音楽ウェブサイト(music.ChurchofJesusChrist.org)でその他の音楽を探してください。

集会所のオルガンやピアノを有料の個人指導に使用することはできますか。リサイタルの場合はどうですか。
「ほかに妥当な方法がない場合,神権指導者は集会所を使用するユニットの会員が参加できる練習,有料の個人指導,リサイタルのために,集会所のピアノやオルガンの使用を認可できる。リサイタルでは入場料を徴収してはならない。」(『手引き 第2部』14.7

だれが楽器の調律と修理の責任を負いますか。どのような手続きが必要ですか。
「各集会所の代表ビショップならびにステーク施設代表者(高等評議員)には,ピアノとオルガンが調律され,維持され,必要に応じて修理が行われていることを確認する責任がある。」(『手引き 第2部』14.9.3

初等協会で自分で作曲した歌を使うことができますか。
「『子供の歌集』および最新の分かち合いの時間の概要は,初等協会の音楽の基本教材である。賛美歌集に掲載された賛美歌や,『フレンド』(Friend)〔英語〕および『リアホナ』に掲載された歌も適切である。折にふれて,子供たちの年齢に合った,日曜日にふさわしい,国を愛する歌や祝祭日の歌も使うことができる。初等協会でその他の音楽を使う場合は,ビショップリックから承認を受けなければならない。」(『手引き 第2部』11.2.4

扶助協会の音楽に関しては,どのような指針がありますか。
扶助協会の音楽は教会のその他の集会の指針に倣います。

末日聖徒の葬儀の標準様式はどのようなものですか。
「ビショップ……は……遺族の希望を取り入れながら,葬儀が簡潔で威厳があり,……福音を中心とした音楽や短い話や講和を入れるようにする。……葬儀で演奏する音楽には,前奏曲,開会の賛美歌,特別な音楽の発表,閉会の賛美歌,後奏曲が含まれる。このような行事には,簡素な賛美歌や福音のメッセージを伝えるその他の曲が最適である。開会と閉会の賛美歌は通常会衆が歌う。」(『手引き 第2部』18.6.4,18.6.5

礼拝堂で行われる結婚式にはどのような音楽が適切でしょうか。
「家庭や教会の建物で結婚式を行う場合,前奏曲,賛美歌,特別な音楽の発表,後奏曲などを含めることができる。民事結婚の式典は簡潔かつ控えめに行い,華美な要素を入れるべきではない。教会の建物で結婚式を行う場合,結婚行進曲は適切でない。」(『手引き 第2部』14.9.5

複数のステークまたは地域の聖歌隊やオーケストラを組織することに関してはどのような指針がありますか。
「神権指導者の承認があれば,ステーク大会や地区大会,およびその他の行事(地域行事など)のためにステークおよび複数のステークを対象とした聖歌隊を組織することができる。発表が終われば,ほかの機会が生じるまでこの聖歌隊は解散する。これらの聖歌隊は,会員がワード聖歌隊に参加する妨げとならないようにするべきである。教会員が指揮者を務めたり,団員のほとんどが教会員であったりする,地域で活動する合唱団があるが,これらは教会が後援しているものではない。このような合唱団は,教会に関係する「LDS」や「末日聖徒」あるいは「モルモン」などが付く名前を用いるべきではない。ステーク神権指導者が承認すれば,活動や財政に関する教会の標準や方針を守るという条件で,地域の合唱団が練習や発表のために教会の建物を利用することができる。」(『手引き 第2部』14.6.2

聖歌隊のメンバーは召され,任命を受けるべきですか。
「ワードの会員が自発的に聖歌隊に参加してもよいし,ビショップリックが参加を勧めたり,召したりしてもよい。」(『手引き 第2部』14.4.5

だれかに自分たちの地域に来てワークショップやセミナーを行ってもらうことはできますか。
ワードとステークには音楽訓練の責任があります。「ステークおよびワードの音楽委員長は,神権指導者の承認を得て,音楽訓練コース,セミナー,ワークショップを手配することができる。……教会主催の訓練では参加費を徴収しない。」(『手引き 第2部』14.7)外部の講師やインストラクターを招待する場合は,『手引き 第2部』21.1.20にある指針に従ってください。(活動に関する一般的な指針については,『手引き 第2部』13.3も参照してください。)