1 聴きなさい,おお,わたしの教会の人々よ。高い所に住み,その目がすべての人のうえにある者の声は言う。まことにわたしは言う。遠くの民よ,聴きなさい。海の島々にいる者よ,ともに耳を傾けなさい。
2 まことに,主の声はすべての人に及び,逃れる者は一人もいない。目として見ないものはなく,耳として聞かないものはなく,心として貫かれないものもない。
3 また,背く者は深い悲しみに刺し貫かれる。彼らの罪悪が屋根の上で語られ,彼らの隠れた行いが暴かれるからである。
4 また,警告の声は,この終わりの時にわたしが選んだ弟子たちの口を通して,すべての民に及ぶ。
5 彼らは出て行き,彼らをとどめる者はいない。主なるわたしが彼らに命じたからである。
6 見よ,これはわたしの権威であり,わたしの僕たちの権威であり,わたしの戒めの書へのはしがきである。おお,地に住む者よ,これらの戒めは,あなたがたに知らせるためにわたしが僕たちに与えたものである。
7 それゆえ,おお,民よ,畏れおののきなさい。主なるわたしがこれらの中で告げたことは成就するからである。
8 まことに,わたしはあなたがたに言う。地に住む者にこれらのおとずれを伝えるために出て行く者には,信じない者や背く者を地上でも天でも結び固める力が与えられる。
9 まことに,神の激しい怒りが限りなく悪人のうえに注がれる日のために,彼らを結び固めるのである。
10 主が来てすべての人にその行いに応じて報いを与え,またすべての人をその同胞を量ったはかりで量る日のために。
11 それゆえ,主の声は,聞こうとするすべての人が聞けるように地の果てにまで及ぶ。
12 あなたがたは備えなさい。来るべきことのために備えなさい。主は近いからである。
13 主の怒りは燃え,主の剣は天において浸されている。そして,それは地に住む者のうえに下る。
14 主の腕が現される。そして,主の声もその僕たちの声も聞こうとせず,預言者たちや使徒たちの言葉も心に留めようとしない者たちが,民の中から絶たれる日が来る。
15 彼らはわたしの定めから離れ去り,わたしの永遠の聖約を破った。
16 彼らは主の義を打ち立てるために主を求めようとせずに,すべての人が自分の道を,自分の神の像を求めて歩む。その像は俗世の形であり,その本質は偶像のそれである。それは古びて,バビロン,まことに大いなるバビロンにおいて滅び,バビロンは倒れる。
17 主なるわたしは,地に住む者に下る災いを知っているので,わたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアを訪れ,彼に天から語り,戒めを与えた。
18 また,ほかの者たちにも戒めを与えて,彼らがこれらのことを世に宣言するようにした。これはすべて,預言者たちによって書き記されたことが成就するためである。
19 すなわち,世の弱い者たちが出て来て,力ある強い者たちを打ち破る。それは,人がその同胞に忠告することや,肉の腕に頼ることのないようにするためであり,
20 すべての人が主なる神,すなわち世の救い主の名によって語るため,
21 信仰もまた地に増すため,
22 わたしの永遠の聖約が確立されるため,
23 わたしの完全な福音が弱い者や純朴な者によって世界の果てまで,また王や統治者の前に宣べられるためである。
24 見よ,わたしは神であり,わたしがこれを語った。これらの戒めはわたしから出ており,わたしの僕たちに,彼らの弱さのあるままに,彼らの言葉に倣って与えられた。それは,彼らが理解できるようにするためである。
25 また,彼らが誤りを犯したならば,それを知らされるため,
26 知恵を求めたならば,教えを授けられるため,
27 罪を犯したならば,懲らしめを受けて,悔い改められるようにするため,
28 謙遜であれば,強くされ,高い所から祝福を受け,また折々知識を与えられるようにするためである。
29 また,まことにわたしの僕ジョセフ・スミス・ジュニアが,ニーファイ人の記録を受けた後,神の憐れみによって,神の力により『モルモン書』を翻訳する力を持てるようにするためであった。
30 また,これらの戒めを与えられた人々もこの教会の基礎を据える力と,暗黒から,また暗闇から,全地の面に唯一まことの生ける教会をもたらす力を持てるようにするためであった。教会について言えば,主なるわたしはこれを心から喜んでいる。しかし,それは全体について言うのであって,一人一人を指すのではない。
31 主なるわたしは,ほんのわずかでも罪を見過ごしにすることはないからである。
32 それでも,悔い改めて主の戒めを行う者は赦されるであろう。
33 また,悔い改めない者は,すでに受けている光さえ取り去られる。わたしの御霊はいつでも人を励ますわけではないからである,と万軍の主は言う。
34 さらにまた,おお,地に住む者よ,まことに,わたしはあなたがたに言う。主なるわたしは,これらのことを進んですべての肉なるものに知らせようと思う。
35 わたしは人を偏り見ない者であり,その日が速やかに来ることをすべての人が知るようにと望んでいるからである。平和が地から取り去られ,悪魔が自分の領域を支配する力を持つ時はまだ来ていないが,それはもう近い。
36 そして,主も聖徒たちを支配する力を持ち,彼らの中で治め,またイドマヤすなわち世を裁くために降って来る。
37 これらの戒めを調べなさい。これらは真実であり,確かであって,これらの中にある預言と約束はすべて成就するからである。
38 主なるわたしが語ったことは,わたしが語ったのであって,わたしは言い逃れをしない。たとえ天地が過ぎ去っても,わたしの言葉は過ぎ去ることがなく,すべて成就する。わたし自身の声によろうと,わたしの僕たちの声によろうと,それは同じである。
39 見よ,見よ,主は神であり,御霊は証する。そして,その証は真実であり,真理はとこしえにいつまでも変わらない。アーメン。