1 わたしたちの心から幕が取り去られ,理解の目が開かれた。
2 わたしたちは,主がわたしたちに面して教壇の手すりの上に立っておられるのを見た。その足の下には,こはくのような色の純金の床があった。
3 その目は燃える炎のようであり,その頭髪は清らかな雪のように白く,その顔は太陽の輝きに勝って光り輝いていた。また,その声,すなわちエホバの声は大水の奔流のとどろきのようで,このように言われた。
4 「わたしは最初であり,最後である。わたしは生きている者であり,殺された者である。わたしは父に対するあなたがたの弁護者である。
5 見よ,あなたがたの罪は赦されており,あなたがたはわたしの前に清い。それゆえ,頭を上げて喜びなさい。
6 あなたがたの兄弟たちの心を喜ばせ,わたしのすべての民の心を喜ばせなさい。彼らは力を尽くしてわたしの名のためにこの家を建てた人々である。
7 見よ,わたしはこの家を受け入れた。そして,わたしの名はここにあるであろう。わたしは憐れみをもってこの家でわたしの民にわたし自身を現すであろう。
8 まことに,わたしの民がわたしの戒めを守り,この聖なる家を汚さなければ,わたしは僕たちに現れて,わたし自身の声をもって彼らに語るであろう。
9 まことに,幾千幾万の人の心が,注がれる数々の祝福と,この家で僕たちに授けられるエンダウメントのゆえに,大いに喜ぶであろう。
10 そして,この家の名声は諸外国に広まるであろう。これはわたしの民の頭に注がれる祝福の初めである。まことにそのとおりである。アーメン。」
11 この示現が閉じた後,天が再びわたしたちに開かれた。そして,モーセがわたしたちの前に現れ,地の四方からのイスラエルの集合と北の地からの十部族の導きの鍵をわたしたちにゆだねた。
12 この後,エライアスが現れ,わたしたちと子孫によってわたしたちの後の時代のすべての者が祝福を受けるであろうと述べて,アブラハムの福音の神権時代をゆだねた。
13 この示現が閉じた後,もう一つの大いなる栄えある示現が突如わたしたちに開かれた。死を味わうことなく天に取り去られた預言者エリヤが,わたしたちの前に立って言った。
14 「見よ,マラキの口を通して語られた時がまさに来た。」マラキとは,主の大いなる恐るべき日が来る前に彼〔エリヤ〕が遣わされ,
15 先祖の心を子孫に,子孫の心を先祖に向けさせ,全地がのろいをもって打たれることのないようにする,と証した人である。
16 「それゆえ,この神権時代の鍵はあなたがたの手にゆだねられている。これによってあなたがたは,主の大いなる恐るべき日が近く,まさに戸口にあるのを知ることができる。」